遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

首都キエフ制圧できず…プーチン氏〝迷走〟狙いを東部ドンバスに変更

2022-03-30 01:33:55 | ロシア全般
 ウクライナへの侵略開始から 1カ月過ぎたが、ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシア軍は首都キエフを制圧できず、祖国を守ろうとするウクライナ軍の反撃で周辺地域を奪還されている。迷走・失敗を隠すためか、ロシア軍は狙いを東部ドンバス地方に変更した。
 停戦交渉では、民間人の命を守るため、双方の譲歩が注目される。ただ、朝鮮半島のような「分割」となれば、結果的に「力による現状変更」を許し、「台湾有事」「尖閣有事」を誘発することになりかねない。
 国際社会はロシアへの制裁強化の徹底が不可欠だと夕刊フジ。
 
首都キエフ制圧できず…プーチン氏〝迷走〟狙いを東部ドンバスに変更 背景にロシア国内の混乱 停戦交渉で領土分割なら「台湾有事」誘発も - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2022.3/29

 ロシアとウクライナの停戦交渉が29日、トルコのイスタンブールで対面形式で行われる。ウクライナへの侵略開始から1カ月過ぎたが、ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシア軍は首都キエフを制圧できず、祖国を守ろうとするウクライナ軍の反撃で周辺地域を奪還されている。迷走・失敗を隠すためか、ロシア軍は狙いを東部ドンバス地方に変更した。停戦交渉では、民間人の命を守るため、双方の譲歩が注目される。ただ、朝鮮半島のような「分割」となれば、結果的に「力による現状変更」を許し、「台湾有事」「尖閣有事」を誘発することになりかねない。国際社会はロシアへの制裁強化の徹底が不可欠だ。

             ◇

 
「ロシア軍には、ウクライナ全域からの撤退を求める。撤退後に、ウクライナの『軍事的中立化』について、国民投票で賛否を問う」

 ウクライナのウォロディミル・
ゼレンスキー大統領は27日、ロシアの複数の独立系メディアとのオンライン会見で、こう語った。トルコで29日に再開される停戦交渉を見据えたものだ

 ゼレンスキー氏は会見で、
関係国による安全保障の枠組みで「ウクライナの主権と領土の一体性」を確保することを条件とした。そのうえで、ロシアが求めるNATO(北大西洋条約機構)加盟を断念する「中立化」を受け入れる方針を示し、「核武装も否定する用意がある」とも語った

 ウクライナとして一定の譲歩を示した形だが、ロシアが軟化して歩み寄るのか、先行きは見通せない。

 ロシア軍の侵攻開始から1カ月が過ぎ、ウクライナ側の反撃を伝える報道も目立つようになった。

 
ロイター通信によると、首都キエフ近郊の街、イルピンの市長は28日、「イルピンをロシア軍の支配から完全に奪還した」と述べた欧米諸国が提供した対戦車ミサイル「ジャベリン」などが甚大な被害を与えたようで、キエフ攻略を目指したロシア軍の一部部隊が、キエフ州から北方のベラルーシへ後退したことも確認された。

 
プーチン氏は当初、「ウクライナが再核武装を狙っている」などと主張し、首都キエフを制圧してゼレンスキー政権を転覆させる計画だった。ところが、想定外の苦戦を強いられ、軍事目標をウクライナ東部のドンバス地方を確実に支配下に収めることに変更したようだ

 ロシア軍の包囲が続く
南東部マリウポリでは、約16万人の市民が取り残されるなか、無差別攻撃が続き、激しい市街戦も起きている。マリウポリのボイチェンコ市長は28日、同市での死者が5000人近くに達したと述べた。このうち210人が子供だという。

 
ロシアによる「朝鮮半島シナリオ」も指摘される。

 
ウクライナ国防省の情報部門トップは27日、「ロシア軍は占領地域をウクライナ本国から切り離し、国家が南北に分かれる朝鮮半島のような分断を画策しているようだ」と強い警戒心を示した。

 
タス通信も、ロシアのニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記が28日、「ウクライナの政権交代を目指していない」と述べ、侵攻の当初の目的が修正されたことを示唆した。

 
プーチン政権が戦争計画を変更した背景に、ロシア国内の混乱もありそうだ

 
西側諸国による経済制裁の効果が出てきている。各国の中央銀行はロシアの外貨準備を凍結し、ロシア進出企業の撤退も相次いでいる

 ソ連崩壊後に
ロシアの市場経済移行を主導し、大統領特別代表を務めていたアナトリー・チュバイス元第1副首相が辞任した。ロシア中央銀行のエリビラ・ナビウリナ総裁も一時、辞意を表明したという報道もある。これは、プーチン氏が拒否したとされる。

 戦局の停滞を打破するため、ロシアが生物・化学兵器や戦術核の使用に踏み切る危険性もある。

 
プーチン氏は今後、どうするのか

 国際政治学者の
島田洋一氏は「プーチン氏は、ウクライナ東部の戦況を有利に進めることで、停戦交渉を優位に進め、国内世論にも『戦争目的を達成した』と言い張るつもりだろう。だが、緒戦の作戦失敗は覆い隠せないロシア経済の回復も無理だ。西側諸国は決して『力による現状変更』を認めてはならない(東アジアなど)各地に連動させてはならない戦争が長期化すれば、プーチン政権はさらに追い込まれる。『勝利宣言』を出すことはできない」と語っている。


