ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ちょっとが遠い場所。

2019年02月13日 | 千伝。

今日は、遠江まで遠出して、富士山を眺めるつもりでしたが、京から家内が戻って来るので取り止め。

郊外の丹生郡越前町(旧 宮崎村、織田町)まで出かけて参りました。

ここ数年、評判も高く、お値段は安く、マスコミにも紹介されて、前々から、一度は行きたいと考えていた・・・福井県丹生郡織田にある剣神社のすぐ側にある超人気の手作りのお惣菜屋(じんべい)さん。

野菜は自家菜園の野菜を使用し、無添加で出来立てのお惣菜が食べられます。

地元のお母さんたちが、毎日約40種類もの品揃えを用意します。

地元の野菜、食材を、丁寧に美味しく調理しています。

多分、日本一安くて、美味しいと思う食べ放題バイキングです。

・・・種類も豊富です。

曜日によっては、ぼた餅やカレー食べ放題というスペシャル・メニュもあるとのこと。

・・・選ぶのが本当に大変です。

しかも、お値段が、採算が釣り合うのかと考えるぐらい、ナント!・・・756円(税込み)。

そして、どれもこれも美味でした。

有り難くいただきました・・・御馳走までした。

帰り道、剣神社に参拝。

そう、ここは、織田信長、織田家のルーツとなる地でもあります。

福井に暮らし始めた頃、この界隈の宮崎村(越前焼き陶芸の拠点)、織田町は、とても美しい光景が映えた思い出深い地でもあります。

・・・独特の味わいのある空気感が漂う世界。

当時の宮崎村の村長さんは、日本の自治体首長の中で、いちばんの最高齢者でした。

その村長さんから、恐縮至極、僕たちの結婚式に祝電とお祝いを頂戴したのが、昨日のことのように思い出されます。

もう一人、この界隈の方で、去年の今頃に亡くなられた方を思い出します。

僕よりも数歳若くて、同年代の女性の方でした。

親孝行の方で、病床の寝たきりのお父様の見舞いによく来られて、ロッカーの中、ベッドの周りをきっちりと整理されて帰られていました。

でも、経済的には困窮状態のようで、控えめの態度が余計に、いろいろと考えさせられる状況になりました。

病院側も、患者さんのご家族には、いろいろと、アレコレ必要とするものを持って来てください、買って来てくださいませんかと、お願いすることが多々あります。

そのなかでも、洗濯物だけは、持ち帰って頂かないとなりません。

ご家族の方が来られないと、洗濯物は溜まるばかりで、連絡をしないとなりません。

さもなければ、クリニーングに出すとなると、出費になります。

貧困状態となると、そのクリニーングの経費だけも、大きな負担となります。

僕は、立場上伝達しなければならない役職でしたが、個人的には、何も伝えませんでした。

リネン庫から使える処分待ちのものを持ち出し、勝手にロッカーの中に用意していました。

自分勝手に解釈すれば、同情論かもしれません。

物事の善し悪しは、誰も決められません。

あの方は、いつも帽子をかぶられて、今思うと、抗がん剤の副作用で頭髪が抜けていたのでしょう。

年末ぐらいから姿を見せなくなり、訃報を聞き、それから、数か月後、寝たきりのお父様も逝かれました。

世の中には、理不尽なこと、不都合なこと、それが悲しみにつながるようなことが、沢山あります。

貧富の格差が大きい社会は、とても幸せな社会には映りません。

食べ放題バイキング700円・・・美味で楽しい至福な食事でした。

また明日も行きたいけど、ちょっとが遠い場所です。

人間は、命は、動いているからこそ、生きているという証となるのでしょう。

感謝

合掌