【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

桜紀行:第四章・熊本県②~南阿蘇村・観音桜~

2012-04-15 | 折々の花~桜編~
新幹線が山陽~九州と直通になって一周年、その新幹線に乗ってみたいなと思い今回、
熊本の「一心行の大桜」 に逢いに行こうと決めたんです。
京都から熊本まで4時間もかかりません、ビックリです。
ン十年前の高校の修学旅行に遡ります。
天保山から船に乗り大分に着いて別府で泊まり翌日は地獄めぐりと耶馬渓(やばけい)へ。
耶馬渓への道路はスゴイところでバスに乗っていたのに窓を開けると制服が土埃で真っ白(この記憶のみが鮮明に)。
翌日は“やまなみハイウエイ”を熊本へ・・・
その時の阿蘇の雄大さには「機会があればもういっぺん来てみたいとこのナンバーワンやなぁ」と思ったモンでした。
熊本の 「一心行の大桜」って?さて?熊本のどこに?
ラッキーでした南阿蘇村やって・・・
新幹線に乗れて阿蘇の雄大な景色にも再会できるかも?よっしゃ決めた。

「一心行はたくさんの人が来るから、朝一番に行くことにしましょう、そこから阿蘇中岳の噴火口とか、一心行の他にも観音桜ってありますから、そこへも行きましょう」
ペンション・ルミナスを8時過ぎに出発。


「一心行の大桜」の向こうに見えるのは阿蘇のやまなみ


阿蘇登山道路を走り中岳噴火口そばの駐車場に。
「あれは?何ですか?」


「避難所になってますね」

いつ、いつ噴火するかわからない・・・今日日そんなことは無いらしい
(マグマの動きはちゃんと察知されてるらしいから)
でも、いつ噴火しても・・・みたいな雰囲気はバッチリ



柵を乗り越えてズズズズズゥ~~と下りていきたいような。
アカンアカン・・・






アメリカのグランドキャニオンみたいやなぁ、と、その雄大な景色を飽かずに眺めてました。
別にグランドキャニオンに行ったと言うワケでは無いですよ、そりゃスケールだって比べモンにならないと思いますよ、けど・・・

何ケ所かで遊歩道がえぐれてました、火山土はもろいモノ、雨でザラザラ~と流されてしまったりとかするそうです。
堰堤がありましたね。

阿蘇火口(中岳)から草千里下の草原にある小さな火口丘の跡、その横を通って
阿蘇登山道路を下りて変った形の山「米塚(こめづか)を案内していただきました。



ここで、ルミナスのオーナーから阿蘇にまつわる神話を伺いました。
米塚(こめづか)は “収穫したお米の山”
健磐龍命(たけいわたつのみこと)は阿蘇の人々に稲づくりを教えられたといわれています。
山頂のくぼみは"ひとすくいの恵み”
収穫した米を積み上げたものが山になったのが米塚。
山頂のくぼみは健磐龍命(たけいわたつのみこと)が米をひとすくいして貧しい人たちにその米を恵まれたためにできたといわれている。

阿蘇には健磐龍命(たけいわたつのみこと)にまつわる神話や伝説が数多く残っています。
それは、阿蘇開拓がいかに困難で、人々が苦労してきたかを物語るものだ、ともいえるのです。
健磐龍命(たけいわたつのみこと)は今も農耕神、阿蘇火山の自然神として厚い神仰を集めています。

「米塚」について詳しくは ⇒こちら

「艸千里濱」  三好達治
われ嘗て この国を旅せしことあり
昧爽(あけがた)のこの山上に われ嘗て立ちしことあり
肥の國の大阿蘇の山
裾野には青草しげり
尾上には煙なびかふ 山の姿は
そのかみの日にもかはらず
環なす外輪山(そとがきやま)は
今日もかも
思ひ出の藍にかげらふ
うつつなき ながめなるかな
しかはあれ
若き日のわれの希望(のぞみ)と
二十年(はたとせ)の月日と 友と
われをおきて いづちゆきけむ
そのかみの思はれ人と
ゆく春の この曇り日や
われひとり齢かたむき
はるばると 旅をまた来つ

杖により 四方をし眺む
肥の国の大阿蘇の山
駒あそぶ 高原(たかはら)の牧
名もかなし 草千里濱

↑ 道草さんよりいただきました。

「『観音桜』は結構立派な桜ですよ・・・」
「そうなんですか楽しみです」
牧場の中に居る一本桜の「観音桜」は樹齢約90年のソメイヨシノ。
村が公園整備を進め、地域の方々が桜の手入れをされ、昨年から一般開放している、と伺いました。
駐車場から少し斜面を歩きました、すると日頃の運動不足のせいで息切れが…

「観音桜」の向こうには阿蘇の山々が見渡せます。








「明日のご予定は?」
「この”るるぶ”で熊本動植物園を見つけました、そこに行こうかと思います」
「電車だったら、本数が少ないのでかえって、時間がかかりますよ、車でお送りします、明日の朝、もういっぺん『一心行の桜』に寄ってみましょう、昨日今日と好天気だったので、八分咲きか、もう満開に近いでしょうから」
「ありがとうございます」