★★ 1972年/日本 監督/村川透
何せ松田優作がカッコいいハードボイルドの傑作というのが巷の評判ではあるが、女の飲み物に薬をもってシャブ中にしておいて「あなたのことが忘れられない」と言わせる脚本が胸くそ悪い。これも時代ということなのだろうか。その後も何も悪い事してない女を殴るシーンがあり、ギブアップ。話も荒唐無稽でマンガか!と突っ込みどころ満載。成田三樹夫や岸田森などの個性派俳優の演技を怪演と呼ぶこともできるかもしれないが、私にはマチズモ礼賛の男目線の都合のいい物語としか思えなかった。勘弁してくれ案件。