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「環太平洋合同演習(リムパック)」は、米国の同盟国が旧ソ連の脅威に対抗するのを米国が支援する目的で1971年に開始され、その後大半の太平洋諸国が参加するまでになったもので、2年ごとにアメリカ海軍が主催してホノルルを拠点に開催される世界最大規模の多国籍軍合同海洋軍事演習です。
2012年にはロシアも参加しましたが、以後の、2014年、2016年は参加していません。中国は、前回の2014年が初参加でした。
リムパックに中国が初参加、日本指揮下の演習は忌避 - WSJ
その初参加で、参加艦以外にスパイ艦も同行するという、前代未聞の挙をおこした中国の今回の参加に異論があったのだそうですが、中国海軍招待はオバマ政権の意向でもあり、アメリカ海軍内部にも「中国海軍とアメリカ海軍による軍軍関与(mil-mil engagement)を深めることは両海軍の相互理解を促進し不測の衝突を避けることにもつながる」といった声があり、反対派の声は押し切られ、中国軍の参加が実現したのだそうです。
さすがに今回のリムパック2016では、5隻の演習参加艦船以外の中国海軍艦艇がホノルル沖に出没することはなく、無難に終了した様に見えたが、実は日本の海上自衛隊に対するきわめて無礼な態度があったというのですね。
少なからぬアメリカ海軍関係者たちの間からは、中国海軍が再び“海軍仲間の信義”を踏みにじる事件を引き起こしていたとの指摘がなされ、「中国海軍には軍軍関与の意義など当初から眼中にない」との声が上がっているのだと。
しかし、“海軍の信義”を踏みにじった中国海軍による海上自衛隊への侮辱的態度は、主催者であるアメリカ海軍の公式報道でも、アメリカのメディアの報道でも取り上げられることはなかったのだそうです。
以前よりリムパックへの中国海軍の参加に疑義を呈していた米海軍関係者たちは、「中国海軍による海上自衛隊に対する無礼な振る舞いが、中国政府の意向に基づいていることは明白である。中国にとって、露骨に侮辱しても反撃してこない日本は、今後も格好の標的に違いない。」と指摘しているのだそうです。
更に、「中国に対して軍軍関与の効果など期待しても無駄なことは今や明白だ。南シナ海での人工島軍事基地群の建設をはじめとする中国の軍事進出という現状に直面しているにもかかわらず、中国に対して融和的な態度に終始していると、とんでもないことになる」とも。
北村氏は、中国による日本を侮辱した事件を問題にする勢力が、アメリカ海軍の中でも少数派にとどまっているのが現状であることを、我々は肝に銘じなければならないと結んでいます。
パンダハガーのスーザン・ライス補佐官がリードした対中接近が、南シナ海の暴挙に対するオバマ大統領と習近平との会談で、オバマ大統領の自制要請を習近平が一蹴したことで、方向修正されたとはいえ、いまだに腰が引けたオバマ政権の姿勢で、中国の人口島建設とその軍事利用化が止まっていないことは、諸兄がご承知の通りです。
そこへ、トランプ大統領候補の台頭。尖閣諸島は日米同盟の対象範囲と、米政府首脳では初めて公言したヒラリー大統領候補も、中国からの献金疑惑がつきまとう現状。
米国の核の傘の下で、おんぶにだっこで平和ボケしていた日本。安保法制の一部改定で普通の国に少し近づきましたが、いつまでも、米国へのおんぶにだっこを続けることから目を覚ます時がきているのですね。
そこで、まず改めねばならないのが、記事で指摘されている、「中国にとって、露骨に侮辱しても反撃してこない日本は、今後も格好の標的」というところです。
中国は、ジャブを出し、その反応を注意深く見ながらステップアップすることは、衆知の戦術です。逆に、ジャブの時に、毅然とした対応をすれば、それなりの反応をする国でもあります。ベトナムやインドはそうした対応をしていますね。勿論、米国も。。
しかしながら、岸田外交は、恫喝されて黙り込む内弁慶で、付け入られるばかりで、東シナ海等での侵食は進むばかりです。
長期政権にあぐらかく安倍首相、中国の思う壺に 宥和的対応を見抜いて東シナ海で軍事行動活発化 | JBpress(日本ビジネスプレス) 2016.8.4(木) 森 清勇
中国だけでなく、対韓外交でも失政(軍艦島などの「明治日本の産業革命遺産」の文化遺産登録での日韓交渉、慰安婦問題での日韓合意の片務失政合意等)が続く、岸田外相が留任となり、今後も対中韓外交には、不安がつきまといます。稲田防衛大臣就任で、2+2外交時にはバランスをとろうとされたのでしょうか?
