【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

天声人語:JR玉水駅の巨石

2020-08-27 | 
静かな駅舎には似つかわしくない巨石に目がとまった。京都府南部の井手町にあるJR玉水駅。6トンの塊は500㍍先の川(玉川)から転がってきた。戦後の復興期に起きた大水害の物言わぬ語り部である。
地元ガイドの宮本敏雪さん(85)はいつもこの石を前に語り始める。
1953年8月、記録的な大雨で堤防が決壊し、土石流が家々を押しつぶした。死者・不明者336人。
「集中豪雨」という言葉は、この南山城水害の時に新聞で初めて使われた。
あの夜、18才だった宮本さんは「変な音がする」と母親に起こされた。水がみるみる迫る中、土壁を破って隣家の屋根にはい上がる。一面の水と流木が引くと、町並みは一変していた。
被災者である自分に何ができるのか。10年ほど前から地元の学校で体験を伝え始め、紙芝居も監修した。「命は自分で守らなあかん。口酸っぱく言い続けていきたい」駅舎工事に伴い巨石が撤去されそうになった3年前は、先頭に立って保存を訴えた。
今回の取材では、巨石と並んで1枚の写真が胸に迫った。子犬を背負った男の子が不安そうにたたずむ。隣接する和束町によると、豪雨で一家5人を失ったマーちゃん。今も所在が分からないという。少年のうつろな視線が、人々の運命を暗転させた水害の恐ろしさを伝える。
今年も梅雨前線が熊本を中心に深刻な被害をもたらした。台風への警戒も欠かせない。水害列島に暮らす一人として肝に銘じたい。教訓を忘れないことが備えの一歩であると。
2020-8-25 朝日新聞朝刊 一面『天声人語』

JR玉水駅は、植物観察会の時、集合場所になったことが何回かありました。が、この噂の巨石には気が付いてませんでした。
「そんな大きな石ってあったかなぁ?」
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)行ってみようっと。
ありましたね、駅東側に。だいたい待ち合わせなどは駅西側でした。







駅がリニューアルされててビックリしました。




そよかぜさんへ
木津川左岸堤防の道端の草むらに居ました。
ヨコヅナサシガメでしょうか?
よろしくお願いします。

アトジロサシガメですね。
中国 から新しく入ってきた 外来種で、和名がつけられたのも2016年で、少なくとも大阪・京都・奈良あたりでは、2017年頃から急に増えだしてきているようです。
生態がヨコヅナサシガメと競合していて、アトジロサシガメが増えることでヨコヅナサシガメが減るのではないかとも言われています。
ヨコヅナサシガメ
2014-5-21京都府南部木津川左岸:堤防の斜面でこちら