「変な家」に続く不可解な間取り図の謎に挑む作品。
全部で11の謎が紹介されています。
前作より、今回の方が私は面白かったと思います。
11別々の謎が、最後には一つに繋がると言う、思いもよらない展開ですからね。
途中で、
「ん」
と言う感じで、繋がりを感じ始め、ラストには、
「なるほどね」
と言う感じ。
前作より、こちらをお勧めします
「変な家」に続く不可解な間取り図の謎に挑む作品。
全部で11の謎が紹介されています。
前作より、今回の方が私は面白かったと思います。
11別々の謎が、最後には一つに繋がると言う、思いもよらない展開ですからね。
途中で、
「ん」
と言う感じで、繋がりを感じ始め、ラストには、
「なるほどね」
と言う感じ。
前作より、こちらをお勧めします
池内紀氏の著作。
著者は、70歳になった頃から、手帳に日々気が付いた事を書き留めるようにしたそうです。
なにせ、
“老いるのは初めての経験”だから。
“未知の冒険が始まる”のだから。
確かに
結構、あちこちで頷ける話がありました。
世間でよく言う“体は老けても心は老けてない”と言う言葉。
それは錯覚だと著者は一刀両断。
心は老けて無いと思う事自体が老化の印だと言います。心も老けるからこそ、人生の別の局面が見えてくるのだと。
老いたからこそ、初めて若さがわかるのだと。
なるほど
TV等で老いの問題を取り上げる事も多いですが、たくさんの老人を取材してはいるけど、まとめるのは老人ではありません。せいぜい50代くらいの人たち。
だから、ある程度問題に接近出来ても、核の部分は作っている人には理解出来ないわけです。
老いの問題は老いて行く自分が一番詳しいわけで。自分の老いを通して老いて行く問題を学べてるわけです。
『誰もが自分のスペシャリストになる』
なるほど
笑えて、頷いて、でも少々意見を異にするところもあって、新たな考え方、見方を気づかせてくれる本でした。
レビュー一覧は、こちらから。
ジヒョンは、この世から消えている間、暗い崖のような場所に1人取り残されていました。
大声を出しても、誰も答えてくれる人はなくて。このまま消えてしまうのかと、絶望的になっていました。
すぐそばの同じような崖の上に、見知らぬ女性が1人いました。
しかし、勿論、会話なんて出来ません。
ただ、とてもジヒョンは悲しくなりました。その女性とは何か関係があるのかもしれないと思いました。
携帯が充電され、ジヒョンが姿を現すと、やはりタクシーの仕事は上がったり。
お客は、やっぱり体調が悪くなってしまうのです。
急いで大金をはたいて充電器をヨンミンですが、それは失敗だったかもしれないと、ふと思いました。
ところで、ジヒョンの父はどうも警察関係者のようです。
リタイアしたのかなまだ現役
チチーム長の部下パク刑事に頻繁に連絡を入れ、捜査状況を聞き出しています。
チチーム長は、ジヒョンの手帳を探していましたが、仕事先では既に別の刑事に渡したと言われてしまいまして。
すぐにそれがジヒョンの父だと察しました。
チチーム長は、パク刑事と共にジヒョンの父を訪ねました。
ジヒョンの解剖をしなかったのは何故かと、まず、問いました。
綺麗な姿のまま、あの世に送りたかったと父は言いましたが、チチーム長はその言葉を信じてるようには見えません。それどころか、個人的に犯人に復讐しようとしているのではないかと、感じているようですね。
だから、捜査陣に隠している事が多いと見ているのです。
パク刑事から捜査状況を聞き出しているのも気づいています。
ジヒョン父は、待ってくれとしか言いませんでした。
ジヒョンは、ヨンミンにどうして大金を払って充電器を買ったのかと問いました。そのまま放っておくことだってできたのに・・・と。
ヨンミンには認知症の母親の世話をしている同僚ウンスがいました。
ある時、その認知症の母親が急にいなくなってしまった事がありました。
「私の母は、他人にとっては幽霊みたいな存在なの。」
と、ウンスは言いました。
自分が誰なのか覚えてないから、見えるけど見えないの・・・と。
自分しかその存在を知ってる人はいないと。
その言葉が、ジヒョンと被ったのです。
気に掛かって捨てられなかったと、ヨンミンは言いました。
「誰にも気づかれず、自分の名前も知らない。あなたを知ってるのは、僕だけなのに。僕が捨てたら、どんな気持ちになるだろうと。」
私たちはお互いにとって唯一の存在ですね・・・と、ジヒョンは言いました。
ある時、拾って乗せた幽霊がお金を払わずに行こうとしたので、ジヒョンは抗議しました。
ヨンミンは借金を返さなきゃいけないんだからと。
そしたら、幽霊がたくさん集まってる場所を教えてあげると言うじゃありませんか。
幽霊は、都会にたくさんいるんだそうで
ト・ギュジンは、先日手当の甲斐なく亡くなってしまった少年のお葬式に行きました。
そこまでする必要はないんじゃ?と、看護師のソリは言いました。
しかし、両親の気持ちを考えると・・・とギュジンは言いました。
何の責任も無いのに来てくれたギュジンに、少年の母親は心からの感謝の意を伝えました。
それにしても、ギュジンの表情がいつも暗いのですが、何か事情が
先日、納骨堂でヨンミンの写真を撮っていたのは、興信所の人物でした。
誰かに依頼されているようです。
ジヒョンの手帳にも、納骨堂で写真を撮られたと言う書き込みがありました。
ジヒョンはその興信所の男を取り押さえ、理由を聞いたようですが、男は依頼があったとしか答えなかったようです。ただ、依頼人はオートバイに乗ってるということだけは分かったようです。
オートバイと言うのは、ヨンミン母を撥ねた犯人も乗っていたみたいですね。
チチーム長は、“オートバイの男”と言う手がかりを得ました。ジヒョンとヨンミン母の事件の共通項です。
ヨンミンとジヒョンは幽霊がたくさん集まるバス停とやらに出かけてみました。
確かに、たくさんの幽霊たちが、どこかに行こうとして集まっていました。
金の生る木・・・と喜びましたが、行先を聞くと、なかなか現実的じゃないことが多くて。
海外とか、北朝鮮とか・・・
そんな時、現れたのが、シヌと言う青年。
なんと、ジヒョンの同級生
一目でジヒョンだと分かったのは、シヌにとってジヒョンは初恋の人だったから