森氏が指摘されている通りで、日米に限らず、日米豪、日米印、さらには4か国、5か国で「中国の行動は間違っている」というメッセージを日本以外の国も共同で発信すると同時に、普通の国では常識でベトナムやインドは実行もしていますが、「いざという時には、海上警備行動をかけて『武器を使用するぞ』とアナウンスして」抑止力を高めておくことが必要です。
中韓が警戒を公言している稲田新防衛大臣。防衛大臣が、こうした姿勢を直言することの是非は臨機応変に配慮しつつ、どの様な対応をされるか、期待しています。
# 冒頭の画像は、リムパック2016でアメリカ軍艦を訪問した海上自衛隊真鍋海将補
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/9e/3f001af7f27c90118e75b35cacd9307c.jpg)
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2012年にはロシアも参加しましたが、以後の、2014年、2016年は参加していません。中国は、前回の2014年が初参加でした。
リムパックに中国が初参加、日本指揮下の演習は忌避 - WSJ
その初参加で、参加艦以外にスパイ艦も同行するという、前代未聞の挙をおこした中国の今回の参加に異論があったのだそうですが、中国海軍招待はオバマ政権の意向でもあり、アメリカ海軍内部にも「中国海軍とアメリカ海軍による軍軍関与(mil-mil engagement)を深めることは両海軍の相互理解を促進し不測の衝突を避けることにもつながる」といった声があり、反対派の声は押し切られ、中国軍の参加が実現したのだそうです。
リムパックで海上自衛隊を露骨に侮辱した中国海軍 海軍の信義を再びないがしろに | JBpress(日本ビジネスプレス) 2016.8.4(木) 北村 淳
2年ごとにアメリカ海軍が主催してホノルルを拠点に開催される世界最大規模の多国籍軍合同海洋軍事演習である「リムパック(RIMPACK)」が8月4日に閉幕した。
今年のリムパック2016には、前回に引き続き中国海軍が参加するということで、一部のアメリカ海軍関係者たち(対中強硬論者たち)の間では、中国海軍の参加(というよりはアメリカ政府が招待したことに関して)活発な論議が交わされていた。
<中略>
■対中融和派に押し切られた対中強硬派の「反対」
リムパック2014では、中国海軍はリムパックに参加していた4隻の艦船(駆逐艦、フリゲート、補給艦、病院船)以外にも情報収集艦(スパイ艦)を演習海域に派遣した。(本コラム2014年7月24日「ホノルル沖に出現した招かれざる客、中国海軍のスパイ艦『北極星』」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41297)この情報収集艦「北極星」は、主としてアメリカ海軍空母に寄り添うようにして執拗に多国籍海軍の電子情報の収集に努めていた。
合同演習参加国が、参加艦艇以外の軍艦それも情報収集艦を派遣して、演習“仲間”の各種情報をスパイするという行動は前代未聞の挙であったため、多くのアメリカ海軍関係者たちが怒りをあらわにした。アメリカのメディアも取り上げ、「中国海軍のリムパックへの参加は、今回が最初で最後となるであろう」という声を上げる対中強硬派の連邦議員もいた。
このスパイ艦派遣事件にもかかわらず、アメリカ政府は2016年のリムパックにも中国海軍を招待することにしたため、一部のアメリカ海軍関係者や連邦議員などからは強い疑義が呈された。
