【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会~童仙房:夏編~

2011-09-10 | 木津川市植物同好会
 【木津川市植物同好会】 
「M先生をお招きしました、今日の記録はわんちゃんにお願いしようかな?」
内心ドキッ!!
「お花の名前は二人で記録するからわんちゃん写真で頑張って」ってOさんUさんから応援あり・・・
アリガトウです。

M先生は童仙房にとてもお詳しいです
「同じところに行くのも何なんで、出来るだけ人が行ってないところへと、考えてはいます。9番の奥から観察して、5番辺りの田んぼの跡地へまわります、そちらは何が出るかわかりません、調査という意味合いが強くなるでしょう」とのことでした。
山の中で車の離合がむずかしいくらい狭い林道らしい、
「宅急便のトラックが通っていたのを見たことがあるので大丈夫でしょう」とも・・・

観察地9番
「せんせ~い コレは何ですか?」
「ほぉ~コレは珍品ですよ、マツブサの実が見られるというのは極めて珍しいことですよ」




「せんせい!コレは何ですか?」

シコクママコナ(四国飯子菜)ゴマノハグサ科

「あっ!コレ!実はまだハッキリわからないんですけど、一番近いのはシコクママコナという意見ですね。
ママコナのグループでママコナ、ミヤマママコナというのはちょっと見たらすぐわかるけど、どうも、違うぞと・・・
シコクママコナに入れたほうが良いんじゃないかという意見があります、コレはまだ咲始めですねぇ」
「つまりママコナの仲間ということでしょうか?」とKさんが・・・
「はっきりしませんよ、そうかも知れないというところでしょうか」とM先生。

オミナエシに感嘆の声
オミナエシ(女郎花)オミナエシ科


「樹形もすっと伸びてシャッシャカシャっとね、幾何学的に見えて良いよねぇ」


残念ながら花の時季は終わってましたけど、トモエソウに出合いました

トモエソウ(巴草)オトギリソウ科


M先生が
「園芸種の可能性がゼロではないので、あまり大声では言わないけど、ま、写真、写しといてくださいな。」
「は~い」

お花が咲いている姿は
こちら


エゾシロネ (蝦夷白根) シソ科

「コレは北海道特産ですよ、極めて珍しい・・・エゾシロネ。」と、M先生

「ヒメシロネとよく似てますが?」
ヒメシロネ( 姫白根) シソ科.


M先生が違いを解説されたのですが、残念ながら、メモしてませんでした。

コチヂミザサ(小縮笹)イネ科


「原生林の中では葉色がちょっと濃くて葉が短く、全体的に小型のチジミザサがあって、それをコチヂミザサという事もありますね。しかしずっとつながり交雑もする。だから名前は名前と聞いてそういうモノがあるんだということを覚えといてください。」と、M先生。

突然M先生が
「おっと、ムラサキミミカキグサは絶滅寸前種ですよ、小さいので踏まないように・・」

ムラサキミミカキグサ(紫耳掻き草)タヌキモ科



マツブサの実が見れたこととトモエソウに出合ったこと、踏みかけたムラサキミミカキグサ
今日はこの三つがハイライトだったでしょうか・・・・・

いえいえ、自生のキキョウは環境省の絶滅危惧種です。

キキョウ(桔梗)キキョウ科


【おまけ】
ヒヨドリバナとオトコエシがどうもねぇ、見分けがつきにくかったです。
後でH先生から教えていただきました。

ヒヨドリバナとオトコエシの違いはすぐわかると思います。
葉の形も随分違います。
ある本では、オトコエシはオミナエシより強そうだから、白い米の飯のようだからオトコメシ。
葉は大きく切れ込みます。
ヒヨドリバナは幾つかの花が集まって咲いており、雄しべがとびだしています。

ヒヨドリバナ(鵯花)キク科


オトコエシ(男郎花) オミナエシ科

2011.8.14 京都府立植物園

その他の観察したお花たち
2011.8.28童仙房2PhotoStory1.wmv

アキノウナギツカミ (秋の鰻攫)タデ科
アキノタムラソウ(秋田村草) シソ科
イボクサ (疣草)ツユクサ科
オオマムシグサ(大蝮草) サトイモ科
オトギリソウ(弟切草) オトギリソウ科
オニスゲ(鬼菅)カヤツリグサ科
オモダカ(面高) オモダカ科
クルマバナ(車花)シソ科
コガンピ(小雁皮)ジンチョウゲ科
コナギ(小菜葱、子菜葱、小水葱、子水葱)ミズアオイ科
コマツカサススキ(小松毬薄)カヤツリグサ科
コマツナギ(駒繋ぎ)マメ科
センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科
タカサブロウ(高三郎) キク科
ツノハシバミ(角榛) カバノキ科
ヌマトラノオ(沼虎尾)サクラソウ科
ノリウツギ(糊空木 )アジサイ科
ヒメジソ(姫紫蘇) シソ科
ミズタマソウ(水玉草) アカバナ科
ミゾカクシ (溝隠)キキョウ科
ミソハギ(禊萩)ミソハギ科
ムカゴニンジン (零余子人参) セリ科
ヤナギスブタ(柳簀蓋)トチカガミ科
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草) ユリ科

「をとめごころ」   蒲原有明

手にふれたまふことなかれ
うれしき君とおもへども
まだうらわかき野の花は
熱き情(なさけ)の日にたへじ

ゆめふれたまふことなかれ
いといともろきわが胸に
激浪(おほなみ)たちて白珠(しらたま)の
涙くだかばつらからむ

ただふれたまふことなかれ
秘めてぞき戀なるを
もしかかる夜に罪やどる
星墜(お)ちゆかばいかにせむ

↑ 道草さんよりいただきました。