【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

伊吹山~初秋編②~シデシャジン・アキカラマツ・ミツバフウロ・アゲハモドキ・アオバハゴロモ 2011.9.06

2011-09-21 | 折々の花~伊吹山~
さて、伊吹山上野登山口から歩いて登ることになりました
詳細はこちら

シデシャジン(四手沙参)キキョウ科

一合目を過ぎたころ

シデシャジンの花びらは
「細長く」「ひらひら折れ曲がっている印象」「自然なカール」が特徴
シデとは?
神主さんがお祓いに使う「ハタキ」に似た棒の先端に付いているのを「四手(紙垂):段になった白く長い紙」といいます
シャジン(沙参)とはツリガネニンジンの生薬名です。

アキカラマツ(秋唐松、秋落葉松)キンポウゲ科

一合目から二合目への林道脇で

名前は、花がカラマツの葉のつき方に似ているカラマツソウ(花の時期は6~8月)という多年草があるのですが、このカラマツソウに似ているところから・・・

ちなみに
カラマツソウ(落葉松草、唐松草) キンポウゲ科

2011.9.18 京都府立植物園

 
アキカラマツは生薬名:高遠草
太平洋戦争の頃、センブリなどの、苦味健胃薬が不足していた。
当時の厚生省は国内に埋もれている薬資源の調査に乗り出した
このアキカラマツはキンポウゲ科で毒草扱いされていたが、
長野県高遠の城下町では何百年もの間、全草を乾燥させたモノを「高遠草」と呼んで腹痛の薬としていた。
ので、厚生省は苦味健胃薬として使用できると発表した、
メデタシ、メデタシ


ミツバフウロ (三葉風露)フウロソウ科

三合目の草場で。
3深裂した葉を「ミツバ」に例える。

えっ!?ちょっと見てみて
このお花に小さな虫たちが・・・

右上はシロモンノメイガ
左下のはキスジホソマダラ
この花の直径は僅か1~1.5㎝なんですよ。


シロモンノメイガ  チョウ目 メイガ科 
大きさ (開張)18-21mm
黒色の翅に白紋が散りばめられた印象的なデザインのメイガ。
おもに山地で見られ、花で吸蜜する・・・と、載ってます
その通り!
伊吹山でちょうどミツバフウロのお花で吸蜜中でした。

キスジホソマダラ  チョウ目 マダラ科
大きさ (開張)約25mm
茶褐色に黄色い筋模様のある綺麗なガ。
昼行性で花に集まる。
触角が櫛歯状なんでこのキスジホソマダラは♂


アゲハモドキ(擬鳳蝶蛾、揚羽擬蛾)アゲハモドキガ科

翅を開くと50-70mm

チョウチョウにソックリ、 行動にしても、昼間に花の蜜を吸っています。
でも、このアゲハモドキ、チョウではなくて「ガ」と教えていただきました。
そこで、「なんでやねん!蛾やなんて!」
調べてみました。
蝶々と蛾の決定的な違いは?
このアゲハモドキ(蛾)は触角がくし状になっています。



チョウの触角は、先が太くなったこん棒状、が普通・・・と。

例えばこんなふうに
キタテハ

2010.10.13 南京都病院にて

三合目から下る時
アオバハゴロモ(青羽羽衣)アオバハゴロモ科



全長(翅端までの長さ)10mm前後

【おまけ】

2011.9.06伊吹山上野登山口~三合目PhotoStory1


アキノウナギツカミ(秋の鰻攫)タデ科
イタチササゲ(鼬大角豆)マメ科
イブキアザミ(伊吹薊)キク科
イブキボウフウ(伊吹防風)セリ科
キンミズヒキ(金水引) バラ科
クルマバナ(車花) シソ科
ゲンノショウコ(現の証拠)フウロソウ科
サルトリイバラ(猿取茨)の実
タムラソウ ( 田村草 )キク科
チヂミザサ (縮笹)イネ科
ツリガネニンジン(釣り鐘人参) キキョウ科
ナンテンハギ(南天萩).マメ科
ニセイブキゼリ(偽伊吹芹) セリ科
マツカゼソウ(松風草) ミカン科
マルバハギ(丸葉萩) マメ科
ヤマハッカ(山薄荷)シソ科
ワレモコウ(吾亦紅) バラ科

わんちゃんが伊吹山で出合った000フウロたち

ハクサンフウロ:2010.7.31


イブキフウロ:2010.7.31


グンナイフウロ:2011.6.12

それと、今回ミツバフウロ
まだ出合ってはいませんがエゾフウロ、ヒメフウロと6種も伊吹山では可愛い000フウロに会うことができます。

「眠れる蝶」   北村透谷

けさ立ちそめし秋風に、
「自然」のいろはかはりけり。
高梢(たかえ)に蝉の声細く、
茂草(しげみ)に虫の歌悲し。
林には、
鵯(ひよ)のこゑさへうらがれて、
野面には、
千草の花もうれひあり。
あはれ、あはれ、蝶一羽、
破れし花に眠れるよ。

早やも来ぬ、早やも来ぬ秋、
万物(ものみな)秋となりにけり。
蟻はおどろきて穴索(もと)め、
蛇はうなづきて洞(ほら)に入る。
田つくりは、
あしたの星に稲を刈り、
山樵(やまがつ)は
月に嘯きて冬に備ふ。
蝶よ、いましのみ、蝶よ、
破れし花に眠るはいかに。

破れし花も宿仮(か)れば、
運命(かみ)のそなへし床(とこ)なるを。
春のはじめに迷ひ出で、
秋の今日まで酔ひ酔ひて、
あしたには、
千よろづの花の露に厭き、
ゆうべには、
夢なき夢の数を経ぬ。
只だ此まゝに「寂」として
花もろともに滅(き)えばやな。

↑ 道草さんよりお寄せいただきました、
道草さん、いつもアリガトウです。