親の事とか、住所までは知りませんでしたが、高校時代のジヒョンのことはよく知っていました。
一気にジヒョンの身元が判明しました。
シヌは、お店を経営していたようです。結構なお金持ちみたいですね。
シヌが持っていた写真に、暗闇の世界で会った女性も写っていました。ジヒョンの知り合いだったようです。
が、シヌは知らないと言いました。
シヌは、金庫に仕舞っていた大金をヨンミンに渡し、願いを言いました。
「バケットリストを叶えたい。」
ジヒョンと映画を見て、5つ星レストランに行き、パーティと旅もしてペアリングを渡す事・・・。
相手がジヒョンだと知ると、ヨンミンは何だか悶々とした気分になりました。
自分でも理由は分かりませんが。
ただ、名前や学校が分かったので、ヨンミンはSNSに何かあるかもしれないと考えたのですが、検索しても何も出て来ません。
そこで思い出したのが、ちょいと胡散臭いけど、霊に関する能力は本物のような“道士”のこと。
道士を訪ね、疑問をあれこれぶつけてみました。
なぜ幽霊が僕のタクシーに?という一番大きな疑問について、道士は言いました。
「幽霊は地縛霊で愛着や恨みのある場所に縛られてるが、タクシーに憑いた幽霊のおかげで移動できる。お前のタクシーは、幽霊にとって望むところへ運んでくれる特急列車のようなものだ。」
ジヒョンが携帯に憑いてる理由は?と言う問いには。
「あいつは特異なケースだ。記憶を失い携帯に憑いた幽霊。俺も初めて見る。」
としか言いませんでした。
で、これが一番聞きたい質問だとヨンミンが言ったのが、幽霊が着替える方法について
簡単だと道士は答えました。
着替えたい洋服をするっと通り抜ければ良いんです
そしたら、洋服はそのままに、幽霊はちゃんとその洋服に着替えられてるって状況。
ちょいと笑っちゃいますが
おまけとして、ヨンミンは幽霊だけが映る鏡を貰って来ました。
ずっと、ジヒョンが自分の顔を見たいと言ってましたからね。
ヨンミンは、シヌのバケットリストを叶えるために、シヌの要望を聞き続けました。
でも、ジヒョンが嬉しそうにシヌの傍に居るのを見ると、気分が鬱々としてしまいます。
自分の感情が何なのか分からず、先輩のソクジンに相談してみました。
「恋してるんだな。」
あっさりソクジンは言いました。
ト・ギュジンの救急室にジョンウという男性看護師がいます。
何か、いつもふてくされているような表情だし、仕事にもイマイチ真剣じゃないです。
ギュジンはそれに気が付いていて、常にジョンウの行動は目の端に留めています。
ある時は、患者の高血圧を見逃してしまって、ギュジンが気づかなければ、大事に至るところでした。
流石に厳しくジョンウに注意しました。
そして、見てるからなと言いました。
ジョンウ・・・何を考えてるの
腹立ちまぎれに、管理の厳しい薬品庫から何かの薬を盗み出してましたけど
ヨンミンは、シヌが何かとベタベタとジヒョンにするのを目の前で見せられ、気分は最悪です。
そんな気持ちも知らず、次はカップルリングだと、浮き立つシヌ。
どうせ成仏したら消えるのにと、ヨンミンが言うと、シヌが嬉しそうに言いました。
「幽霊同士で告白して上手く行けば、成仏できるんです。指輪をジヒョンが受け取れば、一緒に天に上る。」
えですよ、ヨンミン。
一緒に成仏すればと、ヨンミン思わずジヒョンに言っちゃった。
だって、ジヒョンがシヌはカッコ良いと褒めるんですもん。
本心じゃないってこと、ヨンミンは分からなかったみたいです、恋愛初心者なんで
ジヒョンはヨンミンの言葉にショックを受け、シヌの願いが自分とのデートとかだと言う事に気づいてたんだと言いました。ヨンミンのために黙って言うなりになってたと。
なのに何故成仏しろだなんて怒るのと、ジヒョンは消えてしまいました。
ヨンミンはシヌの代わりに指輪を受け取り、ジヒョンと共にシヌの待つ場所に向かいました。
しかし、途中でヨンミン、ハンドルを切りました。
送って行きたくありませんでした。
だって、ジヒョンが好きだと分かったから。
レビュー一覧は、こちらから。
世子が王によって幽閉されたと言う話は、噂話として世間に伝わりました。
王と世子の不仲と言うのは、やはり誰にとっても不安材料です。
まぁ、ほくそ笑むのは、チョ氏一族だけでしょうね。
そんなある日、ミョンジンは町で一人の人物と出会いました。
テガンです。
と言うよりは、テガンと瓜二つの人物でした。
ミョンジンが親しげに話しかけても、ミョンジンのことを知らない様子でした。
テガンのフリをして適当に話を合わせただけのように見えます。
ミョンジンは不審な印象を受けました。
幽閉中のファンは、何とか気持ちを立て直し、ジェイを通じてテガンとソンオンに指示を出しました。
テガンには、10年前の碧川の一件に関わる者で、チョ右議政の部下だった男を探せと指示しました。
チョ王妃は、ファンを気遣い、そろそろ幽閉を解いてあげてはどうかと王に頼みました。
叔父であるチョ右議政に対抗したいのであれば、自分とも一線を引いた方が良いと。
やっぱり、チョ王妃は右議政に対して反感を抱いているようですね。
しかし、王はそんなチョ王妃を心から愛していました。
王宮で王が心穏やかでいられるのは、チョ王妃と一緒の時だけだと言いましたし、自分はそこまで愚かではないと言いました。
これが、チョ右議政にばれてしまうんですよ。
クォン尚宮が報告したのかな。
チョ右議政は激怒しました。
そして、すぐさまチョ王妃の元に現れ、世子ではなく、ミョンアン大君だけが自分の子なんだと責め立てました。
恐怖のあまり、チョ王妃は凍り付きましたが、気持ちが変わることはなく、却って憎しみを強く抱く事になったようです。
直後に、ジェイと会ったチョ右議政は、怒りのままに、ジェイも脅しました。
ジェイは、ファンからの密書をソンオンに届けるところだったのです。
チョ右議政は、ファンが手紙であちこちに指示を出している事を知っていると言いました。
それどころか、ジェイが“コ・スンドル”ではないと言う事も知っていると。
胸倉を掴まれたジェイが、それでもしらを切っているところに、タイミングよくソンオンが現れ、窮地を救ってくれました。
ジェイは、自分が身分を偽っていることをチョ右議政が知っているとファンに報告しました。
