JR藤沢駅から南に下る細い通りです。昔は、江ノ島道といわれ、右手の砂丘に沿った古い街道だったようですが、今は面影もありません。この道を少し進むと、左手に石上公園があり、そこに案内板があります。
この辺りが、昔は「砥上が原」と呼ばれた地域だと説明しています。確かに、今の「石上」は、昔は「砥上」と表示されていました。その昔は、砂丘と湿地のさびしいところだったようです。西行法師の「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」は砥上が原で詠んだとされています。
この道をもう少し行くと、右手の住宅に囲まれた隙間に、石上神社があります。昔の度重なる水害、戦後の区画整理事業を経ながら、なんとか神社の形態を保っています。「心なき身にもあわれな」さみしい神社です。