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南シナ海での中国の覇権拡大行動に対し、米国では政府と議会が「米軍による西太平洋地域の活動強化」に足並みを揃えました。パネッタ国防長官は、「われわれが最も目にしたくない事態は領有権をめぐる直接対決であり、日本やその他の国々との連携に力を尽くす」と明言しています。
パネッタ国防長官はこの発言と同じ日に、森本防衛大臣との会談で、「日米防衛協力のための指針」の再改定も提案し合意しています。これも、中国の今日の覇権拡大行為を想定していない為、日米が協力して中国の行動に対処するための再改定なのです。
米、南シナ海で圧力強化 政府・議会 中国の実効支配を非難 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
防衛協力指針の再改定検討へ…日米防衛相が一致 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
読売と産経が社説でも取り上げています。読売は日米の「動的防衛協力」の具体策に触れていますが、中国の行動の名指し避けていて、産経は再改定の目的はは中国の行動を念頭においたとはっきり指摘しています。
日米防衛相会談 指針改定で安保協力の強化を : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日米防衛相会談 対中共同行動を強めたい (8/5 産経・主張)
訪米した森本敏防衛相はパネッタ国防長官との会談で、住民の安全に配慮しつつ新型輸送機MV22オスプレイの配備を進める方向で一致するとともに、中国の軍事的台頭を踏まえ「日米防衛協力のための指針」の再改定に向けた見直し協議に入る方針で合意した。
両相が防衛協力指針の見直しで一致したのは、中国の強引な海洋進出や尖閣諸島周辺の挑発的行動を念頭に置いた判断で、極めて妥当といえる。中国の軍拡により日本周辺の安全保障環境は急速に悪化しつつあり、指針の見直しやオスプレイ配備が求められるのもそのためだ。
とりわけオスプレイの導入は、沖縄を拠点とする米海兵隊の能力や日米同盟の抑止力を高める上で不可欠であり、中国に備える観点からも緊急性が高い。日米が協力して安全性を確保しつつ、配備を着実に進めてもらいたい。
会談では、パネッタ氏が「オスプレイの安全性には強い自信がある」と強調、10月運用開始という計画の実現に日本政府の協力を求めた。森本氏は訓練飛行などで安全への配慮を要請し、米側も4、6月の墜落事故の調査報告を月内にまとめると約束した。
一方、パネッタ氏が防衛協力指針の見直しを提起し、森本氏が応じたのは、中国の異様といえる軍拡に伴い、「東アジアの安保環境の急速な変化に対応するため日米防衛協力のあり方の検討が必要」との認識が双方にあるからだ。
防衛指針は平成9年、朝鮮半島情勢の緊迫化を受けて改定されたが、今日のような中国の台頭は想定しておらず、尖閣沖の漁船衝突や最近の中国公船による領海侵犯の頻発といった事件もなかった。新たな情勢に日米で備えるのは当然であり、速やかに見直し協議を進める必要がある。
オバマ政権は既に中国への備えを軸とした新国防戦略を発表、日本も4月の日米首脳会談や在日米軍再編見直しを通じて動的防衛力の強化などに着手した。
だが、より具体的な共同対処行動のあり方などは進んでいない。在沖海兵隊の装備・能力の飛躍的拡大につながるオスプレイ配備でもつまずいているのが現状だ。
森本氏は今回、オスプレイに試乗し、普天間飛行場の移設推進でも一致した。中国への備えを防衛相だけに任せず、野田佳彦首相が先頭に立って進めてほしい。
訪米した森本敏防衛相はパネッタ国防長官との会談で、住民の安全に配慮しつつ新型輸送機MV22オスプレイの配備を進める方向で一致するとともに、中国の軍事的台頭を踏まえ「日米防衛協力のための指針」の再改定に向けた見直し協議に入る方針で合意した。
両相が防衛協力指針の見直しで一致したのは、中国の強引な海洋進出や尖閣諸島周辺の挑発的行動を念頭に置いた判断で、極めて妥当といえる。中国の軍拡により日本周辺の安全保障環境は急速に悪化しつつあり、指針の見直しやオスプレイ配備が求められるのもそのためだ。
とりわけオスプレイの導入は、沖縄を拠点とする米海兵隊の能力や日米同盟の抑止力を高める上で不可欠であり、中国に備える観点からも緊急性が高い。日米が協力して安全性を確保しつつ、配備を着実に進めてもらいたい。
会談では、パネッタ氏が「オスプレイの安全性には強い自信がある」と強調、10月運用開始という計画の実現に日本政府の協力を求めた。森本氏は訓練飛行などで安全への配慮を要請し、米側も4、6月の墜落事故の調査報告を月内にまとめると約束した。
一方、パネッタ氏が防衛協力指針の見直しを提起し、森本氏が応じたのは、中国の異様といえる軍拡に伴い、「東アジアの安保環境の急速な変化に対応するため日米防衛協力のあり方の検討が必要」との認識が双方にあるからだ。
防衛指針は平成9年、朝鮮半島情勢の緊迫化を受けて改定されたが、今日のような中国の台頭は想定しておらず、尖閣沖の漁船衝突や最近の中国公船による領海侵犯の頻発といった事件もなかった。新たな情勢に日米で備えるのは当然であり、速やかに見直し協議を進める必要がある。
オバマ政権は既に中国への備えを軸とした新国防戦略を発表、日本も4月の日米首脳会談や在日米軍再編見直しを通じて動的防衛力の強化などに着手した。
だが、より具体的な共同対処行動のあり方などは進んでいない。在沖海兵隊の装備・能力の飛躍的拡大につながるオスプレイ配備でもつまずいているのが現状だ。
森本氏は今回、オスプレイに試乗し、普天間飛行場の移設推進でも一致した。中国への備えを防衛相だけに任せず、野田佳彦首相が先頭に立って進めてほしい。
諸兄が既にご承知のことで、いまさら申し上げるまでもないことですが、台湾海峡に関連した中国の「エリア接近拒否戦略」は大きく進歩し、西太平洋での米軍の空母艦隊の行動は、対艦弾道ミサイル(ASBM)により大きな制約を既に受けはじめています。
それに対して米軍は、海空軍が一体となって対抗する、「エアシーバトル構想」を進めているのですね。
また、基地攻撃のミサイルに備え、海兵隊配置の分散化も進め、ミサイル射程外の豪・ダーウィンにも配置を決めていましたね。
普天間のキャンプシュアブへの移転の頓挫に続き、オスプレイ配備の中止・停滞が決まれば、日米同盟による安全保障の見直しが必要になるとの声も出始めているのだそうですが、今、先ず中国の標的に曝されているのは日本の沖縄であり、日本は米軍がどうのこうのと言う前に、どうやって日本を護るのか、護るための抑止力をどう構築するかを考えねばなりません。
日本の安全を保証するにはどんな方法があるのか。
先ず第一は、自力で抑止力を持つこと。とはいえ限界がありますから同盟国などと連携して国際世論を形成し、抑止力を強化することでしょう。
その角度から考えれば、海兵隊は何処に居ればよいのか、装備はどうあるべきかの答えが見えてきますね。
遊爺には、キャンプシュアブの沖合でオスプレイMV-22を配備し、機動力を高めるという答えが見えてきますが、どうでしょう。
# 冒頭の画像は、森本防衛大臣とパネッタ国防長官
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この花の名前は、西洋ハナシノブ
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