Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

2019-04-17 | 外国映画(は行)
★★★☆ 2016年/チェコ・イギリス・フランス 監督/ショーン・エリス

ナチス第3の男ラインハルト・ハイドリヒの暗殺を、史実をもとに描いたサスペンス。ハイドリヒを暗殺できたとしても、ナチスはその後とんでもない報復攻撃に出るはず。それが予測できる中で、決死の作戦を遂行するメンバーの苦労と苦悩がひしひしと伝わる秀作でした。史実を知っているので、彼らの未来は予測でき、見ていてとてもつらくなるのだけど、美しいプラハの街を背景に繰り広げられる少数精鋭の役者陣の熱演もあって、固唾をのんでラストまで見守りました。作風は極めて地味ですが、見応えのある1本。最近、イヤな奴を演じることが多いキリアン・マーフィだったけど、久しぶりに骨のある演技を見せてくれました。