しかし、中国海軍招待はオバマ政権の意向でもあるし、アメリカ海軍内部にも「中国海軍とアメリカ海軍による軍軍関与(mil-mil engagement)を深めることは両海軍の相互理解を促進し不測の衝突を避けることにもつながる」といった声も少なくなかった。そのため、対中強硬派の反対は対中融和派に押し切られてしまったのである。
■表面的には問題を起こさなかったが・・・
さすがにリムパック2016では、5隻の演習参加艦船(駆逐艦、フリゲート、潜水艦救難艦、補給艦、病院船)以外の中国海軍艦艇がホノルル沖に出没することはなかった。
<中略>
今回、中国海軍はスパイ艦を派遣しなかっただけではなく、各種演習でも何のトラブルも起こさなかった。そのため、米中海軍の軍軍関与を重視しているアメリカ海軍関係者たちは「やはり中国海軍をリムパック2016に招いたことは成功であった」と公言している。主催者側の公式記者会見などでも、中国海軍が何らかのトラブルをもたらしたとの発表はなかった。
しかしながら、少なからぬアメリカ海軍関係者たちの間からは、中国海軍が再び“海軍仲間の信義”を踏みにじる事件を引き起こしていたとの指摘がなされ、「中国海軍には軍軍関与の意義など当初から眼中にない」との声が上がっている。
■再び海軍の信義をないがしろにした中国
アメリカ海軍の公式発表や報道などで取り上げられなかった「中国海軍による“海軍仲間の信義”を踏みにじる事件」というのは、海上自衛隊に対するきわめて無礼な態度である。
20カ国以上もの海軍が参加する大規模な多国籍海軍演習であるリムパックには、各種海洋軍事作戦能力の研鑽という目的に付随して、対中融和派が強調するように米中間のみならず様々な参加国間の軍軍関与を進化させるという役割も存する。そのため、およそ1カ月にわたるリムパック開催期間中に、各国の軍艦では参加国の代表たちを招いてのレセプションを開催したり、参加国の将兵だけでなく一般の人々にも軍艦を公開する“オープンハウス”を実施したりする。
このような交流・親善の機会を設けることにより、わだかまりのある国家間といえども、少なくともリムパック期間中には“海軍仲間”として友好的に振る舞うのが当然とされている。
例えば、リムパックの常連である日本と韓国の“仲の悪さ”を、主催者であるアメリカ海軍は気にしているが、海上自衛隊と韓国海軍はレセプションや“オープンハウス”などでもきわめて友好的に交流を続けている。
ところが、今回のリムパックでは、中国海軍が海上自衛隊に対して露骨に侮辱的な態度をとった。
アメリカ海軍関係者が問題にしているのは、少なくとも2件の“海軍儀礼上あってはならない”事件である。
その1つめは、海上自衛隊軍艦で参加国代表者たちを招いて開催されたレセプションに招待された中国代表団が欠席したという、リムパックでは前代未聞の出来事である。
そして2つめは、中国軍艦で開催されるレセプションに海上自衛隊を招待しなかったというこれまたこれまでのリムパックでは起こりえなかった事態である。
後者のトラブルに関しては、中国海軍が公式レセプションから海上自衛隊を排除しようとしているとの情報を得たアメリカ海軍が、主催者として中国側に警告を発したため、結局は海上自衛隊も招待されることになった。
このほかに、中国艦で開催されていた“オープンハウス”を訪問した海上自衛官たちが乗艦を拒否されたケースもあったといい、少なからぬアメリカ海軍関係者たちは中国海軍の非礼を非難している。
■公式には聞こえてこない中国による対日侮辱
このような、一部のアメリカ海軍関係者たちから見ると“海軍の信義”を踏みにじった中国海軍による海上自衛隊への侮辱的態度は、主催者であるアメリカ海軍の公式報道でも、アメリカのメディアの報道でも取り上げられることはなかった。
以前よりリムパックへの中国海軍の参加に疑義を呈していた米海軍関係者たちは、次のように声を荒げている。
