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もうねぇ、泣けますよ、ホント
気が強くて負けず嫌いで、自己チューなギルチェの涙は、胸を締め付けられる思いがします。
ジャンヒョンの頬に流れる一筋の涙にも泣かされます。
ク武官は、とても良い人です。
初めてギルチェに会った時から、当時には珍しく芯の強い女性だと、惹かれていました。
死んだジャンヒョンを想い続けている事も分かっていましたが、それでもギルチェを家族も含めて支えていきたいと思っているのです。
ギルチェも分かっていました。
それでもギルチェはク武官を夫としては考えられないのです。
「私が微笑めば優しい妻になると思い、優しければ良妻になると殿方は思うようです。腹黒くても妻になれば変わると思うようですが、私は変わりません。私の笑顔は好んでも、腹黒い面を好む方はいない筈。ですが、私の好ましい面だけを得ることは出来ません。ですので、私への未練はお捨てください。」
なるほど・・・と思わせられたギルチェの言葉です。
ク武官は、ギルチェがジャンヒョンを忘れられないままで良いと言いました。
それで、受け入れることにしたのかな・・・。
その後、ギルチェは偶然リャンウムに会いました。
リャンウムは、ク武官から、婚約者が自分の歌を気に入っていると聞かされ、“婚約者”が気になって調べたのか、本当に偶然会ったのか・・・。
ギルチェは、リャンウムに尋ねました。
ジャンヒョンは苦しまずに死んだのか・・・と。
リャンウム、ジャンヒョンは死んだことになっていると、初めて知りました。
元々、リャンウムは、ギルチェを嫌っていました。ジャンヒョンにはふさわしくないと思っていたのです。
嫉妬ゆえだと思います。
リャンウムは、ジャンヒョンをギルチェと同じ気持ちで見て来たようですから。
だから、誤解したままにさせようと思ったのです。
ジャンヒョンは死んだ、ギルチェに何も言い残したことは無い、清に別の情人がいたから・・・と言いました。
ギルチェ、この言葉でク武官の求婚を受け入れる最終決断をしたのは間違い無いでしょう。
仁祖は、世子の帰国をホンタイジが許可したことに裏があるのではないかと、必要以上にびびってます。
もしかしたら、自分が代わりに連行されるのではないか・・・とか。
ここまで世子が優遇されるのは、既に王と認められているからじゃないか・・・とか。
実際、臣下たちは、立派に務めを果たしている世子への信頼を厚くしています。
情けない王の代わりに、世子を担ぎ出そうと考えているのではないかと、被害妄想は膨らむばかり。
やっぱり、仁祖は王の器じゃないね
でも、目の前に現れた世子は古い服を着て、顔の皮膚も荒れてる感じがします。
とても優遇されている立派な世子には見えませんでした。
仁祖はそれで少し安心したようです。
これ、ジャンヒョンの助言でした。疑い深く狭量な仁祖ゆえ、どんなふうに受け取られるか分からないと思ったようです。
ほっとした仁祖は世子を抱きしめて泣きました。
臣下たちも、ほっとしたようです。勿論、ジャンヒョンやピョ内官も・・・です。
これでジャンヒョンはやっとギルチェに会いに行けるようになりました。
あれこれ想像してどうしてもにやけてしまうジャンヒョン。
なのに、目の前に現れたのは、新婦となろうとしているギルチェでした。
この日は、婚礼ではなく、婚礼の前に新郎が贈りものを新婦の家に届けに行く日でしたね。婚約を宣言するような意味合いでしょうね、きっと。
あまりにもショックが大きくて、ジャンヒョンはそのまま踵を返して帰ってしまいました。
そして、用意した美しい靴を火に投じたのです。
しかし、一番美しい靴だけは燃やせませんでした。
そこに、ギルチェがやって来たのです。
男無しでは生きられないのですか?だから、耐えられなくて嫁ぐのですか?と、ジャンヒョン。
そう言われたら、つい、言い返してしまうのがギルチェ。心にもない露悪的な言葉をジャンヒョンに投げつけてしまいました。
ジャンヒョンだって、自分を忘れて清で別の女性を傍に置いたのでは?と。
「私はあなたが亡くなったと思って・・・。」
というギルチェの言葉が、ジャンヒョンは引っ掛かりました。
ジャンヒョンは、チョンチョニから、その辺りの事を聞きました。
どれほどギルチェが泣いたか、苦しんだかを知りました。
他でもないリャンウムがそう言ったのだから、疑う筈無い・・・とチョンチョニは言いました。
ジャンヒョンの詰問に、リャンウムは、あの時に戻っても同じことをすると言いました。
