古稀の春 奥歯一本 ご返却
令和の初春、古稀となり。
まなこは、白内障。
歯茎は液状化で奥歯ぐらぐら。
健忘症のけん坊や、認知症のチー坊が遊びにやって来る。
後退した分、顔が広くなった割に、もう毛のない現状。
この世のものは、すべて仮り物(トルストイ1828〜1910))。
自分の肉体すら一つ一つ機能を返して、最期には高天ヶ原の煙となる。
古代より稀なる老中に突入の余生は、日々是好日(武者小路実篤1885〜1976)か、日々是命日のおまけ人生か。
人生は、マラソンに例えられるが、人間五十年時代は、五〇キロマラソン走者。
人生百歳時代は、百キロ走者。
短命を短距離走者とすれば、花の命の長短を比較する術もなし。
林芙美子は、自分という花を摘んだのか?
花に命の水を差したのか?
「花の命は、短くとも長くとも、苦しきことのみ多かりきか」
令和の初春、古稀となり。
まなこは、白内障。
歯茎は液状化で奥歯ぐらぐら。
健忘症のけん坊や、認知症のチー坊が遊びにやって来る。
後退した分、顔が広くなった割に、もう毛のない現状。
この世のものは、すべて仮り物(トルストイ1828〜1910))。
自分の肉体すら一つ一つ機能を返して、最期には高天ヶ原の煙となる。
古代より稀なる老中に突入の余生は、日々是好日(武者小路実篤1885〜1976)か、日々是命日のおまけ人生か。
人生は、マラソンに例えられるが、人間五十年時代は、五〇キロマラソン走者。
人生百歳時代は、百キロ走者。
短命を短距離走者とすれば、花の命の長短を比較する術もなし。
林芙美子は、自分という花を摘んだのか?
花に命の水を差したのか?
「花の命は、短くとも長くとも、苦しきことのみ多かりきか」
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