ファンは、さほど驚きませんでした。手下があちこち探っているのを知っているからです。
ジェイは、自分のせいでファンが窮地に陥るのではないかと不安でした。
ファンが苦しむのではないかと思うと、死ぬほど辛いと言いました。
「私もそちと同じだ。」
と、ファンが言いました。
だから、自分がジェイを守り、ジェイが自分を守ればよいと。
「では、お互いのために是非とも無事でいましょう。」
ジェイはほっとしたように言い、微笑みました。
ジェイはソンオンと共に成均館の掌議に会いに行きました。
途中で、小間物屋の店先に並べられてある髪飾り・・・テンギが目に留まったジェイ。
つい、手に取ってしまいました。
それを目にしたソンオンが理由を聞いたので、ジェイは妹に似あいそうだと思ったのでと咄嗟に答えてしまいました。
そして、手持ちが無いと言うと、ソンオンは気安く、それを買ってくれたのです。
仕方なく受け取ったジェイですが、複雑な気分だったようです。
ジェイとソンオンが待ち合わせ場所に行くと、偶然そこで成均館の儒学生に成りすましたミョンジンとガラムがいましてね。
2人は、必死に世子は幽閉などされていないと嘘を広めている真っ最中。
ソンオンはそういう嘘偽りを言う事が許せず、ミョンジンとガラムを問い詰めました。
そこにジェイが割って入りました。
お互いの素性を説明したおかげで、その場は丸く収まりました。
複雑な表情を浮かべたのは、ガラム。
ジェイの許嫁だと気付いたからです。ジェイの気持ちを考えると、胸が詰まる思いだったようです。
時の掌議はチョ氏の人物でした。
後でわかるのですが、チョ氏本家の者です。今は、チョ右議政たちの方が地位が上ではありますが、やはり本家と言うのは、格が違うようですね。
そんなチョ氏の掌議に幽閉を解いてもらうよう王に働きかけをせよとファンは伝えて来たのです。
「命令ですか、頼みですか。」
と、掌議はソンオンに聞きました。
聞いた者が判断せよと、ソンオンは言いました。
掌議は全儒学生を伴って王宮前に跪き、王に訴えました。
世子の幽閉を解けという直接的な要求ではなく、成均館の書庫の書物が紛失したり破損したりして在庫数が減ってしまっていると。世子の書庫には、多くの貴重な書物が揃っていると聞いたので、世子の書庫を解放し、写本を許してほしいと言うモノでした。と同時に、一度読んだら全て記憶できると言う世子に、破損した書物の修復を手伝ってもらいたいと言う事でした。
学問を追求する儒学生として真っ当な要求でした。
仕方が無いな・・・と、王は幽閉を解いたのです。
満足気な表情でした。
ソンオンがファンの命を受けて、上手く儒学生を動かしたと察しているようです。
これでは、チョ右議政たちも口を挟むことは出来ません。
なにせ、掌議がチョ氏本家の者ですから。
東宮殿の者たちは、俄然忙しくなりました。
儒学生たちのために、書庫の本の整理をしなくてはいけなかったからです。
しかし、久しぶりにファンが部屋から出て来て、明るい笑顔を見せたことで、彼らの気持ちも晴れ晴れとしていましたから、大変な作業も苦にならない様子でした。
ソンオンが、ふと、テンギの話を持ち出し、妹に渡したのかとジェイに尋ねました。
ファンの前だったので、ジェイはしどろもどろ。
ファンは事情を察しました。
でも、何か、ムッとした様子。嫉妬ですな、あれは
そんなに欲しかったのなら、私に言えば良いだろう・・・とファン。
言えませんよね、そんなこと。相手は世子なんですから。
ファンは心で思いました。
ジェイが望むなら、十でも百でも買っただろう・・・と。
急に機嫌が悪くなったファンの気持ちが、ジェイには分かりませんでした。
成均館で行われた大射礼の式典に、ファンは王と一緒に参加。
重臣たちや儒学生たちに、矢の腕前を披露しました。
ファンは、父王の表情を見て、幽閉は父が自分に敢えて課した試練だったと気付きました。
そして、この解決法に、父王は満足していると察したのです。
次に、ファンは大勢の儒学生の前で、書物の破損した個所に書かれていた文章を、一字一句間違わず、書き記して見せたのです。
その記憶力の凄さに、居合わせた者たちは、皆感心しました。
欠点が一つも無い完璧なお世継ぎです・・・と、ハン・ジュンオンは感嘆の声を上げました。
自らの力で世子の座を守っておられる・・・と。
そうは思わないか?と、チョ右議政に声をかけました。
チョ右議政、何も答えませんでした。
悔しそうな表情が現れていましたね。
掌議が、チョ氏一族の自分を何故信じて頼ったのかと、ファンに聞きました。
ファンは、掌議が科挙で書いた答えの一文を持ち出しました。
「それが印象深かった。それがそちだ。家柄で人物は分からないが、考え方や抱く志、そして行いでその人物はつぶさにわかる。だからこそ信じて我が意を伝えたのだ。そして知らせたかった。私の思いも同じであると。」
掌議は感動しました。
ファンとジェイは、ミョンジンに会いに行きました。
その帰り、ふいにファンは腕飾りを買いました。
ジェイの手に合わせてみたりして、ジェイのために買ったとしか思えません。
でも、渡してはくれませんでした。
ジェイは、家族が殺された日の曖昧な記憶を取り戻そうと、一所懸命考えました。
何かあった筈なのに・・・と。
シム・ヨンは絶対に汁物に毒など入れる時間は無かったし、牡丹の花が燃やされていたのは事実だし・・・。
世子の使いの者が父に祝いの品を届けていて・・・。
使いの者は、死んだあの兵ではなかった。
その時、ふいに鮮明に使いの者の顔が浮かびました。
なんと、テガン
ジェイはファンの元に向かって駆け出しました。
その時、ファンは、テガンから調査結果の報告を受けていました。
信じてはなりません
と、ジェイは言うと、テガンの剣を抜き、テガンの首筋に突きつけました。
「実家に来た使いの者は、この者でした」
しかし、あっという間にテガンに剣を奪い返され、反対に倒され、剣を突きつけられてしまいました。
ジェイは先日、街にチラシをばらまいた黒づくめの人物にも同じように倒された時の事を思いだしました。
覆面から覗く目。
それが、テガンの目だと気付きました。
レビュー一覧は、こちらから。