 # 赤字強調部がおおくなり読みづらくなったこと、お詫び申し上げます。
 ロシアとウクライナの停戦協議が 29日実施されました。ウクライナの中立化で進展があったとのことですが、ロシア側代表のメジンスキー大統領補佐官は、ウクライナの「中立化」に関する条約の提案をウクライナ側から受けたことを明らかにし、持ち帰って検討する考えを示したとの事。
 ウクライナ側の歩み寄りとは、NATO加盟は放棄。その代わりに米国他による安全保障枠組みを要求というものとの速報が見られますね。
 ウクライナ「安保、米欧含め新条約を」 ロシアと協議: 日本経済新聞

 ゼレンスキー大統領は、会談前の会見で、関係国による安全保障の枠組みで「ウクライナの主権と領土の一体性」を確保することを条件としたうえで、ロシアが求めるNATO加盟を断念する「中立化」を受け入れる方針を示し、「核武装も否定する用意がある」とも語っていて、その内容で進展が見られたのですね。
 但し、今回の戦争は、ロシアとウクライナの戦争というより、プーチンが引き起こした戦争。ロシア側は、プーチンの意向確認が必要で、持ち帰ることになっているのですね。

 ウクライナとして一定の譲歩を示した形だが、ロシアが軟化して歩み寄るのか、先行きは見通せないと夕刊フジ。

 ロイター通信によると、首都キエフ近郊の街、イルピンの市長は28日、「イルピンをロシア軍の支配から完全に奪還した」と述べた。欧米諸国が提供した対戦車ミサイル「ジャベリン」などが甚大な被害を与えたようで、キエフ攻略を目指したロシア軍の一部部隊が、キエフ州から北方のベラルーシへ後退したことも確認されたとのこと。
 欧米は直接の軍事介入は避けていますが、武器等の提供は行っていて、戦車の移動情報を提供、市民間でも情報収集、提供されているドローンでの監視、「ジャベリン」などの攻撃成果を挙げているのですね。
 また、ロシア軍の携帯電話連絡情報を傍受し、情報集約、ロシア軍の司令官の所在を特定し攻撃。多数の司令官を殺害との報道もありますね。
 みんなのNEWSウォッチ | ポイント交換のPeX

 プーチン氏は、想定外の苦戦を強いられ、軍事目標をウクライナ東部のドンバス地方を確実に支配下に収めることに変更したようだと夕刊ブジ。

 ロシアによる「朝鮮半島シナリオ」も指摘されると。
 ウクライナ国防省の情報部門トップは27日、「ロシア軍は占領地域をウクライナ本国から切り離し、国家が南北に分かれる朝鮮半島のような分断を画策しているようだ」と強い警戒心を示したのだそうです。
 タス通信も、ロシアのニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記が28日、「ウクライナの政権交代を目指していない」と述べ、侵攻の当初の目的が修正されたことを示唆していると報じたのだそうです。

 プーチン政権が戦争計画を変更した背景に、ロシア国内の混乱もありそうだと夕刊フジ。
 各国の中央銀行はロシアの外貨準備を凍結し、ロシア進出企業の撤退も相次いでいるといった西側諸国による経済制裁の効果が出てきているのですね。

 大統領特別代表を務めていたアナトリー・チュバイス元第1副首相が辞任と。ロシア中央銀行のエリビラ・ナビウリナ総裁も一時、辞意を表明といった、プーチン政権内部にも反戦の動きが!

 プーチン氏は今後、どうするのか。

 福井県立大学の島田洋一教授は、「プーチン氏は、ウクライナ東部の戦況を有利に進めることで、停戦交渉を優位に進め、国内世論にも『戦争目的を達成した』と言い張るつもりだろう。だが、緒戦の作戦失敗は覆い隠せない。ロシア経済の回復も無理だ。西側諸国は決して『力による現状変更』を認めてはならない。(東アジアなど)各地に連動させてはならない。戦争が長期化すれば、プーチン政権はさらに追い込まれる。『勝利宣言』を出すことはできない」と語っておられると。

 振り上げたこぶしの降ろしどころを探し、国内の世論には一定の成果を示し大統領の座を確保したいプーチン劇場。
 ゼレンスキー氏は、国民の犠牲を止めるため、停戦への妥協を選択しました。しかし、「力による現状変更」までを大きく許してしまえば、他の同様の軍事力による覇権拡大を狙っている国々に、その行動が許されると誤解を産みます。
 ここは難しいところですが、「力による現状変更」は食い止めねばなりませんね。
 特に、終戦のドサクサで北方四島を不法選挙しているロシア、竹島を不法占拠している韓国。日本人を拉致し、日本列島を沈没させるとうそぶいている北朝鮮。尖閣諸島で、日本の領海を含む近海に常駐し、実効支配化を着々と進めている中国に囲まれた日本。
 ウクライナの状況は、他人事ではなく、同等の状況に直面しています。米国の核の傘と日米安保条約で抑止力が護られていますが、有事の時に、ウクライナの国民の方々や政府の様に戦って、家族や国を護れるのか。
 改めて、周りを見直す必要がありますね。



 # 冒頭の画像は、NATOの支援やウクライナ国民の協力で攻破壊されたロシア軍の戦車。
  ロシア戦車、ウクライナが墓場に 現代戦にぜい弱 - WSJ




 この花の名前は、キジムシロ
 

↓よろしかったら、お願いします。



遊爺さんの写真素材 - PIXTA

写真素材のピクスタ


Fotolia




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「オリガルヒ(新興財閥)」... | トップ | ロシアのウクライナ侵略が示... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ロシア全般」カテゴリの最新記事