レビュー一覧は、こちらから。
すんなりと見せかけの付き合いを始めるのかと思いましたよ。たいていのドラマはそう言う展開になりますよね。
でも、ソンアは違いました。
ヒョンスンがどんなに説明しても、同類になりたくないと、提案を突っぱねたのです。
だからと言って、何か良い方法が思いついたわけでもありません。
朝から晩まで思い悩むだけで何の解決法も、復讐法も思いつきませんでした。
多分、それほどまでにジェシンの事を信じ、愛してきたからなんでしょう。
突然の裏切りを知っても、2年の間に積み重ねられた想いはそう簡単に恨みに変わるわけではないのです。
持っている飲み物を、社員の前で浴びせてやろうか・・・とか、ジェウンに2人の関係を教え、妹を裏切っていることを知らせようか・・・とか過激な復讐を考えてみたりもしました。
でも、そんなことをするほどソンアは子供ではないし、常識人でもありました。
ソンアとヒョンスンは流石にぎくしゃくしてしまいました。
特にソンアは、ヒョンスンに対して冷たく当たったり、避けたりしました。
ヒョンスンは出来る限り以前と同じように振舞おうとしていますが、やはりソンアの態度は寂しく感じているようです。
ところで、ジェウンは偶然デパートの売り場でヒョンスンの姉ジスンに出会い、一目ぼれしてしまいました。
ジスンの方は全く気にも留めませんでしたけどね。
ジスンは元々顧客だったんです。
何とかジスンに再会しないかと、売り場を用も無いのにうろついてみたりしますが、会えません。
でも、ある日、偶然テニススクールで見かけたのです
チャンスとばかり、近づこうとしたとき、驚くべき光景が目に飛び込んで来ました。
小さな女の子を連れていたのです。
まさか・・・と思い、こっそりとその女の子にジスンとの関係を聞こうとしました。
女の子はジスンの妹ヨンスンの娘、つまり、姪っこハウンだったんですが、ハウンがとーってもおしゃまな機転の利く子でね。
ジェウンの目的がジスンにあると察し、そしてジスンには似合わない人だと判断し、自分はジスンの娘だと嘘をつき、追い払いました。
ジェウン、大ショックです。
ソンアとヒョンスンはユ課長と一緒に地方に出張に行きました。
ソンアは息が詰まる思いでした。ユ課長がいてくれて、まだマシだったかもしれません。
仕事が終わり、一人散歩に出たソンア。
ジェシンとの関係を振り返りました。
切っ掛けは、ジェシンがジェウンからお金を借りている現場を目撃してしまったことでした。
ジェシンの父親のせいでした。
見られたことを、ジェシンも気づきました。
ジェシンはソンアに言いました。別に口を噤まなくていいと。誰に言っても構わないと。
ソンア、心外でした。
自分がジェシンを良い先輩だと尊敬しているのは、ジェウンと親しいとか言う背景のせいではないと。
ジェシン、驚きの眼差しでソンアを見つめました。
そんな風にはっきりと言う人は初めてだったのかもしれません。
それが2人がお互いに惹かれ始めた瞬間でした。
思いにふけるソンアを見て、まだ戻って来てくれると期待しているのかとヒョンスンが声をかけました。
ソンアの心を逆撫でするような言葉でした。
ヒョンスンはこういう状況で傷つく人の心がどうなるのか知らないに違いないと思いました。で、ヒョンスンに噛みついたのです。
何も知らないくせにとやかく言わないで・・・と。あなたに干渉する資格なんて無い
と。
でもね、ヒョンスンも同じような経験をしたことがあったのです。
「俺だって傷つくし、ちゃんと分かってます。」
ヒョジュは、たいていの韓国ドラマに出てくる富豪の娘とは違いますね。
カメラマンと言う仕事を誇りとプライドを持ってしているし、人を見る目も持っているようです。
ジェシンを好きになったのも、条件や背景に囚われず、ジェシン本人の人としての誠実さや能力等に惹かれたからでした。
そう言えば、兄のジェウンも創業者一族で後継者と目されている人間ですが、よくある能力も無いのに無礼で生意気な人間ではありません。
今後どう変わって行くかは分かりませんが、今のところ、この兄妹、決して悪人ではありません。
ジェシンも苦しんでいました。
彼の心はソンアを求めていました。
先延ばししてきた決断をするしかないと思ったようです。
ソンアと話がしたいと思いました。
しかし、ソンアは電話にも出ませんし、社内デートの秘密の場所にも来ません。
ソンアは必死に耐えていました。
いつものように仕事をこなそうとしましたが、ついうっかりと大事な仕事を忘れてしまったのです。
フォローしてくれたのは、ヒョンスンでした。
ソンアはきちんとお礼を言いました。
「俺が失敗した時も、先輩がカバーしてくれた。自分の先輩を守れるくらいには成長しました。」
ソンア、ヒョンスンと言う人間の事が少し分かった気がしました。
これまでは後輩の頼りない男性としか見ていなかったけど、ソンアの事を親身になって考えてくれていると。
今回ジェシンの裏切りを突然目の当たりにさせたのも、ヒョンスンなりにソンアのことを気遣った末の決断だったんだと。
ジェシンから夕食の誘いのメールが届きました。
しかし、ソンアは先約があると断り、ヒョンスンを食事に誘いました。
正直に今の気持ちを口にする事が出来ました。
それでも、ヒョンスンの提案を受け入れる気にはなれませんでした。
ヒョンスン、ソンアの気持ちを察し、受け入れるしかありませんでした。
「それが先輩の本心なら、そうします。でも、守るのは止めません。」
そう言って、ヒョンスンは背を向けました。
ソンア、ヒョンスンと別れた直後、ジェシンに電話しました。
「もう終わりにしましょう。別れたいの。うんざりよ。」
一方的に言って電話を切りました。
その日、突然ジェシンは、ジェウンの祖父であるイ会長に呼ばれました。
緊張してジェウンと向かったのですが、会長室に入る事が出来たのはジェウンのみ。
ジェシンは外で長時間待機させられたのです。つまり、ジェシンは孫娘の夫となる人間ではあるけど、所謂“身内”とは認められていないと言う事です。
どうもジェシンの父親のせいのようですね。
分かってはいる事ですが、やはり気が重くなるジェシンです。
ソンアに会いたいと思いました。
ソンアの家の近くまで行きました。
その時、ソンアから別れを告げる電話がかかって来たのです。
ヒョンスンが送って来たのを目撃したのかしら
ジェシンの姿を見て、ソンアは驚きました。
ソンアに詰め寄り、理由を聞こうとするジェシン。
そこに、ヒョンスンが。ジェシンとソンアの間に割って入りました。
ソンアを背に庇ったヒョンスン。
ジェシンが自分とソンアの関係を誤解している察したヒョンスンは、はっきりとソンアへの想いを示しました。
ソンア、ヒョンスンの手を取りました。
ジェシンは呆然とそれを見ました。ヒョンスンも驚いたようです。