ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ルース・ベネディクト (1887~1948) 躑躅と刀

2022年04月27日 | 空木宝剣

清盛や  音戸のつつじと  軍港と

能美島には、安徳天皇が壇之浦に向かう際に立ち寄った大君という地名がある。

日没を遅らせてまで、切り開いた音戸の瀬戸には、清盛塚がある。

ループ式の初代音戸大橋を渡ると、そこはつつじの花盛り。

警固屋を過ぎて、呉港まで、自衛艦や潜水艦が浮かんでいた。

近くに、「平和を守る職業」という立て看板があった。

雨に煙る旧呉軍港。

伝家の宝刀を抜くことをよしとしない事が、平和を守る極意のようである。

恥の文化と罪の文化。

日本人気質の伝家の宝刀、今や菊よりも躑躅(つつじ)と刀かもしれない。