ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

みかづき。

2019年02月17日 | 百伝。

「万国の労働者よ、団結せよ」と墓碑に刻まれているマルクスの墓が荒らされているとのこと。

マルクスは、ロンドン北部にある墓地に眠っており、墓の上部に大きなマルクス胸像(頭部)があり、ちょっと異様というか、世界史上の変革者という趣きのある墓でした。

30年ほど昔、僕がマルクスの墓を訪ねた時は、多くの若い男女が、マルクスの墓を囲むようにして、目を閉じて何か夢想している光景が、脳裏の刻まれています。

マルクスという人物とは、エンゲルスとともに、資本主義社会をブルジョアジーとプロレタリアートの対立としてとらえました。

そして、プロレタリア階級の勝利によって、無階級社会 を実現していくという社会理論(社会主義、共産主義)で、ソ連のスターリン、中国の毛沢東、そして、今に続く北朝鮮の金政権が誕生したのです。

その後、ソ連は崩壊して、中国は、どう考えても矛盾だらけの資本主義を取り入れて、市場開放した共産主義の階級社会です。

所得格差がほとんど無い理想社会を唱えたマルクスですが、その理想実現を妨げるのが、人間の疑心暗鬼、邪欲、人間は権力を持つと、それを手放すのが怖くなるのでしょう。

マルクスが唱えた無階級社会では、敗者復活制がなかったのでは?

かつて、「日本は、世界一の総中流階級の国と・・・生きていたらマルクスも称賛するであろう」と言われたのにね。

今の日本社会の非正規雇用の労働者の多さ、パートやアルバイトの賃金の低さも問題です。

最近、「バイトテロ」「カスハラ」と評される飲食店での不適切な動画投稿やら、家庭内での我が子への虐待死報道・・・悲しいです。

偏差値教育が原因なのかなぁ・・・と、NHKの金曜ドラマ「みかづき」を観ての感想です。

学習塾の教育方針、もともとは学校の用務員で、勉強の進捗度についていけない「落ちこぼれ児童、生徒」に学ぶことの面白さ、楽しさを教えるのを理想とするドラマ内容なのですが、その学習塾が、進学塾に変化していくと、偏差値教育が重視されて、落ちこぼれた者は、救われない教育に警鐘を鳴らしているかのようなドラマ仕立てです。

そう、日本の教育・教養社会では、一度、失敗、落ちこぼれたら、這い上がるのは、大変です。

七転び八起き、落ちこぼれると起き上がるのも、理由が必要です。

今日は、休み。

遅くまで、ベッドの中で寝ていました。

起き上がるのも、理由が必要です。

やはり、きょういく、と きょうよう は、大事です。

今日行く場所がある。

今日用事がある。

歳取って、毎日休みだと、ずっと寝てしまいそうです。

寝たきり、まっしぐらです。

人間は、いつまでも、自由で、元気よく、生きていきたいものです。

仕事は、リハビリ気分でも、通うべきだと考える還暦過ぎた60代の面持ちです。

今朝、やっと起きて、新聞を開いてみると、日本の活火山の位置を示した記事がありました。

瀬戸内海だけが、奇跡のような空白地帯となっています。

子供の頃、元気でも、楽しくもないのに「元気です」と答えたような百島小学校、中学校の思い出が甦りました。

これからも「空元気でも、元気です」と答えましょう。

きょういくときょうよう。

日の丸と三日月に。