ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ドライブ・マイ・カー。

2022年01月09日 | 百伝。

2021年8月20日投稿分。

映画「ドライブ・マイ・カー」観て参りました。

この映画は、芸能人向け、演劇人向け、エンターテイメント、映画関係者向けに作られたのかな?

賞狙いは、あるだろうなぁ。

僕個人は、ドライブは大好きですから、問題無しです

広島が、主なロケ舞台です。

もともとは韓国の釜山が舞台予定だったのが、コロナ禍で、広島へ変更したとの事。

3時間にも及ぶ長い上映時間ですが、卑猥なシーン、広島のよく知る風景、道路、ホテル、知的な台詞、あっという間の映画時間でした。

村上春樹原作だとの事・・・ほとんど読んだ事がありませんが、知的な作品ですね。

映画の中の多言語劇の中のチェーホフの台詞が輝いていました。

絶望を受忍して、なんとか希望へと繋げる知的な言葉の使い方と努力、その創造力に考えさせられました。

チェーホフの「ワニャー伯父さん」の台詞一節。

「仕方ないわよ。生きていかなくちゃ・・ね。長い長い昼と長い長い夜をどこまでも生きていかなくちゃ・・。いつか、その時が来るまで、そして、おとなしく死んでいきましょう。あっちの世界に行ったら、苦しかった事、泣いた事、辛かった事を神様に伝えましょう。そうすれば、そうしたら、私たちを神様は憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。そして、私たち、ほっと一息つけるのよ。私、信じているのよ。おじさん、泣いてるのね。でも、もう少しよ。私たち一息つけるんだわ」