落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

今日は9月11日

2008年09月11日 | diary
ゲイ映画ベスト50発表!第1位は「ブロークバック・マウンテン」

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1位の『ブロークバック・マウンテン』は文句ないですねー。2005〜06年のあのフィーバーもまだ記憶に新しいし。
『シェルター』って人気あるのね。ふーん。『同級生(Get Real)』といい『サマー・ストーム』といい、思春期・十代の悩みを題材にした青春映画ってセクシュアリティに限らず共感されやすいのかなー。
『モーリス』はてっきり腐女子映画かと思ったけど知名度が高いってこと?『ロッキー・ホラー・ショー』とか『バードケージ』とか『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』とか『ジェフリー!』とか『エンジェルス・イン・アメリカ』とか『ベント』とか『レント』とかもともと舞台だった映画が多いのはブロードウェイにゲイ関係の作品が多いからか。
『ショートバス』もそーいえばゲイ映画だったね。
『フィラデルフィア』はてっきりゲイに嫌われてんのかと思ってたけどそーでもないのか(ぐりの周りのゲイは嫌いとゆー人多し)。『ウェディング・バンケット』や『マイ・プライベート・アイダホ』はぐりも大好きな映画ですー。『ベルベット・ゴールドマイン』はイマイチだったわー。ついてけんかった。
『トランスアメリカ』も広い意味ではゲイ映画なのか。
ペドロ・アルモドバル作品が『バッド・エデュケーション』しかランクインしてないのは意外なり。

こーして見ると知ってても観てない作品てけっこう多いっすね。日本で公開されてないのもあるしー。
それにゲイ映画とひとくちにいっても内容は千差万別、すごくバラエティ豊か。ゲイカルチャーがどれだけ成熟していて、セクシュアリティが映画づくりにおいてどれだけ魅力的なモチーフになりうるかとゆー証左でしょーか。
世の中には映画が好きでもゲイが出てくるだけで気持ち悪いと決めつける人もけっこういるけど(そしてわざわざ観といてレビューに「自分はゲイじゃないけど」なんて断りをいれずにおれない自意識過剰もちょくちょくいるけど。つーかそんなん誰も聞いてねえよ)、そういう無意味な偏見がどんなに馬鹿馬鹿しいものかこのランキングを見るだけでもよくわかる。

しかしこのランキングにも若干の不満はある。全部見事に欧米作品やんけー。アジアとか他の地域の作品にも傑作はあるのにー。
あとレズビアン映画が入ってないー。まあレズビアン映画自体が数が少ないってのもあるんだけど。
それとランキング作品のほとんどが80年代以降の作品になってるのは理由があって、ハリウッドにはヘイズ・コードとゆー悪名高い倫理規定が長年ありましてー。30年代から60年代までは商業映画で同性愛的表現ができなかったんだよね。この規制が一部改訂されて最初につくられたゲイ映画が『噂の二人』。オードリー・ヘプバーン主演のサスペンス映画なんだけど、これももともとウィリアム・ワイラー監督が1936年に映画化した『この三人』のリメイクで、このときヘイズ・コードのせいで改変を余儀なくされたストーリーを元に戻して再映画化したそーです。原作はウィリアム・ラフヘッドの小説を基にしたリリアン・ヘルマンの戯曲『子供の時間』。もとは実話らしーです。
ぐりはこの『噂の二人』を中学か高校時代にTVで観てものすごいインパクトを受けたんだけど、公開当時もビックリした人多いんじゃないかな?だってオードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーン主演で同性愛てアンタ。露骨な描写は全然ないけど。
実をいうと『噂の二人』はぐりの個人的な価値観にもかなり強い影響を及ぼした映画でもあり、これが今回ランクインしてないのはわりと残念な気がしますです。つーかもう古い映画だからみんな忘れてんのかなー?

ゲイ映画関連レビューまとめインデックス


チェブラーシカは小さいからかわいいのであって着ぐるみになっちゃうとまったくの別ものになってしまうとゆー悲しさ。

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