「中国海軍による海上自衛隊に対する無礼な振る舞いが、中国政府の意向に基づいていることは明白である。中国にとって、露骨に侮辱しても反撃してこない日本は、今後も格好の標的に違いない。この事例から見ても、中国に対して軍軍関与の効果など期待しても無駄なことは今や明白だ。南シナ海での人工島軍事基地群の建設をはじめとする中国の軍事進出という現状に直面しているにもかかわらず、中国に対して融和的な態度に終始していると、とんでもないことになる」
しかしながら、このような対中強硬論的な声は米海軍関係者の中でも少数派である。そのため、なかなか公式声明などには反映されない。
リムパックでの中国による日本を侮辱した事件を問題にする勢力が、アメリカ海軍の中でも少数派にとどまっているのが現状であることを、我々は肝に銘じなければならない。
2年ごとにアメリカ海軍が主催してホノルルを拠点に開催される世界最大規模の多国籍軍合同海洋軍事演習である「リムパック(RIMPACK)」が8月4日に閉幕した。
今年のリムパック2016には、前回に引き続き中国海軍が参加するということで、一部のアメリカ海軍関係者たち(対中強硬論者たち)の間では、中国海軍の参加(というよりはアメリカ政府が招待したことに関して)活発な論議が交わされていた。
<中略>
■対中融和派に押し切られた対中強硬派の「反対」
リムパック2014では、中国海軍はリムパックに参加していた4隻の艦船(駆逐艦、フリゲート、補給艦、病院船)以外にも情報収集艦(スパイ艦)を演習海域に派遣した。(本コラム2014年7月24日「ホノルル沖に出現した招かれざる客、中国海軍のスパイ艦『北極星』」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41297)この情報収集艦「北極星」は、主としてアメリカ海軍空母に寄り添うようにして執拗に多国籍海軍の電子情報の収集に努めていた。
合同演習参加国が、参加艦艇以外の軍艦それも情報収集艦を派遣して、演習“仲間”の各種情報をスパイするという行動は前代未聞の挙であったため、多くのアメリカ海軍関係者たちが怒りをあらわにした。アメリカのメディアも取り上げ、「中国海軍のリムパックへの参加は、今回が最初で最後となるであろう」という声を上げる対中強硬派の連邦議員もいた。
このスパイ艦派遣事件にもかかわらず、アメリカ政府は2016年のリムパックにも中国海軍を招待することにしたため、一部のアメリカ海軍関係者や連邦議員などからは強い疑義が呈された。
しかし、中国海軍招待はオバマ政権の意向でもあるし、アメリカ海軍内部にも「中国海軍とアメリカ海軍による軍軍関与(mil-mil engagement)を深めることは両海軍の相互理解を促進し不測の衝突を避けることにもつながる」といった声も少なくなかった。そのため、対中強硬派の反対は対中融和派に押し切られてしまったのである。
■表面的には問題を起こさなかったが・・・
さすがにリムパック2016では、5隻の演習参加艦船(駆逐艦、フリゲート、潜水艦救難艦、補給艦、病院船)以外の中国海軍艦艇がホノルル沖に出没することはなかった。
<中略>
今回、中国海軍はスパイ艦を派遣しなかっただけではなく、各種演習でも何のトラブルも起こさなかった。そのため、米中海軍の軍軍関与を重視しているアメリカ海軍関係者たちは「やはり中国海軍をリムパック2016に招いたことは成功であった」と公言している。主催者側の公式記者会見などでも、中国海軍が何らかのトラブルをもたらしたとの発表はなかった。
しかしながら、少なからぬアメリカ海軍関係者たちの間からは、中国海軍が再び“海軍仲間の信義”を踏みにじる事件を引き起こしていたとの指摘がなされ、「中国海軍には軍軍関与の意義など当初から眼中にない」との声が上がっている。
■再び海軍の信義をないがしろにした中国
