Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

終戦のエンペラー

2013-08-27 | 外国映画(さ行)
★★★★ 20012年/アメリカ 監督/ピーター・ウェーバー
(映画館にて鑑賞)

「未だ知らぬことが多い終戦前後の日本」


デリケートな問題をうまくエンタメ処理していて、退屈せずに見れました。
玉音放送にまつわるエピソードなど、知らないことがいっぱいあり。
日本人として戦争のことを考えさせられるよい機会になりました。
あの時、アメリカではなく別の国が日本の統治を任せられていたらどうなってたんだろう?
という当たり前の疑問に改めて行き着くのでした。
残念なのは相手役の日本人女性が、演技も英語も下手なこと。
せめてどちらかがいい感じならなあ。
日本キャストはみんな熱演で違和感なかったです。
意外と西田敏行の発音がキレイだったり。
夏八木勲が突然和歌を詠み始める、その緊張感の作り方はさすがです。

例えば日本茶を入れるようなちょっとしたいかにも「和」の所作が出てくると、
やたらカメラがゆったり動いてジャパネスク感を前に前に醸し出すあたりがいかにもハリウッド。
しかし、これアメリカ人が見て面白いのでしょうか?
天皇という曖昧な存在にトライした意気込みは凄いのですが。