【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

映画鑑賞会【父親たちの星条旗:硫黄島Ⅰ】

2007-04-24 | 映画・演劇・ミュージック・コンサート

先週「父親たちの星条旗」を観た。
「硫黄島からの手紙」も観たので、硫黄島の戦線を日米両国側から知ったことになる。
これらの映画の監督はクリント・イーストウッドです。
私的には、あのマカロニ・ウエスタンのヒーロー、そして「マディソン郡の橋」でおなじみといった方がわかりやすい。

「父親たちの星条旗」で、あの硫黄島の擂鉢山のてっぺんに4人の米兵が立てる星条旗のカラクリが分かった。

米兵が硫黄島に上陸して5日目に擂鉢山は陥落したが、その後30日間、日米の激闘がつづきました。米兵の死傷者は増え続けます。

あの星条旗を掲げた4人の米兵は奮戦の末、決死の一番乗りで旗を立てた英雄というわけではなく、ぞろぞろ登っていった兵士の中から適当に選ばれてあの役をやらせられ、記念の写真に撮った。
実際にあの役にふさわしい兵士はあの中におらず、その辺にいた者が、おまえやれ、と言われてそうした。

そしてその「英雄」たちが命令で帰還し、アメリカ各地を巡回して、国債の売り出しに一役担うことになるのである。
戦争に勝つためにはお金が要るんです・・・・

美辞麗句を並べて演説をさせられる彼らの背後のポスターには国債の売り出しに「WAR LAON」との文字が目に付いた、

「英雄というものは必要がない。英雄は国家の必要から作られるものである」
と、いうのがテーマであろう。

戦争というものがいかに英雄、奮戦、愛国とかいうものと関係がないということについて私にも思い当たることがある。
父も兵隊さんとして戦地に赴いた一人であるが、軍服姿の写真は見せてもらった記憶があるけれど、どんな戦いだったとかは一切聞いていない。絶対話そうとはしなかった。