ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

神無月

2022年10月12日 | 空木宝剣

神在の 出雲にゆけぬ さみしさよ

終活を知って、生活を実感する、この悲しさよ。

若い時は、生活という言葉は宙に浮いていた。

それが、古稀を過ぎ、傘寿を目指す高齢者ともなると、生活問題よりも死活問題が、命題となる。

人は、どこから来て、どこへゆくのかの、明快な解答もなく、遅かれ早かれ、この世を去ってゆく。

生老病死、四苦36八苦72の煩悩108は、紆余曲折の阿弥陀マラソン。

愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦が、こころを攻めたてて、人生を総括する。

第二次世界大戦の、生死を潜り抜けた世代を親とする団塊も、はや晩年。その日没(ゴール)を百まで伸ばそうという時代。

かたや、ウクライナとロシアの戦争は、賢明な仲裁役もなく報讐の泥沼化。

鬱屈したコロナ禍と戦争。

全ては、人の心根の、四苦八苦から噴出した吹出物。

不透明な心の問題を浄化するには、光明真言を天高く唱えること。

その事こそが、世界の空を遍照するに違いない。

「オン アボキャ ベイロシャノウ マカボタラマニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン 」。



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