ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

とあるプライド。

2019年02月06日 | 百伝。

今朝のテレビ鑑賞。

朝ドラ「まんぷく」主演は、あの「万引き家族」出演の安藤サクラさん。

インスタントラーメンを発明した同じ名字の安藤百福をモデルとしたドラマです。

NHKの国会中継・・・国会だけではなく、地方議会も同じく、政治家業を生業にしている二世、三世の政治家が多いなぁ。

裏番組の民放チャンネルにを替えると、15年ほど昔の木村拓哉主演の「プライド」が放映されていました。

挿入曲に、クィーンの歌がいっぱい♪

若い頃のキムタク(木村拓哉)は、顔立ちも恰好いいね!

共演している役者の皆さんも、15年昔は、20代か、30代かなぁ・・・若い!

芸能人も二世、三世も多いけど、そこは、やはり競争社会、淘汰される役者稼業は、政界よりも厳しいのでしょう。

ふと、高校時代の同級生の一人を思い出しました。

第一志望の高校受験に失敗して入学した私立高校の男子校の通学範囲は広くて、岡山県、愛媛県からの入学者もいました。

・・・その分、いろんな連中がいました。

1年の時のクラスメートに、顔立ちのよい二枚目、ハンサム、恰好いいというのかな?

因島から通学していたK君も、顔立ちのよい一人でした。

入学した頃は、わりと仲が良くて、帰宅後や休みの日には、互いに電話をしたりする仲で、因島のことや、百島のことを話題にしていたような記憶があります。

その後、付き合う仲間も変わり、2年生からはクラスも変わり、時々、廊下で会うとよもやま話をするぐらいで、友人関係の距離感も離れていきました。

彼が、高校卒業後、どこに進学したのかも知りませんでした。

そして、突然、彼の名前が、高校の仲間内で降って沸いたように話題になったのが、「Kが、全日本歌謡選手権に出て、勝ち抜いている」とのこと。

当時、日本歌謡選手権という歌謡番組があって、10週勝ち抜ければ、プロの歌手になれるというテレビ放映の勝ち抜き歌謡選手権です。

その日本歌謡選手権から輩出したのが、今は大物の五木ひろしさん、八代亜紀さん等々。

K君が、そんなに歌が上手いとは?・・・ちょっと驚くのと同時に、あの高校の同級生からスターが生まれるのかという不思議な感覚でした。

「あのKが、芸能界のスターになる」・・・彼が、テレビに出て歌っている姿を見て、不思議な想いの時間、日々。

そうなると、とても不思議な出来事が起こるものです。

神奈川県に暮らす友人の所へ遊びに行った帰り、大和だったかな?・・・南林間だったかな?

下宿先の杉並の荻窪に戻るために、小田急線に乗って、新宿経由で中央線に乗り継がなければなりません。

たまたま乗った小田急線の電車に乗った車内に、どこかで見た奴が、吊り輪に手を持たれて立っていました。

「う~ん、う~ん、・・・Kか?」

彼も、ビックリしているようで、お互いの近況報告。

彼は、あの時、神奈川の私大に通っているとのこと、これから都心で歌のレッスンを受けに行く途中で、10週勝ち抜いたあとのことを考えているようでした。

同世代の郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹に関する感想と、芸能人との交流を楽しそうに話していたのが、思い出されます。

今風に言う「上から目線」ではないのです。

Kは、そういう人間ではありません。

悲しかったのは、あの頃の20歳前後のぼくが、「下から目線」で彼、Kを見上げて話していたことでした。

互いに、一時期仲良しだったことを思い出して、そして、卒業。

小田急線での、まさかの奇跡のような偶然の再会でした。

あれ以来、彼とは一度も会うこともないですが、応援はしていました。

そして、日本歌謡選手権、9週目も勝ち抜いて、彼が10週目の勝ち抜きチャンピオンになれるか、どうか?

残念ながら、最後の最後の悲しい哉、10週目で、彼は、落ちてしまいました。

それから、1年後か2年後・・・再び、高校の仲間内で、K君の話題が降って沸いたように盛り上がりました。

当時、ぼくは、雑誌やらラジオに投稿して賞金稼ぎのようなバイト、テレビや映画のエキストラをしたり、学生時代をそれなりに楽しんでいたのでしょう。

その時、再び、K君の話題・・・彼が、俳優として、テレビドラマに出演しているとのこと。

当時、名優天知茂さん主演の人気テレビ番組「江戸川乱歩の美女シリーズ 怪人21面相」明智小五郎のアシスタント小林少年の準主役で、K君が出演しているのです。

どんな経緯があったのか知れませんが、天知プロに所属している俳優とのこと。

エキストラを経験していた僕からすると、台詞を持つとプロの俳優なのです。

彼、K君は、俳優になったのです。

その後、何本かの映画にも出演しているはずです。

高校の同級生からスター誕生の瞬間でした。

勿論、地元因島でも、大騒ぎだったとのこと。

因島出身の東ちづるさんも、ポルノグラフィティのメンバーも、まだ子供の頃の昔話です。

ところが、また1年後か、2年後。

同級生からの話では、K君が帰省中に、とあるトラブルが発生。

ここでは書きませんが、残念な出来事でした。

社会人になる前の学生時代の「あっという間の出来事」でした。

とにかく、彼が輝いた一時期は、我々の青春の中の1ページでもありました。

ある意味ひとつの・・・青春のプライドです。

彼、K君が表舞台から遠ざかり、その後、活躍登場したのが、今、日本代表をする勢いのある女優安藤サクラさんの父親でもあり、天知茂さんの付き人をしていた年長者の俳優の奥田英二さん。

長く生きていれば、いろんな人間と出会います。

人生の成功、失敗、栄光、落胆・・・どれもこれも、人生舞台です

今度、ロンドンで出会ったレディ・シヴ(ミセス・シヴ)のことを書いてみたいなぁ。

かつて、英国のバレエ界、社交界でも活躍した方の老後の世界です。

・・・眠い。

先日のNHKのブラタモリ・・・福井が舞台でした。

タモリさん曰く、「世界広しと言えども、駅前に恐竜が叫んでいる所はないだろう」と言ってました。

恐竜も、生きているプライドがあったのかなぁ。