ジヒョンの手首にあったのは、ヨンミンが小学生の時に母にプレゼントした車のキャラクターのついたヘアゴムと同じように見えました。
確かめようとしたのですが、ビョンチョル妻から声をかけられたため、その時はそのままになってしまいました。
ビョンチョル妻を自宅まで送り届け、一件落着かと思われたのですが、これが、まだ終わらなくてね。
と言うのは、ビョンチョルの実母だと言って詐欺を働こうとした女と連れの男が、ビョンチョル妻の家に忍び込んでいたのです。
目的は、ビョンチョル実母が実際に息子のために貯めたお金の入った通帳。
給付金をもらうために、身元を信用させようと、ビョンチョル妻に渡したものを、取り返そうと考えたってわけ。取り返そうっていうのも、変ですよね。
元々自分のモノじゃないわけですから。
ナイフを突きつけてビョンチョル妻を脅しましたが、ラッキーにも、通帳を入れたバッグをタクシーの中に置き忘れてて。
届けようとしたヨンミンのところに、ビョンチョルの幽霊が息せき切ってその一件を知らせに来たのです。
駆け付けましたが、ドアに内鍵が掛けられちゃっててヨンミンは入れません。
目の前で妻が刺されかけてるのを見て、ビョンチョルは必死に動きました。
そしたら、内鍵に触れる事が出来て、壊せたのです。
詐欺師の女と男は、駆け付けた警察に逮捕されました。
今度こそ、一件落着です。
今こそ、奥さんに話すべきです・・・とジヒョン。
今を逃せばもう話す事も出来なくなりますから。
きちんと挨拶しなきゃ・・・と、ジヒョンは言いました。
ビョンチョルの言葉を、ヨンミンが妻に伝えました。
勿論、すぐには信じられません。嘘だと思いますよね。たった今、詐欺に遭いそうになったばかりですし。
でも、ビョンチョルと自分しか知らない話を聞いた妻は、ヨンミンの話を信じました。
すぐそばにビョンチョルの魂がいると感じました。
ビョンチョルの幽霊は、その場で消えていきました。願いが叶いましたからね。
ヨンミンは、帰宅すると、すぐに母の机を探りました。
あのヘアゴムがあるか、確かめようとしたのです。
ごそごそしているヨンミンを見て、祖母が理由を聞きました。
祖母は、そのヘアゴムをつけてる母の写真を持ってきました。母の携帯です。
それで確認すると、確かにジヒョンの手首にあるのは、母のヘアゴムに間違いありません。
それどころか、母の携帯の中には、ジヒョンと一緒に写した写真まであったのです。
これで、母とジヒョンが知り合いだったと言う事が分かりました。
自分がタクシーから離れられない理由が必ずあるに違いないと、ジヒョンが言いました。
チチーム長がヨンミンを呼び出しました。
呼び出されたのは、母がひき逃げに遭った現場。
動揺しても仕方がありません。
その日、ヨンミンは母と待ち合わせしていました。
なのに、急に電話が入り、話している途中で悲鳴が聞こえたんです。
慌てて駆けつけたヨンミンの目に飛び込んできたのは、血まみれで路上に倒れる母の姿でした。
チチーム長は、事故の日、現場にいた理由とか母が搬送された1時間後にヨンミンが病院に到着した理由を細かく聞きました。時間がかかり過ぎてるんじゃ?と。
その口調で、ヨンミンは自分が疑われていると気付きました。
ヨンミンは怒って席を立ちました。
今日は母の誕生日でした。よりによってそんな日に、息子が母殺しの犯人と疑われるなんてと。
ヨンミンは母の眠る納骨堂に行きました。
もしかしたら、母の幽霊がいるんじゃないかと、辺りを見回しましたが、いません。
そんなヨンミンを、何者かが見張っています。写真に撮っていましたが、まさか、ジヒョンまで写るなんてことはないよね
ジヒョンは、何か違和感を感じたようですが、それが何なのかは分かりませんでした。
ところで、ト・ギジュンが勤務する病院の救急室でも何やら事件めいた事が起こっています。
担ぎ込まれた少年の手当てをしたト・ギジュンが、大きな問題は無いと保護者に伝えてその場を離れた直後、患者が急変。
ト・ギジュンの必死の救命措置の甲斐なく、あっという間に亡くなってしまったのです。
塩化カリウムの容器が近くにありましたが・・・。
あれは、使い方を間違ったら心停止してしまう薬剤ですよね。
誰が
ヨンミン母の事件の日。
ヨンミン母のタクシーは現場に停めたままでした。ヨンミンも現場は保存しておかなくてはいけないと思ったので、そのままにして、自分は別のタクシーに乗って病院に向かっていたのです。
しかし、監視カメラの映像に、何者かが、そのタクシーに乗り込む様子が写っていました。
チチーム長はその映像を見て、ジヒョンの件との繋がりを感じたようです。
ジヒョンも事件か事故に遭った
ヨンミンのタクシーに偶然、“チョンダムドンの道士”が客として乗り込みました。
道士は、ジヒョンの姿が見えるようです。
本物の道士なのね。
ジヒョンは、ヨンミン以外の人で初めて自分に気づいてくれたことが嬉しくてたまりません。
でもね、道士は幽霊を追い払ってやるとお札を取り出しました。
そのお札を憑りついた物に貼れば良いというのですが、それが何なのか、分かりません。
タクシー自体じゃない事は確かです。
道士は言いました。
幽霊が憑りついたら商売があがったりになってしまい、消えたら客が増えて幽霊も見えず、金も稼げるって。
道士は、ヨンミンに名刺を渡していきました。
ヨンミンとジヒョンは、ジヒョンが離れられない物が何か、調べることにしました。
タクシーの中にあった客の落とし物と思われるモノを持って、ヨンミンが一定距離離れて、ジヒョンがどうなるか、調べてみたのです。
分かりました。
携帯です。
あまりの勢いで引き寄せられたので、ジヒョンはヨンミンの胸の中に飛び込んでしまいました
勢いで唇も
え触れられるの感触、分かるの
ま、とにかく、その瞬間から2人はお互いの事をいきなり意識し始めてしまったと言うわけです
その携帯は、かなり古いモノでした。
電池も無くなりかけていました。
そして、バッテリーが0になった瞬間、ジヒョンの姿が消えたのです。
ジヒョンが消えた瞬間から、いきなりお客さんが増えました。
道士の言うとおりだと、ヨンミンは思いました。
ジヒョンのことが気になりはしましたが、お金が稼げるので、ま、いいか・・・てな感じになりました。
