遊爺雑記帳

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東京都が尖閣諸島を購入

2012-04-17 23:58:18 | 東シナ海尖閣諸島
 石原知事は、取材陣に物議をかもす内容を話すと事前予告していたのだそうですが、ワシントン市内のシンクタンクで講演し、「日本人が日本の国土を守るため、東京都が尖閣諸島を購入することにした」と発表しました。
 「まさか東京が尖閣諸島を買うことで米国が反対することはないでしょう」と聴衆に問いかけ、反対しないとの答えを得て講演を閉じていましたが、「都の予算は都民のために使うのが大原則では」との質問には「大原則は国のためだ」と答えたのだそうです。
 朝から報道番組のほとんどがトップで取り上げて、大きく報道していましたが、産経が早くから現状で報じられている全体像をよく網羅していました。
 

東京都が尖閣諸島購入へ ワシントンで石原知事が明言 「日本人が日本の国土を守る」 - MSN産経ニュース

 【ワシントン=石元悠生】東京都の石原慎太郎知事は16日午後(日本時間17日未明)、ワシントン市内のシンクタンクで講演し、「日本人が日本の国土を守るため、東京都が尖閣諸島を購入することにした」と述べ、尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島を個人所有する地権者と交渉を開始したことを明らかにした。
 代理人を通じて詰めの交渉を続けているといい、基本的な売買の合意はすでに得ているもようだ。購入後は、沖縄県や石垣市に共同所有を提案する考え。
 石原知事によると、売買交渉は昨年末に開始。
山東昭子参院議員を通じて地権者の埼玉県在住の男性と会談する機会があり、男性が「東京都が買ってくれるのなら売ります
」と話したという。
 都の
購入予定エリアは、尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島で、価格は「10~15億円になる見込み」(関係者)。会見では、「都の予算は都民のために使うのが大原則では」との質問も出たが、石原知事は「大原則は国のため
だ」と述べた。
 今年中に、専門家による審議会に諮り、都議会の同意を得る方針。現在、3島は、国が年間2450万円で賃借しており、来年3月31日の契約期限が切れるのを待って、都への所有権移転を目指す。
 石原知事は尖閣諸島について、「極めて重要な島々であり、
所有者は代々、国益を常に念頭に置いて、これを守ってきてくれた
」と強調。過去には、数名の仲間と尖閣諸島に上陸し、灯台を建設した経緯があるが、「当時の外務省が時期尚早として海図に載せなかった」と批判した。
 尖閣諸島をめぐっては平成22(2010)年9月、領海を侵犯した中国漁船が海上保安庁の巡視艇に衝突を繰り返し、船長が逮捕される事件が発生。中国の反発を受け船長を処分保留で釈放するなど日本政府の対応に批判が集まった。
 石原知事は「日本の国土を守るために島を取得するのに何か文句ありますか。ないでしょう。やることを着実にやらないと政治は信頼を失う。まさか東京が尖閣諸島を買うことで米国が反対することはないでしょう」と話した。

 石原知事は会見後、「尖閣諸島の周辺は豊穣(ほうじょう)な漁場で、自然エネルギーの開発でも大きな可能性がある。世界遺産に登録された小笠原のような豊かな自然も世界的に貴重なもの。都がこれまで培ってきたノウハウも生かしながら、この島々を舞台としてさまざまな施策を展開すべく、購入に向けて検討に入る」とするコメントを出した。

 石原知事の発言要旨は以下
 

石原都知事の発言要旨 - 政治ニュース : nikkansports.com

 沖縄県・尖閣諸島購入をめぐる米ワシントンでの石原慎太郎東京都知事の発言要旨は次の通り。

 一、本当は国が買い上げたらいいのだが、東京が買うことにした。東京が尖閣諸島を守る。どこの国が嫌がろうと、日本人が日本の国土を守るために島を取得することに何か文句がありますか。

 一、このまま置いておくと、どうなるか分からない。(近海は)豊かな漁場で海底資源もある。

 一、代理人同士が交渉している。(購入の範囲は)たぶん(国所有を除いた)全体になるだろう。地権者とは基本的に合意している。

 一、購入予定金額は言えないが、そんなに高くない。買い取った後は(同諸島を行政区域とする)沖縄県や同県石垣市と話をしていきたい。

(共同)

 尖閣諸島の主な島は、魚釣島、南小島、北小島、久場島、大正島で、このうち大正島は国有で、久場島は私有ですが米軍が使用しています。今回の東京都が購入するのは、残りの国が借用している三つの島ですね。

 石垣市長は、共有には賛意を表明しておられ、国により立ち入り禁止となっている現状が解除され、島に入れるようになることや、個人より国または自治体が所有することで安定することを歓迎しておられますね。

 橋下市長は、大飯原発再稼働反対をぶち上げたのに対し、石原氏が再稼働は必要と発表していて政策が対立する形になっていますが、尖閣購入については話は聞いていたとし、石原氏でなければできないことと拍手を贈る姿勢ですね。
 
 都が他自治体の土地を購入することは正当な理由があれば問題ないとのことですが、広さ、金額により都議会の承認が要るとのことで、広さで該当しているそうです。
 EEZで重要な拠点の沖ノ鳥島(中国と島か岩かで論争中)について、石原氏は海洋国家の日本に重要な島として維持管理や、珊瑚での拡充計画などに支援をした実績があることは、諸兄がご承知のことですね。
 猪瀬副知事は、広く募金を募るとしているそうですが、都民の税金で国を護ることに、どれだけの議員が賛成するか、世論の反応が気がかりです。

 政府が買い取ってもいいと言いだしていますが、いまでも賃借している権利はもっているので、東京都が買い取っても立ち入りを規制する権限は継続かのうなのだとか。国が借り続ければ、東京都に賃貸料が入る。。
 時事ドットコム:尖閣、国が買い取り検討も=藤村官房長官

 逆にどの報道機関がどの様な反応をするのか。どの評論家やコメンテータが、どのような反応をするのかを注目することで、中国の息(資金)がかかっているのは誰かが解る機会にもなります。
 これからの反応に注目ですね。




  この梅の花の名前は、九州林州

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続 中国の海洋戦略
日本が中国の「自治区」になる




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