Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ジュリー&ジュリア

2013-08-30 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2009年/アメリカ 監督/ノーラ・エフロン
(DVDにて鑑賞)

「なぜだかわからない」

非常に好感が持てる作品なのでした。
だけど未だにもってその理由をうまく言葉で説明できない。

ジュリアは料理研究家として名を馳せるけど、専業主婦のきまぐれで始めた仕事のようにも見えるし、
ジュリーだって有名人になるけど、きっかけがブログだもんなあ。
いろんなことを犠牲にして血を吐きながら、男どもとやりあって最後に見つけた私の居場所てなフェミ映画じゃないからね。
だから、この映画を面白いと思う自分にちょっと混乱してる。
しかも、ジュリアもジュリーもパートナーにとても恵まれている。
このダンナじゃなかったら無理だよね、と観客に思わせてしまうことが果たしていいのか、悪いのか。

女性の自分探し映画には、自分自身の立ち位置とか、自分なりのフェミニズム観が混ざり合って、
普通に鑑賞できなくなっちゃうんですよ。悲しいかな。

とはいえ、私がこの映画を楽しめた大きな理由の一つがメリル・ストリープのはっちゃけた演技。
あんだけ、堂々と開き直るのは見ていて気持ちいい。
子どもができなかったというつらさは見せないで、好きなことに一直線に突き進む。
私もあんな風にふるまえたらいいなあと思う。