【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

【硫黄島からの手紙】

2007-01-27 | 映画・演劇・ミュージック・コンサート
硫黄島に調査に来た団体が島の洞窟の中で手紙の束を掘り起こした、そこから回想シーンが始まっていったのです。





クリント・イーストウッドが監督した日本の映画。
ふたつの国の嫌な部分も描きつつ、偏らず、うまく作られていた気がします。

突然言われた「靖国で会いましょう」にはグサッときましたが・・・

ほんの60年ほど前なのに、当時と比べ、物質的に裕福な世界に生きているのに精神的にはちょっと弱めの私には、西郷(嵐の二宮くん)の存在は、非常に頼もしかった。 
お国の為、天皇陛下の為と言ってる人よりも、家族のために生きたいと願う西郷の方がリアルなんですよ。
兵士としては失格かもしれないが、逃げて逃げて生き延びる渋とさは、思考停止して自決するより、よっぽど人間的だと感じました。(ありえないほどの幸運なことがいっぱいでしたが・・・)


一兵卒の西郷が栗林中将(渡辺謙)に2回助けられます「2度あることは3度ある」と栗林は言います。
米軍が島に上陸し、激戦の最中に栗林は西郷に「司令室を片づけてくるように」と命令します。
そこで西郷は兵士達や栗林の手紙を袋に詰めて土に埋めます。
それで、西郷は最後の最後には助かるんです。
渡辺謙さんが主役だと思ってましたが、なんのなんの二宮くんが主役のようなカンジ・・

米軍の捕虜が一人収容されます。
その兵士の母からの手紙が読まれます。
子供を思う親の気持ちは日本もアメリカも関係ない、そんな当たり前のことが、当たり前と思われなかったこと。
鬼畜米英と言われて信じ込んでいたという会話に、それだけ情報が操作されていた時代だったんだと、、、、、
まぁ、アメリカでも日本人は野蛮人的なことと言われていたんでしょうけど・・・・

硫黄島での激戦を多面的に知ることができたのは興味深かった。