百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百島恋綴り 其の9。

2018年09月05日 | 百島恋綴り

五右衛門風呂・・・懐かしいなぁ。

やもりは、虫を食ってくれるから家守。

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大阪生まれの私が生まれて初めて五右衛門風呂に入ったのは、九州に転居した時のことだった。

不安定で熱くてヤモリがいてとっても怖かった。

最後に入ったのは百島だった。

高校生の頃、友人と島に遊びにいって福田の親戚のお婆さんの家で入れてもらった。

うちの別荘のお風呂は都会と全く変わらない。

便利だが味気ない。

でもヤモリはいっぱい来る。

どのヤモリも「まもるくん」と呼んで可愛がっている。

たまに家の中に入って来て人がいることに面食らっているから、きっと夏しか来ないあるじを知らずに育ったんだね。

留守中の家は、雨戸を閉めて暗く、物音一つしないから、まもる君たちの天国だろう。

一年ぶりに掃除に行くと彼らの排泄物がサッシの周囲に張り付いている。

初めてそれを診た時「家に小鳥が入って来た」と思った。

自然の仲間と仲良くするといろんなことを教えてくれる。

特に子供は目を輝かせて神様の不思議な技に接して感動と共に記憶する。

私がそうだったから我が子にも〜我が子もその感動を共有したから孫たちにも感動の輪が伝播する。

(作; 矢島真砂子)


空元気。

2018年09月05日 | 千伝。

台風21号一過。

昨日の台風21号の暴風は、凄まじく、唖然としました。

暴風圏に入った頃、5階の窓から外を眺めていると、何軒もの屋根(トタン板)が捲れて、次々と遠くへ飛ばされて消えていました。

風速が40メートル前後になると、看板やらのトタン系は巻き上がって簡単に飛ばされていくようでした。

多分、台風の速度が速かったせいでしょう・・・今回、案外と大丈夫だったのは、瓦屋根。

自然の脅威、災害は、いとも簡単に、人間の生活の営みを壊し、命さえも奪います。

今朝、見上げた青空。

先日の台風20号のせいで、業者さんが来るまでの応急措置した部分が、また飛ばされてしまいました。

今回は、窓もガタガタ。

人生も、自然も、不条理です。

強者に対して、人間は、いかに無力であるか分かります。

どんなに打ちのめされても、踏ん張らないとね。

さて、また応急措置に励みます。

敗北感は、ありません。

その分別は、空元気です。


ああ江田島

2018年09月05日 | 空木宝剣

中秋の 長夜を渡る 真如月

潮の満ち引き、生命の誕生から終焉、呼吸までもが、月の満ち欠け。
親は、子の防波堤。

親という防波堤を失うと、子が孫の防波堤となる順送り。
諸行無常の世の中なれど、さよならだけの人生を補い救う魔法の言葉は、ありがとう。
坂本一仁氏、65歳の生涯。

合掌