鎌倉由比ガ浜通りの長谷東町バス停近くに、庚申塚と並んで「主馬盛久の頸座」の碑があります。
何度もその前を通りましたが、碑文をよく読まなかったので、
ここで誰かが斬首されたのだとばかり思っていました。
石碑や掲示を読むと、源平の戦いに敗れた、平家の家人主馬盛久が京都で逮捕され、
この場所で斬首の刑になろうとした時、不思議な光が輝き、処刑人の太刀が折れたのだそうです。
頼朝がそのことを聞き、本人も不思議な夢を見たので、盛久を放免した、とあります。
結局、盛久は首を切られなかったわけですが、この場所を「頸座」と言うのは何故でしょう。
謡曲に「盛久」という曲があるらしく、掲示に許された盛久が頼朝の前で舞を舞ったと書かれています。