鵠沼・昔砂丘の一本松

湘南藤沢住人の記憶の手掛かり …… フォト・ブログ

西俣野・佐間大明神

2010-03-09 | サバ神社

サバ神社探訪第3号は西俣野の佐間大明神です。
小栗坂を下って西俣野バス停手前を右折、すぐ左の小道に入った場所にありました。


農家の庭の一部を生垣で囲んだような境内です。
手前に花壇が作られていて、手作りの神社といった雰囲気でした。


赤トタンの小さな社殿の中には、小さな入れ子のような神殿が安置されていました。
周囲をよく見渡しましたが、社名も由来も見当たりませんでした。


最後に天井を見上げて、そこにある板に文字が書いてあるのを発見しました。
昭和11年5月6日佐間大明神修繕の記録で、大工と氏子7名の氏名が並んでいました。
その昔、左馬大明神であったが、佐間大明神に改称された神社と思われます。

石川・佐波大明神②

2010-02-20 | サバ神社


佐波大明神の境内です。
正面に社殿があり左手に鐘楼があります。


社殿はまだ建造間もない様子で、なかなか立派な佇まいです。


右手に神楽殿があります。瓦屋根の前の線が曲線になっています。


左手に社務所があります。
氏子が集会などに使う場所で、神主が常駐しているようには見えませんでした。


社殿正面に近づくと、佐波大明神の掲額や神殿の扉などが金色の金具等で輝いていました。


社務所右手に大きな石碑があり、社殿等の再建の経緯が記してありました。
平成9年9月に再建が終了したようです。


また細い参道を通って帰途につきました。

石川・佐波大明神①

2010-02-19 | サバ神社

サバ神社探訪第2号は石川の佐波大明神です。
この神社の祭神は源義朝、創立は慶長16年頃(1611)で当初は左馬頭神社でしたが、
文化3年(1808)鋳造の梵鐘には鯖神社と記されています。
文久2年(1862)の銘がある石碑には佐波大明神と刻まれています。
引地川の西側にあるサバ神社はこの1社だけです。


引地川の秋本橋を渡って西に向って坂を上ると、変形十字路の右手前が佐波大明神です。


鳥居の前に立つと、参道がはるか向こうに伸びています。


鳥居の右手前にある庚申塔です。
右側に「右あつぎ道」と刻んでありますが、移設されたものでしょう。


鳥居をくぐると、参道右手に石碑が並んでいます。


字が彫ってあっても、残念なことによく分かりません。


この2基は「佐波大明神」の名前があります。


更に参道を進むと、昼なお暗い木立の向こうに境内が見えます。

高倉・七ッ木神社(元鯖明神社)

2010-02-10 | サバ神社

境川流域周辺のサバ神社探訪第1号は高倉の七ッ木神社です。
建立は700年以前で、祭神は源義朝公とされています。
昔は鯖明神社と称しましたが、旧村名を採って七ッ木神社と改称されたようです。


七ッ木神社の鳥居は「両部型」という珍しいもので、
平安時代に発達した真言密教の「神仏習合思想」に基づいて考案された形式だそうです。


境内は広く、社殿の左手には大きな神楽殿らしき建物があります。
10月の第1土曜日の収穫祭では「高倉ばやし」が演奏されるそうです。


社殿は木立に囲まれ、普段はしっかりとしたガードシャッターで内部が守られています。


社殿の梁には、割とモダンな字体で社名が掲げられていました。


帰り際に鳥居の左手の斜面に変わった石碑を見つけました。
字が読めないので、家に戻っていろいろ調べた結果、これは「蚕」の古い字だと推定しました。
昔はこの辺りでも養蚕が行なわれていたのでしょう。
始めは「サバ」と思ったのですが、考えすぎでした。