むさんこに 今年の秋は 淋しゅうて
今年の夏は暑かった。
経験則を越えた大災害に遭遇した。
災害で、不本意に失われた命は、悲しい。
広島にとって、2018年も決して良い年と言えないままで、終るのだろうか?
RCCドラマ「この世界の片隅に」今日が最終回。
今から73年前の、1945年の広島の夏。
団塊世代は知る由もないが、知らにゃあいけん。
何故、人は放っといても死ぬのに、殺し合いをして来たんじゃろうか?
生物には、天敵が存在する。
人間も未だ、その呪縛から解放されんけえじゃろうか?
軍都広島に落とされた、一発のピカドン。
この世に地獄絵図を描いたのも人間じゃった。
腕を失った、すず役の松本穂香と松坂桃李が、被爆孤児を養子として育てる場面。
被爆地ヒロシマが平和都市広島に変貌するに、73年の歳月を数えて、現在平成30年。
その後の、被爆孤児役に香川京子さんが出演。
戦争孤児も傘寿前後の年齢となった。
香川京子さんと言えば、「東京物語」の原節子さんの妹役。
道理で、広島弁は流石だったが、出演者の皆さんも堪能じゃった。
第一回、NHK大河ドラマ「花の生涯」尾上松緑、淡島千景、佐田啓二、等と共に出演した香川京子さん。
現在85才とのこと。
それにしては、お若い。
当時、13才中学生じゃった団塊も、今や68才のおじいさん。
戦争や、災害に遭遇せずとも、
やがては、時間の片隅に追いやられる運命を、充分認知するに至るドラマじゃったのう。