ギルチェはジャンヒョンを不幸にすると思うからと。
「私にとってどんな女だと」
と、ジャンヒョンは言いました。
リャンウムに暴力を振るう事はありませんでした。突き放した感じです。
きっと、リャンウムにとっては、その方が辛いでしょうね。
ジャンヒョンとギルチェの想いはすれ違います。
お互いのことを責めてしまうのです。
もう遅いと言うギルチェを、ジャンヒョンは抱きしめました。
機会をくれ・・・と。
「舟を用意する。一緒に逃げよう。」
ギルチェは迷いました。
ある夜、ク武官や家族たちと祝宴を開いている時、席を外したギルチェの前にジャンヒョンが現れました。
私を忘れて生きられるのか?と、ジャンヒョン。
他の男と幸せに生きられるのなら、身を引く・・・と。
そうでないなら、一緒に行こうと。
ジャンヒョンは、ヨンジュンから、ギルチェを苦しめるなと釘を刺されていました。
ギルチェは義理堅い人で家族とやっと幸せに暮らせるようになっていて、その家族を捨てていくことは出来ないだろうと。
ジャンヒョンも分かっています。
しかし、もう、自分が我慢することは出来ないと思ったのです。
今この手を取らなかったら、もう二度と現れる事は無いとジャンヒョンが言いました。
流石にギルチェも嫌だと思ったのでしょう。
なのに、またギルチェの悪い癖が出てしまいました。
心は求めているのに、ジャンヒョンの言葉が信じられないと言ってしまったのです。自分はずっとジャンヒョンだけを待ち続けていたのに・・・と。
リャンウムの言葉が嘘だと知りませんからね、ギルチェは。
ジャンヒョンは、ギルチェの想いを確信し、感動したようです。
行こうと言いました。
その時、ク武官がギルチェを探しに来たのが分かりました。
ばれると思ったら、ウネがク武官を呼び止めてくれたのです。
ウネは察していました、ギルチェがジャンヒョンと会ってることを。
ジャンヒョンはギルチェの手を取って駆け出していました。
ギルチェも逆らいませんでした。
一緒に必死に駆けたのです。
靴が片方残されていました。
それを、ク武官が見つけたことから、大騒ぎに。
まだ不穏な世情だったので、何者からギルチェが拉致されたと思い込んでしまい、兵を動員して捜索し始めたのです。
ジャンヒョンとギルチェは、遠くの宿屋に泊まることに。
やっとかぁっ・・・と思ったら、邪魔者が
ウネがチョンチョニと共に現れたのです。
チョンチョニは、クジャムからこの計画を知らされていました。一緒に行こうと誘われていたのです。
ギルチェは、ウネに背中を押され、ジャンヒョンと一緒に行くことにしました。
しかし、父親が自分のことを心配しているとチョンチョニから聞くと、やはりこのまま行ってしまう事は出来ませんでした。
最後に一目、父親に会ってからと思ったのです。
これが、ギルチェとジャンヒョンの運命を分けてしまいました。
父は、ギルチェを探し回っていました。
しかし、ギルチェが行こうとしたとき、正気に戻ったのです。本当は既に正気になっていたのかもしれません。
もう私の心配はするな・・・とギルチェの頬を撫でました。
その時、ク武官が川の向こうに現れました。
家族思いのギルチェは、父親のところに必ず現れると考えていたようです。
しかし、近づこうとしたク武官に、ギルチェは首を振って近づかないように示しました。
ク武官はそのままギルチェを見送ったのです。
優しい人です。
ギルチェは戻りました。
新居に戻ったク武官は、そこでギルチェを見つけました。
この時のク武官の表情が良かったです。
ジャンヒョンはずっと船着き場でギルチェを待っていました。
しかし、結局ギルチェは現れず。
ク武官のところに行ったことを確認し、そっとその場を離れたのです。
チョンチョニが追いかけて来てギルチェから・・・と荷物を渡しました。
手紙と靴が入っていました。
“少し心が揺らぎましたが、全てを捨てられるほどあなたを恋い慕ってはいません。私への情が残っているなら、全てを忘れてください”
ジャンヒョンは手紙と靴を川に捨てました。
クジャムと二人、舟で行くジャンヒョンを、ギルチェは一人遠くの丘から見送りました。
泣けた~っ
ギルチェの想いの強さ、深さが辛いです。
ジャンヒョンを見送っていたのはもう一人いました。
リャンウムです。
リャンウムは、遠くにギルチェの姿を見つけました。憎しみのこもった目に見えました。
2年が過ぎました。
ジャンヒョンはまだ捕虜を捕まえる仕事をしています。
そこで、以前から同じ仕事をしていた者と再会しました。女性のようです。