ブレイン 愛と野望 DVD-BOX 1 | |
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前回の記事は、こちらから。
ガンフンは、キム・シヌ博士から執刀医を“キム・サンチョル教授”と聞いたんですね。
で、詰め寄られたキム教授は、ガンフンからキム・シヌ博士から聞いたと言われても、動じることはありませんでした。キム・シヌ博士の名前を聞いて、ちょっとため息をついた感じではありましたが・・・。
でも、キム教授は、その大学病院で勤務した事は無く、だから、手術に携わる訳が無い…と言うのです。
ガンフンはその言葉を信じませんでした。キム教授は、調べて見ろと言いました。ガンフンはとっくに調べてるんですよ。でも、キム教授の名前は無かったわけで。アン科長の言葉の方を信じたんですね、その大学病院で初めて会った・・・という。
二人の話は平行線です。
ガンフンは教授が嘘をついていると思い込んでるし、教授はガンフンが誤解していると言うだけだし・・・。
ガンフンは、教授に、善人という表の顔の裏に隠された顔を必ず暴いてやると言って、出て行きました。
その足で母親の病室を訪ねました。夫を殺された医者の手で手術をしてもらったことになる母親。その寝顔を見ていたらたまらない気分になったのでしょうか。
誰も居ない階段で一人座り込んでしまいました。
そこに、偶然、ジヘが・・・。
そのまま通り過ぎるジヘを、ガンフンが呼びとめました。
「ちょっとだけ、ここに居ろ。」
ジヘは、戻ってきて、ガンフンより数段上の階段に腰をおろしました。何を言うでも無く、ただ、ガンフンの後ろ姿を見つめていました。その時、呼び出しが鳴りました。
ガンフンは、行け・・・と言い、自分は階段を下りて、病院を出て行きました。あまりにも寂しそうなガンフンの姿に、思わずジヘは後を追ってしまいました。でも、やっぱり声はかけませんでした。
コ科長は、ガンフンと進めていた論文が捨てきれず、ジュンソクと共に再度進めることに・・・。
でも、コ科長は嫌でもガンフンとジュンソクとの差を認めざるを得なかったようです。
コ科長がそう思ってるって事に気付いたジュンソク。ショックだったようです。
ガンフンは、再度、キム・シヌ博士を訪ねましたが、博士は既に何も分からない状態になってしまってまして、何も手掛かりや新しい情報は得られませんでした。
そんな時、ガンフン母の精密検査の結果が出ました。
なんと、神経膠芽腫という最も悪性度が高い難治ガンの一つだそうで・・・。キム教授が研究してきたテーマで、今回、その治療薬の臨床試験が行われることになったものです。
愕然とするガンフン。
それでも冷静に妹のハヨンに結果を伝えました。涙が流れそうで流れないガンフン。これがねぇ、涙を流して泣くよりずっと」痛々しいんですね。
そして、一人で必死になって治療出来る施設等を調べ始めました。
ユジンは、ハヨンから母親の病気の事を聞き、何か力になってあげたいと、治療可能な病院を探し始めたのです。
一生懸命なユジンを見て、ユジン父は、ガンフンの事がそんなに好きなのかと聞きました。
「いいえ、愛しているの。死ぬくらい。」
ユジン、ああ見えて、とっても純粋にガンフンを想っているんですよ。
そして、ユジンがアメリカのがんセンターで臨床試験が可能だと知らせてきたんです。
ガンフンは、ユジンと共にアメリカに行く事に。
この話は、ハヨンからジヘに伝わりました。
ジヘは、それまでお金持ちを羨ましいとか思った事が無かったんですが、この時ばかりは羨ましかったようです。
自分はガンフンに何もしてあげられない・・・と。
それを酔っ払ってジュンソクに話してしまいましたよ。ジュンソクだって聞かされてもねぇ・・・。辛いよね。
で、つい言ってしまったんです。自分が留学するのを辞めたのは、ジヘのためだ・・・と。
ジヘ、気付いてなかったのかしら。それとも、気付いてたけど、知らないフリをしていたのかしら・・・。
ところがですよ。ガンフンがユジンと共にアメリカに行こうとしていたのに、出発間際になってユジンが事情が変わった事を打ち明けたんですよ。
つまり、その研究、臨床試験中に問題が生じて中断になってるようだ・・・と。
行っても無駄ってことですよ。
あ~、何年か前、私がUAEの出来る病院を探してる時を思い出しましたよ。レベルは違うけど・・・。がっくりするよね、こんなことになってしまうと・・・。
ガンフン母は、ちゃぁんと自分の病気が重い事を察してました。
だから、万が一の事を考えて、ガンフンに事実を話しておかなくては・・・と思ったようです。ガンフンを呼び出しました。
「ハヨンはあなたの妹よ。間違いなく・・・。」
ガンフンは、異父妹だと思っていました。それでも、妹は妹だと彼なりに大切に思っているんでしょう。
でもね、異父妹ではなく、本当に両親ともガンフンと同じだと言いたかったのです。
ハヨンを身ごもった時、ガンフン父から暴力を受け、流産してしまうんじゃないかと家を出た…と言うのです。
ガンフンが誤解している事もちゃんと知ってました。そして、事実を知った時、母親を恨んだりしたことを悪いと思うだろうから。だから黙っていたんだと言うのです。誤解したままで良いと思っていたんですね。
母親の愛情は、自分が想像するよりずっとずっと大きく深いってことが身に沁みて分かったようです。
部屋に残したまんまだった母親からの差し入れの牛骨スープや着替え。それを見た時、自分が如何に母親に対して酷な仕打ちをしてきたかを思い知らされたようですね、ガンフンは。
その足で、キム教授の部屋を訪ねました。
「教授の膠芽腫の研究が早く成功するように、自分が手伝いたい。研究を急いで母に使いたいのです。」
間に会わない…と言うキム教授。
自分を父を殺した犯人だと思い込んでるガンフンに、教授は手伝わせる気持ちは無いようです。焦っても結果は出ないし、欲を持ってもダメだ…と言います。
それでも、ガンフンは、頭を下げました。
そして、自分が間違っていたと、だから、母を助けて下さいと頼みました。プライドを捨ててでも、助けてほしいと頼んだんです。
教授は、どーする