西鎌倉に残された広町緑地の探索に出掛けました。NPOの努力もあって、バブル期の開発をまぬがれた貴重な自然です。
腰越から歩いて室ヶ谷に入ると、「もののふの道」と書かれた、古ぼけた道しるべがありました。
道しるべに従って、山道に入ると、最初は急な登りで、雨の時は川になりそうな道でした。
頑張ってしばらく登ると、枯葉を踏む歩きやすい道になりました。
やがて尾根道に着きました。道もしっかりしているので、この先は楽しい散策が期待できそうでした。
しばらくのんびりと歩きましたが、途中で、古い山桜が、通せんぼをしているような場所に出会いました。ちょっと不安な気分になりました。道が狭くなり、クモが巣を張っているため、帽子も、顔も、シャツも、クモの糸だらけになりました。この道を今日は誰も歩いていないということです。
クモの巣に苦戦しながら進むと、今度はシノダケの道に変わりました。シノダケのトンネルを頭を下げて進まなければなりませんでした。先行きを心配しながらそれでも進みましたが、長いトンネルを抜けた場所にあったのは、「危険につき、この先通行止」の看板でした。
どうやら、数年前の台風で崩落があり、道がなくなったようです。あきらめて、道を戻り、途中にあった案内図をよく見ましたが、この案内図は、歴史を説明するためのもので、今日の役には立ちませんでした。
「もののふの道」を敗退しました。