アメリカ海軍の公式発表や報道などで取り上げられなかった「中国海軍による“海軍仲間の信義”を踏みにじる事件」というのは、海上自衛隊に対するきわめて無礼な態度である。
20カ国以上もの海軍が参加する大規模な多国籍海軍演習であるリムパックには、各種海洋軍事作戦能力の研鑽という目的に付随して、対中融和派が強調するように米中間のみならず様々な参加国間の軍軍関与を進化させるという役割も存する。そのため、およそ1カ月にわたるリムパック開催期間中に、各国の軍艦では参加国の代表たちを招いてのレセプションを開催したり、参加国の将兵だけでなく一般の人々にも軍艦を公開する“オープンハウス”を実施したりする。
このような交流・親善の機会を設けることにより、わだかまりのある国家間といえども、少なくともリムパック期間中には“海軍仲間”として友好的に振る舞うのが当然とされている。
例えば、リムパックの常連である日本と韓国の“仲の悪さ”を、主催者であるアメリカ海軍は気にしているが、海上自衛隊と韓国海軍はレセプションや“オープンハウス”などでもきわめて友好的に交流を続けている。
ところが、今回のリムパックでは、中国海軍が海上自衛隊に対して露骨に侮辱的な態度をとった。
アメリカ海軍関係者が問題にしているのは、少なくとも2件の“海軍儀礼上あってはならない”事件である。
その1つめは、海上自衛隊軍艦で参加国代表者たちを招いて開催されたレセプションに招待された中国代表団が欠席したという、リムパックでは前代未聞の出来事である。
そして2つめは、中国軍艦で開催されるレセプションに海上自衛隊を招待しなかったというこれまたこれまでのリムパックでは起こりえなかった事態である。
後者のトラブルに関しては、中国海軍が公式レセプションから海上自衛隊を排除しようとしているとの情報を得たアメリカ海軍が、主催者として中国側に警告を発したため、結局は海上自衛隊も招待されることになった。
このほかに、中国艦で開催されていた“オープンハウス”を訪問した海上自衛官たちが乗艦を拒否されたケースもあったといい、少なからぬアメリカ海軍関係者たちは中国海軍の非礼を非難している。
■公式には聞こえてこない中国による対日侮辱
このような、一部のアメリカ海軍関係者たちから見ると“海軍の信義”を踏みにじった中国海軍による海上自衛隊への侮辱的態度は、主催者であるアメリカ海軍の公式報道でも、アメリカのメディアの報道でも取り上げられることはなかった。
以前よりリムパックへの中国海軍の参加に疑義を呈していた米海軍関係者たちは、次のように声を荒げている。
「中国海軍による海上自衛隊に対する無礼な振る舞いが、中国政府の意向に基づいていることは明白である。中国にとって、露骨に侮辱しても反撃してこない日本は、今後も格好の標的に違いない。この事例から見ても、中国に対して軍軍関与の効果など期待しても無駄なことは今や明白だ。南シナ海での人工島軍事基地群の建設をはじめとする中国の軍事進出という現状に直面しているにもかかわらず、中国に対して融和的な態度に終始していると、とんでもないことになる」
しかしながら、このような対中強硬論的な声は米海軍関係者の中でも少数派である。そのため、なかなか公式声明などには反映されない。
リムパックでの中国による日本を侮辱した事件を問題にする勢力が、アメリカ海軍の中でも少数派にとどまっているのが現状であることを、我々は肝に銘じなければならない。
さすがに今回のリムパック2016では、5隻の演習参加艦船以外の中国海軍艦艇がホノルル沖に出没することはなく、無難に終了した様に見えたが、実は日本の海上自衛隊に対するきわめて無礼な態度があったというのですね。