すると、祖母がその携帯を捨てちゃった。
ヨンミンが、古いから捨てようかと思ってる・・・なんて誤魔化しちゃったんでね。
そのまま諦めようかと思ったヨンミンですが、ジヒョンの姿がチラついちゃって。
自分しかジヒョンの存在を気づいてあげられないんだと気付きました。見放す事は出来ないと思いました。
母の事件との繋がりもありそうですしね。
だから、結局、一旦は捨てた携帯を取り戻しました。
が、あまりにも旧式だったので、充電器が見つかりません。
やっとのことで、充電器を探し当て、充電したら。
なんと、ジヒョンが姿を現しました。
ヨンミンの腕の中に。
レビュー一覧は、こちらから。
ビョンチョルがお金持ちだと言うのは、嘘でした。
労災だったため、会社の方が体面を気にしてVIP室に入院させてくれたらしいです。
ジヒョンはすぐにそれを見抜いていたようですが、タクシーを売られたくないがために、話を合わせたのです。
でも、そんな嘘、すぐにばれてしまいました。
ビョンチョルの家は、極々普通のアパートだったからです。
成仏できなかったのは、結婚して1か月しか経ってない妻のために、浴槽を作ってあげようとしていたのに、それが叶えられなかったからでした。
騙されて口車に乗ってしまったと、ヨンミンは激怒して、ビョンチョルを置き去りにして帰ってしまいました。
しかし、ビョンチョルの話も、嘘ばかりじゃありません。
浴槽を作るための資金は、金のバーとしてちゃんと残してあったのです。
浴槽を作ってもまだ残るくらいの額です。
ジヒョンは、必死にヨンミンを説得しました。
ふと、ヨンミンは自分の家に母が浴槽を作ってくれた時の事を思いだしました。
韓国のアパートのお風呂って、浴槽が無い場合が多いのかしらね。シャワーが普通だとは耳にしてますが。
結局、ヨンミンは、ビョンチョルの願いを叶えてあげようと決心しました。
金のバーを取り出すためには、家に入らなければなりません。
ヨンミンは、死んだビョンチョルの後輩で、友人の従兄弟だという設定(・・・ややこしい)でビョンチョルの妻に会いに行きました。
そして、なんだかんだと誤魔化して、何とかエアコンの中に隠してあった金のバーを取り出すことに成功。
料金は既に払ってもらっているから、浴槽工事をしますと言ったのです。
案外、ヨンミンは演技派です
ビョンチョルはほっとしました。
勿論、ヨンミンも、ジヒョンも。
その時、会社から電話が入りました。
ビョンチョルの死が労災と認定されたと言う知らせでした。
ヨンミンは、ビョンチョルの妻をタクシーで会社まで送りました。
何故か、体調は悪くなりません。ビョンチョルが傍にいるからかもしれません。
ただ、どこか体調が悪そうなので、ヨンミンが付き添う事にしました。
ビョンチョルも陰ながら・・・正確に言うと、幽霊として付き添いました。
ジヒョンは、タクシーから離れられないので、留守番です。
ヨンミン母は3か月前にひき逃げに遭ったようですね。
まだ犯人は見つかっていなくて、担当刑事も変わったみたいです。
しかし、ヨンミン母もまた別の事件の容疑者となっていますよ。一番有力な容疑者だったみたいです。
再度話を聞きに、担当のチチーム長がヨンミンの家に行きました。
祖母が応対しました。
そこで分かった事が。
ヨンミン母のタクシーは事故現場とは別の場所に停められていたそうです。
そのタクシーは、葬儀が終わった時には、自宅の庭に停められていたんだとか。警察の捜査が終わって戻されたんだと祖母は思っていましたが、どうも違うみたいです。
担当の課の者も知らないということでした。
そして、タクシーからドライブレコーダーが抜き取られていたことも分かりました。
それが無かったので、前の担当者も捜査が難しいと言っていたようです。
チチーム長は、ヨンミン母のタクシーの動線を監視カメラの映像等で追う事にしました。
この時、
「カン・ジヒョンの家の近くの防犯カメラも調べろ。」
と、部下に指示しました。
なんとここで、ジヒョンの名前が出て来ましたよ
ビョンチョルの労災の給付金は3億Wとなりました。
相当な金額です。
ビョンチョルは、これで妻が経済的に苦労しなくて済むとほっとしたでしょうね。
ところがですよ。
そこに、泣きながらビョンチョルの母だと言う女性が飛び込んで来たことから、事態はややこしいことに。
ビョンチョルは孤児院で育ちました。
いきなり実母だと言われても、本当かどうか、ビョンチョル自身も分かりません。
ましてや、妻など分かる筈ありません。
実母は、子供を捨てたことへの贖罪の印として、通帳を妻に差し出しました。
でもね、怪しさぷんぷん。
結局、実母だと言うのは嘘で、刑務所で知り合った実母に成りすまして、給付金を横取りしようと考えたってわけです。
実母は生きてるのか亡くなっているのか、不明です。
ビョンチョルと妻は様々な事情から婚姻届けを出していませんでした。
だから、血縁関係にある実母に給付金が渡されることになってしまいました。
ヨンミンは、その言動から、偽物だと感じました。
だから、一生懸命、嘘を暴こうとしますが、なかなかうまくいきません。
でもね、ギリギリになって、実母を名乗った女とビョンチョルの間には親子関係は無いとDNA鑑定で証明されたんです。
ビョンチョルは、生前DNA登録をしていたのです。
妻の妊娠も分かりました。
出産したのち、その子供がビョンチョルの子だと判断されてから、給付金は受け取ることになりました。
一件落着です。
ジヒョンとヨンミンは、嬉しくてハイタッチしようとしました。
でも、幽霊とは触れ合う事は出来ません。
空振りした途端、ジヒョンは転んでしまいました。
その手を見て、ヨンミンは凍り付きました。
ジヒョンの手首には、ヨンミン母のヘアゴムがはめられていたからです。
レビュー一覧は、こちらから。
祖母と二人暮らしのソ・ヨンミン=ユン・チャニョンssiは、タクシー運転手。
亡き母親がタクシー運転手だったようで、その後を継いだようです。
祖母の世話をしながら、一生懸命仕事をしています。
お金を稼がないと、ローンが払えなくなり、そうなると家は競売に掛けられてしまうからです。
とりあえず、月末までに2000万Wを払えば競売は逃れられると銀行の担当者は言いました。
