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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ドン・キホーテとハムレット。

2022年08月25日 | 易行難行修行
人間も、動物も、国家でさえ、これで終わりかも知れないという瀬戸際に追い詰められた場合、どうするか?

昨日のお昼にTBS系列の「ひるおび」という番組で、猪による大きな被害に遭っている百島の状況を、また再び全国放映していました。

イノシシの身体能力、まさしく猪突猛進。

平地ならば時速50キロで駆け抜ける走力があるとの事。

100メートル/10秒のオリンピック選手レベルが、時速36キロだから、逃げたらダメ。

襲いかかってきた場合、頭部を3回蹴るか、叩く事。

イノシシの知的レベルは、人間の3~5歳レベルだとの事。

イノシシの天敵は、かつては日本狼だったとの事、日本狼が絶滅したので、今やイノシシの天敵は、人間のみだとの事。

ところで、人間の場合、瀬戸際に追い詰めらた時には、身を伏せて悲運な運命を耐え忍ぶか、あるいは武器を手にして苦難に立ち向かい、難のトドメを刺すまで踏ん張るのか?

シェイクスピアの名作ハムレットで余りにも有名な科白(セリフ)。

To be , or not to be : that is the question.
生きるか、死ぬか、それが問題だ。

欧米の方々は、何かあれば、この科白を多用します。

ハムレットは、行動よりも思考が先にあり、自問自答を繰り返して苦悩します。

例えば、「死ねば、眠りに落ちるだけ、眠りに落ちれば、心の憂いも、体の痛みも、一切の苦悶は消えてゆくのでは?」と。

こうした人間の行動、思考を性格上、ハムレット型人間と言われています。

その真逆が、ドン・キホーテ型だとの事。

猪突猛進のイノシシは、まさしくドン・キホーテ型。

因みに、最高傑作である両作品・・英国のシェイクスピアの悲劇「ハムレット」と、スペイン国のセルバンテスの「ドンキホーテ」とは17世紀の初頭、奇跡的にも全く同じ年に出版されています。

日本では、徳川家康が江戸幕府を開いた時代になります。

参考に、ロシアの文豪ツルゲーネフは、ハムレットとドン キホーテを、それぞれに「求心的」人間と「遠心的」人間だと対比しています。

「ハムレットは、考えてばかりいてさっぱり実行しない頭だけの人間。自分にだけかまけていて他人のためには藁屑ひとつ動かそうとしないエゴイスト」
「ドンキホーテは、何の反省もせず衝動のままに動くので行為がいつもちぐはぐになる感情の人間。真理と理想を信じ自己をまったく犠牲にして虐げられる人々を救わんとする実行者」

どうなのかな?

百島に泳いで渡るイノシシは、自己犠牲を伴ない、百島を救う救世主になりなさい。

さもなければ、生か、死か、生かすか、殺すか、それが亥問題。


(写真映像提供:百島ネット)


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