またまた始まった事業仕分け。日曜日も熱心なことと思って、よく見るとメンバーが変わっている。とんと不勉強で、16, 17日に行われたのが、衆院決算行政監視委員会が行った「国会版」で、20日から始まったのが「政府版」なのだそうな。不評な事業仕分けですが、いろいろに化けて出来てきているのですね。
「国会版」については、国会議員がようやく国会議員らしい仕事をしているとの声も聞かれますが...。
事業仕分けは、テレビをはじめメディアが食いついてくれて選挙用アピールが出来るので止められないのだとの評論んが、なるほどと納得できるような諸先生の、何時にないハイテンションな喋り振りに、何故かシラケけてしまうのは、遊爺だけでしょうか。
いいえ、どうやら首都圏の成人男女500人の方々も、57.4%のかたが事業仕分けに期待していないし、90.2%のかたが成果があがっていないと言っている様です。
新報道2001調査結果 (11月17日調査・11月20日放送/フジテレビ)
ちょっと余談になりますが、内閣支持率は、10/30=56.6%、11/6=49.8%、11/13=47.0% と堕ちてきていましたが、今回は 51.0%に回復したのですね。TPP参加表明の効果?
ここでは自民党の支持率はjまだ微減ですが、時事通信の調査での自民党支持率は、'09年 9月の政権交代後最低に落ち込んだのだそうです。
時事ドットコム:【図解・政治】政党支持率の推移(最新)
話を戻しましょう。「国会版」で気になったのは、スーパーコンピュータ「京」。最初の事業仕分けで蓮舫氏が放った言葉が、民主党の事業仕分けの象徴として有名になったのは諸兄がご承知の通りです。
で、今回の仕訳人は「事業費を削減したのに1位になれたのはなぜですか。」だって。答える方も頑張ったからの様な曖昧な返事。聞く方も聞く方ですが、答える方も答える方。実際に熱意も持って取り組んでいる主役はそこのけでバカな議論。蓮舫氏の言葉が勇名になった真意が解っていないのです。ローマは1日にしてならず。このような長期の技術開発は、パフォーマンス芸の仕訳に適さないのです。
質問の中で、研究所(?)に「オブジェがあるが、要るのか。値段はそうとう高そうだが調べておいてください。」だと。そういうのをあらかじめ調べて不正だと確証をもってから仕訳に載せるのではないのか。仕訳をする資格がない。創造的仕事をしている場所に、芸術性のある環境は必要なのではないのか。芸術や文化を育てることも必要なのでは。
国会議員が、国会議員としての仕事をするのだから、国会の中できちんとやればいいものを、劇場形式にするのは何故?
「政府版」でも同じような傾向で、もんじゅを取り上げています。結論は「存続の是非を含め、抜本的に見直しすべきだ」との提言で、かつては仕訳人で肩を並べた蓮舫氏と枝野氏が仕訳人と仕分けられる側とに分かれてのパフォーマンス。
世界中が挑戦している新技術(核燃料サイクルや、高速増殖炉)の原型炉なのですから、長期開発(確かに時間がかかりすぎていますが)なので、その存廃は一夜漬けの仕訳に適した課題とは言えないでしょう。
農業改革を妨げているバラマキの農家戸別補償や、乏しい財源の中から、テロ国家を崇拝する朝鮮学校に貢ぐ無償化の方が、よほど政治家の議論に適しています。
木を観て森を観ない、仕分けたことの効果が薄い、議員さんのパフォーマンスの舞台と化している事業仕分け。一定のプレッシャーにはなっているので全く否定するものでもないのですが、もう少し深堀↓した内容でないと、普通の会社の会議のレベルにも達していない茶番劇にしか見えません。
テレビをはじめとするマスコミも、安直なネタで時間や紙面を埋められると飛びつきすぎです。
事業仕分け“アフターケア”不十分、国会版で露呈 「提言型」にも疑問符 (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
「提案型政策仕分け」馴れ合いの臭いする蓮舫VS枝野 (1/2) : J-CASTテレビウォッチ
この花の名前は、アケボノソウ (撮影場所=六甲高山植物園)
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