福井が世界一の防災都市を目指す切っ掛けとなったのが、ちょうど20年前の今日起こった福井豪雨。
死者行方不明者は5人、6年前の瀬戸内海沿岸の西日本豪雨の死者306人とは比較出来ないのですが、圧倒的に被災数値が大きいのが、浸水家屋13000棟以上という福井市街地の南半分が泥の海状態になった事でした。
千年に一度程度という集中豪雨によって、市街地を流れる足羽川の土堤が決壊。
あの日、泥水の水位がみるみるうちに増えてゆき、我が家の玄関まで迫って来た時、どうしようもなくオロオロとなって2階に逃げるしかありませんでした。
あの日の翌日から暑い中、泥掻きでした。
泥掻きが雪掻きと違うのは、溶けない消えない、クサイのです。
翌日から全国各地からの支援、救援、ボランティア活動、復興のスピードの早さは自慢出来るものでした。
20年前、福井に暮らす僕を案じてくれて元気だったおじさん、おばさん達は、今はもういない20年後の今です。
時は大雨のように流れます。
もう、メディアも誰も語る事もないですが、忘れてはならない事。
あの時、福井県に2億円当選した宝くじを送って下さった匿名の方がいらっしゃいました。
福井県の惨状をテレビニュースを観て心傷めたのが理由だとの事。
忘れてはならない感謝だと思います。
大きな自然災害は、いつどこで発生するか分からないという認識と覚悟は必要だと考えます。
写真提供: 福井新聞企画特集