Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

赤い靴

2019-04-12 | 外国映画(あ行)
★★★★★ 1948年/イギリス 監督/マイケル・パウエル エメリック・プレスバーガー

(NHK-BS)
「名作とは知っていたが何となく自分には合わないと避けており、意を決して見てみたらすげえ傑作だったシリーズ」というのが自分の中であるんですけど。笑。本作がまさにそうでした。いやあもう!中盤の赤い靴の舞踏シーンのすばらしさと言ったら!こんなに幻想的で美しい映像が1948年製作とは信じられません。マーティン・スコセッシが監修のもと、2年間の歳月をかけて修復したということですが、テクニカラーのビビッドな色彩の洪水に酔いしれました。数年前にリバイバル上映もされていたんですね。これは見に行くんだった…。恋か、芸術かで引き裂かれるバレリーナ。現代の視点なら、別にどっちも捨てなきゃいいじゃんと思うんですが、恋に走るバレリーナはもう踊り手としては三流と斬って捨てるレイモンドの気持ちもわからなくはない。強気で表情豊かな主演のモイラ・シアラーも魅力的。「ラ・ラ・ランド」は本作がベースじゃないかしら?と思うのだけど。