そんな大金、とうてい払える金額じゃありません。
ヨンミンは頭を抱えてしまいました。
そんなある日、突然、ヨンミンのタクシーに女性の幽霊が出現。
どうも、見知らぬ携帯が車内に落ちていて、それを見つけたことが切っ掛けになっているようですが・・・。
当然、最初、ヨンミンは恐怖でパニックになりそうでした。
現実の事なのか、信じられませんでした。幽霊の姿が見えるのは、声が聞こえるのは、ヨンミンだけのようです。周囲からは、変な行動を起こしているとしか見えません。
出て行ってくれと必死に頼みました。
しかし、その幽霊=パン・ミナさんは、ヨンミンの車から一定距離しか離れる事が出来ないのです。
それ以上離れようとしても、あっという間に、車に引き戻されてしまうわけ。
幽霊も理由が分かりません。
と言うか、幽霊はすっかり生前の記憶を失くしていて、名前も住所も、どうして死んで幽霊になってしまったのかも分からないのです。
幽霊は、カン・ジヒョンと言う名前のようです。
何らかの事件に巻き込まれ、入院している時、何者かによって生命維持装置の電源が抜かれ、亡くなってしまったようです。
ジヒョンの父は、事件の解決を待ち続けているようですね。
ジヒョンを乗せたまま、ヨンミンは仕事を続けました。
ところが、客は、体調が悪くなってしまい、途中で降りなくちゃいけない状態になってしまうのです。
乗ろうとした途端、体調が悪くなったりすることもあります。
商売あがったりです。
これでは、借金を返す事も出来ません。
何とか身元を特定して、車から降りてもらおうと考えたヨンミンは、警察署に行きますが、該当するような事件も事故もありません。
ただ、一人だけ、乗っても大丈夫な人が。
それが、ト・ギュジン=キム・ミンソクssi。
救急医です。
ヨンミンの母の応急手当をしてくれたようですね。
ヨンミン母は、事故だったの?事件 路上で倒れていましたが・・・。
そのことがあって、ヨンミンはギュジンに大きな恩を感じています。
ジヒョンはと言うと、何だか刑法に詳しいようだし、格闘技の経験もあるような感じ。
それに、ヨンミンのタクシーのナンバーにも見覚えがあるようです。
もしかしたら、警察関係者
少しずつ、身元の特定に関わる要素が見えて来てますが、まだまだですね。
お祓いをしてもらってもダメ。
それどころか、他の幽霊まで呼び寄せることになってしまって・・・
いっそのこと、タクシーを売り払おうと思ったヨンミン。
でも、中古車センターで別の幽霊に出会ってしまいまして。
その幽霊は、娘の治療費を得るために金を売りに行く途中で事故に遭って死んでしまったとか。それを知らずに妻が車を売ってしまったんだそうです。
金はまだ車の中にありました。衝撃で座席の隙間に入り込んでいました。
それを、取り出せるのは、ヨンミンだけ。
幽霊は、物に触れる事も掴む事も出来ませんから。
ヨンミンは、金の指輪とかアクセサリーが入った袋を見つけ出し、幽霊の娘に渡すことが出来ました。
幽霊は妻と娘の様子を見て、満足したように微笑んでヨンミンたちに一礼して消えていきました。
成仏したってことですかね。
娘は、その中の一つの指輪をヨンミンに渡しました。
パパから・・・と。
幽霊が役立つこともあるのね・・・とジヒョンが呟きました。
それでも、タクシーを売ると言うヨンミンに、ジヒョンがお金が必要な理由を聞きました。
借金の話を聞き、もう一人加わっていた幽霊の男ビョンチョルが言いました、自分が払うと。
自分は病院のVIP室に入院していたんだから、それくらいのお金は持ってた筈だと。
「幽霊専門のタクシーにしたら」
と、ジヒョン。
自分が通りすがりの幽霊を乗せるので、幽霊の願いを叶えて成仏させることでお金を稼ごうってことです。
「営業部長よだから、私の願いも叶えてください。」
「しましょう幽霊専門タクシー」
どーなることやら
有馬美季子氏の著書。
お葉は幼い頃、流行り病で両親を亡くし、奉公に出ました。
奉公先を紹介してくれた親戚の者は、体よくお葉を売り飛ばしただけでした。
お葉は5年間のタダ働きをすることになってしまったのです。
後になってそれを教えたのは、奉公先のお内儀とその娘。
綺麗で優しそうに見えた二人ですが、本当は正反対の意地悪さを持った者たちでした。
お葉は、2人から散々に虐められました。
自分は何の価値も無い人間なんだと刷り込まれ、生きる気力を失くしてしまいます。
結局、お葉は川に身を投げてしまうのです。
助けてくれたのは、町医者道庵。
不愛想な道庵は、お葉に失った我が子の姿を重ね合わせたのか、必死に治療してくれました。
道庵がしたのは、体の治療だけではありません。心の治療をもしてくれたのです。
道庵だけではなく、周囲の心温まる人たちのお陰で、人を信じることをお葉は思いださせてもらいました。
お葉の再生の物語です。
とても心が温まります。
世の中にはいろんな人がいるけれど、こちらの心の持ちようで、環境も変わっていくのかもしれないと思わせてくれました。
レビュー一覧は、こちらから。
ファンは、碧川の情報を求めるために、宮中にいる碧川出身の者を次々に東宮殿に呼びました。
しかし、宋何某が引き起こした騒動の事は勿論、その他の目ぼしい情報は一つも得ることは出来ませんでした。
そしてファンが碧川出身の者を呼んでいると言う情報は、東宮殿のチェ尚宮からチョ王妃付きのクォン尚宮へと密書で報告されました。
ある夜、チョ右議政とチョ・ウォノ法務長官に矢文が射られました。
矢文には、“蠹国病民(とこくびょうみん)”と書かれていました。
国を蝕み、民を悩ませると言う意味です。
2人は震えあがりました。
それは、碧川の民が王様に宛てて書いた直訴状に書かれていた言葉だったからです。
弟だからと言う理由だけで、無能なチョ・ウォノを碧川の長官にしたせいで騒動が起こりそうになり、それを何とか上手く収めようと、チョ右議政が暴動だとか逆賊だとかに仕立て上げた?そんな筋書きが見えて来ました。
チョ右議政は、自分の足を引っ張る事しかしないチョ・ウォノに腹が立って仕方がないようです。
が、今更、事実を述べるわけにもいかず、こうなったら、嘘をつきとおすしかないわけですね。自分と一族を守るためには。
そして、ミョンアン大君を世子の座、行く末は王位につけるためには。
