【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

ゴキヅル・カワラケツメイ・タヌキモ・スイラン~貴重種~

2010-11-04 | 木津川市植物同好会
植物観察会の続きです
絶滅危惧種とか、そう、あっちこっちで出合うことはないですよ・・・の、お花たち


『ゴキヅル(合器蔓)ウリ科』

「コレは何ですやろ?可愛いですよねぇ~~」
「このお花、コレってガク?花びら?」
「ちょっと解りませんねぇ、コレは宿題にしましょう」

後日、ゴキヅルと判明しました。
N先生に「ゴキズルは奈良県の希少種に指定されていますよ」と教えていただきました。
水辺に生える1年生のつる草、珍しいモンだそうです、
ウリ科ですからね、雌花と雄花がありましてね、大きさは径7㎜(ちっちゃい!!)両方とも同じ株に揃って咲いていました。



雌花は?
花冠の下に多くのこぶをもつ半球形の子房があり・・・
雄花には?それが無い!
総状に雄花がたくさん付きその根元に雌花が一つつきます。
萼も同じ形なので花びらが10枚あるように見える(ハイそうですね)

小さな緑色のカプセルのような?モンは何ですか?
よぉ~~く見ると、真ん中に一本筋が入っていて上下が離れそうです

それはゴキヅルの果実。
長さ1.5㎝ほど、熟せば横に割れ、ふたがとれて中から二個の大きな種子が顔を出すそうです→蓋果(がいか)と教えていただきました。
ゴキヅルを漢字で書くと
「合器蔓」合わす器となります。

そうなると「いっぺんその蓋果(がいか)状態とやらを見てみたいモンやわ」
と思い立ち、あの水上池のほとりまで再度ゴキヅルに会いに行ってきました
「ちょっとスイマセン、この果実を割らしてもらって良いですか?」
とかなんとか、独り言を言いながら、そぉ~っと実の真ん中の線に沿って割ってみました

「ホンマやわぁ ちゃんと種が二つ入ってる・・・」
でしょ?合わす器・・・・・
持って帰ってもウチの庭と、この水上池のほとりとでは環境が違うシィ・・・と言いながら、種は池のふちに落としてきました。


『カワラケツメイ(河原決明)マメ科』


奈良県ではどうでしょうか?
京都府ではこのカワラケツメイは絶滅危惧種なんですよ、とH先生談。
「アッ!これってクサネムとそっくり!!」

カワラケツメイ(河原決明)は、クサネム(草合歓)に似ています、
が、夕方以降であれば、クサネムの葉はネムノキ(合歓木)のように閉じるので区別できます、
クサネムの茎の上部分は中空ですが、カワラケツメイの茎は中空ではありません、
また、豆が生るのですがカワラケツメイは豆が立つのに対してクサネムは垂れ下がります、
と教えていただきました。

カワラケツメイは生薬名:山篇豆(さんべんず)
別名:弘法茶・豆茶・浜茶
茎葉やさやを焙(ほう)じてお茶の代用として親しまれていました。
コウボウチャ(弘法茶)→弘法大師がお茶として飲み方を教えたとの言い伝えによります。
マメチャ(豆茶)→豆科に属するということで、
ハマチャ(浜茶)→生育場所から由来する

『タヌキモ(狸藻)タヌキモ科』


そこは古墳濠の周辺だったんです、なんかねぇ見張りらしき人が居はりました。
(宮内庁?皇宮警察関係?)
黄色い可愛いお花がね遠くの方で咲いているんです。
「花びらが何枚あるのか?だけでも知りたいわ~こっからやったら見えへんわ~~私の目ぇをあそこに持っていきたいわ~~」って横で聴こえてました
ちょっとね引っ掻き棒で手前の方へ寄せたいんです、でもね、写真を撮るのなら良いんでしょうけど、この藻を引っ張って寄せようものなら、あの見張り役人が飛んで来はります。

タヌキモは食虫植物です
多数の捕虫嚢があり,ミジンコなどを捕らえて消化・吸収するそうです。
黄色い花を咲かせますが果実はできず,球形の越冬芽が水底に沈み春を待ちます。

確かに補虫嚢がありました(そっとね・・・引き寄せてね)



『スイラン(水蘭)キク科』




スイランという名前ですが、花を見る限りとても蘭には似てません。
細い葉がシュンランに似ており、水の多い場所に生えるのでこの名がついた・・・
と、教えていただきました。