Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ラブ・アクチュアリー

2008-04-14 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★ 2003年/イギリス 監督/リチャード・カーティス
「クリスマスよ早く来い!って気分にさせられる」



まあ、イギリスのスターが勢揃いって感じですね。クリスマスを前に誰もがあったかい気持ちになれる良品と言ったところかしら。アクの強い作風が好みの私としては、ビル・ナイ扮する売れない中年ミュージシャンのエピソードがいちばん面白かったかな。新しくレコーディングしたクリスマス・ソングを自ら「クソみたいな曲」(全く同感!)と自虐的に言ってみたり、売れたからエルトン・ジョンのパーティに呼ばれたなんて話を入れたりして、業界を皮肉るような表現がイギリスらしくて面白い。

ヒュー・グラントが首相ってのは、かなりアリなんじゃないでしょうか。各国女性大臣はメロメロで、外交もスムーズに行きそうだなあ。そんな彼がややおデブちゃんの秘書に恋をするなんて、かなり好感度アップよね。本当に実現するかも。シュワルツネッガーの知事より、何十倍もスマートだわ。ポインター・シスターズの曲に乗ってノリノリで踊ってるヒューを見て、こりゃやっぱり「ラブソングができるまで」を見なきゃ、なんてことも思いました。この曲ディスコでよく踊ったもんです。

親友の妻に恋してしまった、大好きな相手と言葉が交わせない、と言う切ない物語があったかと思うと、ラブシーンのリハーサル専門の女優と男優がいつもすっぽんぽんで親交を深めていくなど、それぞれの恋のカタチのバリエーションがとっても豊かなのね。それが本作のすばらしいところ。恋のカタチは十人十色。それを巧みにまとめあげてる。ちょうどクリスマス3週間前からスタートするので、クリスマス気分を盛り上げるには格好の作品じゃないでしょうか。