ファンは、碧川の騒動の記録を読んで不審に思いました。
チョ右議政とチョ・ウォノの事しか書かれていなくて、主犯とされる宋何某の尋問記録が何も無かったことです。
それと同時に、呪いの書を送り、ジェイの家族を殺し、ファンを毒矢で射ったのがもし碧川の民だったならば、あまりにも悲しいと思いました。碧川の民も王様が治めるこの国の民なのに・・・と。
記録が嘘かもしれないと、ファンは思いました。そう思いたいと思ったのでしょう。
ミョンジンの師匠であるムジン法師が立ち寄ったと聞き、ファンとジェイ、ミョンジン、ガラムの4人は、牡丹の花のことを聞いてみる事にしました。
本当は、もう一つ、シム・ヨンが生前ムジン法師と会ってるのをガラムが目撃したことがあったので、それを確かめてみようとも思っていたのですが、ファンたちがいる前ではやっぱり・・・ね。
ガラムは誤魔化しました。
ムジン法師は、牡丹の花を見て、身毒国から来たものに間違いないと言いました。
用途を聞かれて、単に気持ちを落ち着かせるためだとムジン法師は答えましたが、それだけではなさそうです。別の用途について、ムジン法師は敢えて答えなかったみたいですね。
何かあるね、ムジン法師。
ファンとジェイの顔を見て、何やら気付いたような感じでしたし。
話をしている最中、男の子がマンドクとボクスンの家から何かをくすねて逃げようとしました。
ボクスンに見つかり、盗んだ物を抱えて逃げ出しました。
ところが、路地から飛び出したところでチョ・ウォノの一行にぶつかってしまったのです。
そのせいで、チョ・ウォノの高価な白磁の壺が割れちゃって。
激怒したチョ・ウォノは、民の大勢見ている前で、男の子を散々痛めつけました。
思わず止めようとしたファンを、ジェイが止めました。
身分がばれては、マズい事になりますからね。
男の子を庇ったのは、ガラム。
周囲には大勢の人がいましたが、ガラム以外の者たちは、誰一人庇いませんし、止めもしません。
逆らっては、自分にとばっちりが来ると分かっているからです。
そこで割って入ったのは、ミョンジン。
勿論、ミョンジンも自分が領議政の息子だなんて言ったら事は更にややこしくなると分かっています。
だから、偽名で誤魔化そうとしましたが、チョ・ウォノはミョンジンの言葉尻を捕まえて更に嵩にかかって男の子を責め立てました。
マンドクとボクスンが必死に男の子を追ったのは、おそらく彼らが秘密にしてる素性のバレる物を盗まれたと思ったからでしょう。
でも、男の子が盗んだのは小さな芋数個・・・。
なのに、チョ・ウォノは男の子を連れて行こうとしたのです。法は守るべきだ・・・とか言って。
そこで、とうとう我慢できなくなったファンが乗り出しました。
チョ・ウォノは、すぐに目の前の人物が世子ファンだと気付きました。
あまりの驚きで声も出ないチョ・ウォノ。
ファンが、世子だと名乗らず、通りすがりの者だが・・・と言ったので、チョ・ウォノも何とか体面を崩さずに居られました。
ファンは、その場を鮮やかに収めて見せました。
取り囲んでいた人たちは、一斉に拍手し、ファンの行動を称賛しました。
男の子は碧川から流れて来たと言いました。両親はとうに亡くなり、病気の姉と二人きりの悲惨な生活をしていたのです。
ファンは男の子に姉の薬代だとお金を渡し、マンドクたちにも男の子が来たら食事を出してやってくれとお金を預けました。
ミョンジンはファンの行動に感動しました。
一方、マンドクとボクスンは、憎き仇のチョ・ウォノが法務長官という高位に就いていると知り、悔しさで胸も張り裂けそうになりました。
チョ右議政は、碧川の残党がいると確信しました。
だから、何としても、それらの者を周囲から締め出そうと考えたのです。
王に進言しました。
碧川出身の者を宮中から追い出し、科挙を受ける事も禁止するべきだと。
ハン・ジュンオンや領議政たちは、あまりにも酷いやり方だと憤りましたが、止める策が見つかりません。
王は、“宋家滅李”と書かれたビラが町中にばら撒かれたと聞き、その意見を受け入れてしまいました。
王宮で仕事をしていた者たちも、碧川出身だということだけで、何の罪も無いのに追い出されてしまいました。
皆、ファンが自分たちを呼んだのは、こうするためだったのかと、憤りました。
必死にファンに縋ろうとしました。
しかし、ファンはどうする事も出来ませんでした。
ファンは、王に訴えました。
この決定を撤回してくれと懇願しました。
しかし、王は世子は政治に関わってはならないと言うだけ。
ファンは、碧川の一件を再捜査すべきだと言いました。間違っていたのなら、正さないといけないと言いました。奸臣の言葉を信じてはならないと。
が、王は、自分の判断が間違っていたと指摘しているとしか受け取れなかったようです。
この会話を、チョ右議政が聞いていました。
たまたま王に会うためにやって来たようですが、取り次ごうとした内官を抑えて、そのまま話を聞き続けたのです。堂々たる盗み聞きみたいなものです。
いつまでも聞かせていてはならないとジェイは思いました。
で、王にチョ右議政が来ていると大声で取り次いだのです。
ファンに“聞かれているぞ”と、知らせたかったのでしょう。
ファンが出て来ました。
すぐさま、ジェイの機転だと察し、チョ右議政に下がるよう命じました。
王も馬鹿じゃありません。
ファンとチョ右議政とを争わせたくなかったのでしょう。
チョ右議政を甘く見るなと言いました。ファンを守りたいのです。
ファンは言いました。操り人形で生きたくは無いと。
と言う事は、父王が操り人形だと言っているのと同じ事です。
王は激怒しました。
「誰も信じるな、皆疑えと言う言葉に従い、仕えていた者や友を切り捨て、決して心を許さぬよう生きて来ました。ですが、父上を見ると、私が何を守ろうとしていたのか、全く分かりません。本来兄上の座であった世子の座ですから、兄上の名に恥じぬような世子になりたいと父上の言葉に従い、努めてまいりましたが、今は大変恥ずかしいです。」
と、ファンは泣きました。
どうしてこんな思いをさせるのですか・・・と。
王は、愕然とした表情を浮かべていました。
どう言う考えなのか、分かりません。
ファンの気持ちを分かってくれたのか、どうなのか・・・。