少なからぬアメリカ海軍関係者たちの間からは、中国海軍が再び“海軍仲間の信義”を踏みにじる事件を引き起こしていたとの指摘がなされ、「中国海軍には軍軍関与の意義など当初から眼中にない」との声が上がっているのだと。
しかし、“海軍の信義”を踏みにじった中国海軍による海上自衛隊への侮辱的態度は、主催者であるアメリカ海軍の公式報道でも、アメリカのメディアの報道でも取り上げられることはなかったのだそうです。
以前よりリムパックへの中国海軍の参加に疑義を呈していた米海軍関係者たちは、「中国海軍による海上自衛隊に対する無礼な振る舞いが、中国政府の意向に基づいていることは明白である。中国にとって、露骨に侮辱しても反撃してこない日本は、今後も格好の標的に違いない。」と指摘しているのだそうです。
更に、「中国に対して軍軍関与の効果など期待しても無駄なことは今や明白だ。南シナ海での人工島軍事基地群の建設をはじめとする中国の軍事進出という現状に直面しているにもかかわらず、中国に対して融和的な態度に終始していると、とんでもないことになる」とも。
北村氏は、中国による日本を侮辱した事件を問題にする勢力が、アメリカ海軍の中でも少数派にとどまっているのが現状であることを、我々は肝に銘じなければならないと結んでいます。
パンダハガーのスーザン・ライス補佐官がリードした対中接近が、南シナ海の暴挙に対するオバマ大統領と習近平との会談で、オバマ大統領の自制要請を習近平が一蹴したことで、方向修正されたとはいえ、いまだに腰が引けたオバマ政権の姿勢で、中国の人口島建設とその軍事利用化が止まっていないことは、諸兄がご承知の通りです。
そこへ、トランプ大統領候補の台頭。尖閣諸島は日米同盟の対象範囲と、米政府首脳では初めて公言したヒラリー大統領候補も、中国からの献金疑惑がつきまとう現状。
米国の核の傘の下で、おんぶにだっこで平和ボケしていた日本。安保法制の一部改定で普通の国に少し近づきましたが、いつまでも、米国へのおんぶにだっこを続けることから目を覚ます時がきているのですね。
そこで、まず改めねばならないのが、記事で指摘されている、「中国にとって、露骨に侮辱しても反撃してこない日本は、今後も格好の標的」というところです。
中国は、ジャブを出し、その反応を注意深く見ながらステップアップすることは、衆知の戦術です。逆に、ジャブの時に、毅然とした対応をすれば、それなりの反応をする国でもあります。ベトナムやインドはそうした対応をしていますね。勿論、米国も。。
しかしながら、岸田外交は、恫喝されて黙り込む内弁慶で、付け入られるばかりで、東シナ海等での侵食は進むばかりです。
長期政権にあぐらかく安倍首相、中国の思う壺に 宥和的対応を見抜いて東シナ海で軍事行動活発化 | JBpress(日本ビジネスプレス) 2016.8.4(木) 森 清勇
中国だけでなく、対韓外交でも失政(軍艦島などの「明治日本の産業革命遺産」の文化遺産登録での日韓交渉、慰安婦問題での日韓合意の片務失政合意等)が続く、岸田外相が留任となり、今後も対中韓外交には、不安がつきまといます。稲田防衛大臣就任で、2+2外交時にはバランスをとろうとされたのでしょうか?
森氏が指摘されている通りで、日米に限らず、日米豪、日米印、さらには4か国、5か国で「中国の行動は間違っている」というメッセージを日本以外の国も共同で発信すると同時に、普通の国では常識でベトナムやインドは実行もしていますが、「いざという時には、海上警備行動をかけて『武器を使用するぞ』とアナウンスして」抑止力を高めておくことが必要です。
中韓が警戒を公言している稲田新防衛大臣。防衛大臣が、こうした姿勢を直言することの是非は臨機応変に配慮しつつ、どの様な対応をされるか、期待しています。
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