落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

ダンス・ダンス・レボリューション

2008年03月01日 | movie
『MY MOTHER IS A BELLY DANCER』

身勝手な夫、生意気な息子、リストラ、いろんな事情を抱えた団地妻たちがベリーダンスを通して自らを解放していく過程を描いた佳作。
映画として物語としてとてもよく出来てるしいい作品だと思う。けど地味。もったいないくらい地味。ベリーダンスの魅力をもっと思いきって映像に活用してもよかったんじゃないかと思う。ダンス映画としてつくることだってできたハズなんだから。
けど中国の伝統的な価値観に縛られた香港女性たちの抑圧はとてもわかりやすく表現されてるし、香港という土地や香港人というある種の“民族”を知るうえで、外国人にとっては非常に新鮮な映画ではあると思う。
とくに、監督の女性・母・妻たる人々への深くあたたかい敬愛の情がひしひしと伝わってくるやさしい描写には素直に涙が出ました。世の中の男性がみんなこれくらい女性をリスぺクトしてくれれば、世間はもっと平和になるかもしれない。
しかし作中で若い女が愛人の妻に向かって「口紅の色がおかしい」「くるくるパーマはダメ」「レースやビーズのついた服は着るな」などというシーンはイタかった。若さには何をもってしても勝てないのは事実だもんねえ。

王子さまとお姫さま

2008年03月01日 | movie
『靴に恋する人魚』
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現代版“人魚姫”風のおとぎ話。
音楽とか画面構成が『アンナ・マデリーナ』とか『ターンレフト・ターンライト』にすごく似てるんだけど、なんか繋がりあるんでしたっけね?全編ナレーションが多くて、登場人物が自分で台詞を喋るシーンがとても少ない、ちょっと不思議な雰囲気の映画。でもそれだけに、心の底から湧き出るような不器用な言葉が胸に響く。
徐若[王宣](ビビアン・スー)も衣装も美術もとにかくかわいくて、「かわいいなあ〜」なんて見とれてるうちに終わってしまった。ぐりも靴好きだしね。ああ新しい靴欲しーなー。
周群達(ダンカン・チョウ)の不自然なヘアスタイルがチョー気になり。何?アレ?なんか帽子みたい?ヅラ?
内容の割りに長くて話にしまりがないのは最近の台湾映画の傾向だなと改めて思った。