Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

蜘蛛巣城

2017-11-26 | 日本映画(か行)
★★★★★ 1957年/日本 監督/黒澤明

(CS)

能の様式美を取り入れた作劇が古風というよりむしろスタイリッシュで大感動。
富士の山麓に作った壮大なセットもすごい。が、とにもかくにも三船だろう。
目をひんむいて叫び、狂いゆく三船の美しさと演者としてのスケール感に圧倒される。
そして三船に負けないほど、山田五十鈴が鬼気迫る演技で応える。
俺を殺す気かと三船が本気で怒ったというラストの弓矢のシーンの凄みは言葉にならない。大傑作。