しかし、王が下した決断は、世子ファンを東宮殿に幽閉するという判断だったのです。
チョ右議政は、高笑いしました。
ガラムに危険が迫っています。
ガラムの正体に気づいた輩が、密かに見張っています。
ジェイもソンオンも、テガンも、息の詰まるような毎日を過ごしました。
ましてや、ファンは・・・。
絶望的な心境だったようです。
廃位されたも同然だと、ジェイの前で泣き出すほどに・・・。
「Ⅹー01」が何なのか、そして、由宇とラタの関係は
・・・と、気になって気になって
永依国は、ラタとリャクランの働きで、一度は強大国との戦に勝利を収めますが、国力の違いは歴然としていて。
滅亡までの時間を少し延ばしたに過ぎませんでした。
軍師リャクランは、勝利の影響が残っているうちに和睦する事を提案します。
ところが、相手が和睦の条件として提示したのは、ラタとリャクランの命でした。
愚かな永依国の王と側近は、その条件を飲みました。
それによって永遠の平和が得られるなどと、信じてしまったのです。
戦乱の世に、そんな約束など、守られる筈がないと、考えなかったのです。
ラタとリャクランは、義父である将軍とリャクランの実父ハマと共に、最後の一戦を交える覚悟をしました。
一方、由宇が意識を取り戻したのは、無機質な部屋。
そこで、由宇は父が自分に残した手紙を読みました。
『Ⅹー01とは、狂気の機密計画だ。・・・』
為政者たちが考え出したのは、高性能の兵器となり得る人を生み出す計画でした。
兵器となるべく人を育てるというのではなく、生まれながらに兵器と言える人を作り出すことなんです。
それは、ラタのDNAを手に入れた時から始まりました。
そして生まれたのが、由宇だったのです。
由宇には“親”と呼べる者はいません。
由宇の中に眠る兵士としての能力の開花は15歳頃と見られていました。
由宇に愛情を持った父が、普通の人として由宇を育てたいと思い、同じく研究者だった母と共に、研究所を脱走。ひっそりと田舎に隠れ住んだのです。
が、それは上の者にはお見通しだったようです。
能力の開眼間近な由宇をとりもどすべく、襲い掛かって来たというわけでした。
しかし、この時、由宇の間近には、甦ったラタとリャクランが既に潜んでいたのです。
その昔、リャクランに父のハマが言いました。
「お前の運が良ければ、甦る事が出来る。俺の力でどこまでお前たちを飛ばせるか・・・。」
その言葉が本当だったということになります。
ただ、由宇はラタのクローンではないと、ラタは言いました。ラタにはない能力・・・治癒能力を持っていますから。
DNAを取り出したのは、外国で発掘された墓に残っていた黒髪と骨片からでした。
もしかしたら、それはラタと血縁関係にある者のモノだったのかもしれません。
ラタは、このⅩー01プロジェクトを完全に潰すと決意。
そして、新たな“永依国”を作ると言いました。武力ではなく、外交で語り合って行ける国を・・・。
由宇はラタについて行きたいと言いました。
つづく・・・です。
続きがあるの
あると思って、想像を巡らすのも、良いかと思いました。
児童文学にくくるのはもったいない作品だと思いました。
お初のお店に行って来ました。あ、お初なのは私です。
アルフィーが仕事仲間と利用したことがあるお店で、美味しかったと何度も話していたお店。
またまた中華です。
麺好きなアルフィー&まぎぃは中華料理好きでもあります。
確かに。
美味しゅうございました。
接客をしてくれた方々も、気さくで笑顔が素敵な、とても居心地の良いお店でした。
小さなお店なんですが、テーブルの間隔が程よく、落ち着いて食事が出来ました。
御用達店に決定です
「Ⅹー01 1」は、電子図書館でレンタルしました。
が、「2」と「3」が電子図書館にありません。
“?”・・・と思い、市の図書館の在庫を検索してみると、あった
で、即、借りに行って来ました。久々のリアル図書館です。
この作品が置かれていたのは、児童図書のコーナー。児童書でしたよ
どうりで、硬くなった頭でも理解が簡単で、読み進めるのもあっという間だった筈です。
でもね、大人の私でも、本当に面白く読むことができています。
ラタは、「永依」と言う小国の女戦士。
身分の低い両親の長女として生まれました。
父は彼女に神話に登場する「破壊神」の名“ラタ”をつけました。
父親の死後、偶然出会った将軍の養子となります。養女ではなく、息子として受け入れられたのです。
戦士として類まれな技量や精神力を身につけ、12歳で初陣を迎えました。
敵は、永依の隣国で巨大な勢力を持つ勃国。
そこで、ラタは“破壊神”と言う名にふさわしい勇猛な戦いぶりをしめし、その時からラタの名は恐れと共に知られる事になって行きました。
一方、由宇は中学3年生。
田舎に両親と住み、親友たちと他愛もない話に笑い転げるような日々を過ごしていました。
ところが、由宇が15歳の誕生日を翌日に控えた日に、父が急死するのです。
その時、父は由宇に謎の言葉を残しました。
「Ⅹー01・・・。ラタ。」
その意味を母親に問いましたが、母は知らないと言うだけ。
それが嘘だと、由宇はすぐに察しました。
父の葬儀が終わった夜、突然、静寂が破られました。
何者かが由宇たちに襲い掛かって来たのです。
命からがら逃げだした由宇。
一緒に逃げた親友は殺され、途中で母も倒れてしまいます。
母は、由宇に言いました。
「Ⅹー01は人間が創り出した最も大きく、激しい恐怖だ。」
襲って来た敵に対して、由宇は無意識に戦います。自分でもそんな自分が信じられません。
いやもう、面白いですよ、ホント
あさのあつこ氏の著作。
女優の浅野温子さんと同姓同名なので、一瞬、“???”と思いましたが、別人でしたね。
舞台は、2つの全く異なる時代、場所です。
それが、パラレルワールドなのか、或いは、別の時間を行き来するタイムトラベルなのか・・・。
『1』では、まだ分かりません。
この作品には、『2』そして『3』があるようなので、続けて読みたいです。
物凄く興味を惹かれる展開です。
主人公は、“ラタ”と“由宇”と言う2人の少女。
どちらも、意味も分からず、ましてやそれが名前とは知らず、耳にします。
そこで続く・・・ですよ。
気になる