『MY MOTHER IS A BELLY DANCER』
身勝手な夫、生意気な息子、リストラ、いろんな事情を抱えた団地妻たちがベリーダンスを通して自らを解放していく過程を描いた佳作。
映画として物語としてとてもよく出来てるしいい作品だと思う。けど地味。もったいないくらい地味。ベリーダンスの魅力をもっと思いきって映像に活用してもよかったんじゃないかと思う。ダンス映画としてつくることだってできたハズなんだから。
けど中国の伝統的な価値観に縛られた香港女性たちの抑圧はとてもわかりやすく表現されてるし、香港という土地や香港人というある種の“民族”を知るうえで、外国人にとっては非常に新鮮な映画ではあると思う。
とくに、監督の女性・母・妻たる人々への深くあたたかい敬愛の情がひしひしと伝わってくるやさしい描写には素直に涙が出ました。世の中の男性がみんなこれくらい女性をリスぺクトしてくれれば、世間はもっと平和になるかもしれない。
しかし作中で若い女が愛人の妻に向かって「口紅の色がおかしい」「くるくるパーマはダメ」「レースやビーズのついた服は着るな」などというシーンはイタかった。若さには何をもってしても勝てないのは事実だもんねえ。
身勝手な夫、生意気な息子、リストラ、いろんな事情を抱えた団地妻たちがベリーダンスを通して自らを解放していく過程を描いた佳作。
映画として物語としてとてもよく出来てるしいい作品だと思う。けど地味。もったいないくらい地味。ベリーダンスの魅力をもっと思いきって映像に活用してもよかったんじゃないかと思う。ダンス映画としてつくることだってできたハズなんだから。
けど中国の伝統的な価値観に縛られた香港女性たちの抑圧はとてもわかりやすく表現されてるし、香港という土地や香港人というある種の“民族”を知るうえで、外国人にとっては非常に新鮮な映画ではあると思う。
とくに、監督の女性・母・妻たる人々への深くあたたかい敬愛の情がひしひしと伝わってくるやさしい描写には素直に涙が出ました。世の中の男性がみんなこれくらい女性をリスぺクトしてくれれば、世間はもっと平和になるかもしれない。
しかし作中で若い女が愛人の妻に向かって「口紅の色がおかしい」「くるくるパーマはダメ」「レースやビーズのついた服は着るな」などというシーンはイタかった。若さには何をもってしても勝てないのは事実だもんねえ。