Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

生きる

2017-11-11 | 日本映画(あ行)
★★★★★ 1952年/日本 監督/黒澤明

(CS)

ガンの宣告を受けてから悩む前半と
打って変わって主人公の●●シーンで構成する後半の二部構成の語り口が鮮やか。
こんなに娯楽作として完成度高いとは思わなかった。
もっと説教くさい話かと思ってたんだけど、
偶然会ったならず者との邂逅、若者たちの誕生日パーティが示す暗喩など、
様々な目配せがあり本当に面白かった。
それにしても、後半で延々と続く役人攻撃は笑った。
黒澤自身がよっぽど恨みでもあるんかなというくらい。
でも、今でも全くこの体質は変わってませんから現代人も大いに共感できる。
演出のテンポがめちゃめちゃ良くて、見やすい。
143分とは全く思えませんでした。