まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』10話まで

2024-12-29 10:49:56 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

もうねぇ、泣けますよ、ホント

気が強くて負けず嫌いで、自己チューなギルチェの涙は、胸を締め付けられる思いがします。

ジャンヒョンの頬に流れる一筋の涙にも泣かされます。

 

ク武官は、とても良い人です。

初めてギルチェに会った時から、当時には珍しく芯の強い女性だと、惹かれていました。

死んだジャンヒョンを想い続けている事も分かっていましたが、それでもギルチェを家族も含めて支えていきたいと思っているのです。

ギルチェも分かっていました。

それでもギルチェはク武官を夫としては考えられないのです。

「私が微笑めば優しい妻になると思い、優しければ良妻になると殿方は思うようです。腹黒くても妻になれば変わると思うようですが、私は変わりません。私の笑顔は好んでも、腹黒い面を好む方はいない筈。ですが、私の好ましい面だけを得ることは出来ません。ですので、私への未練はお捨てください。」

なるほど・・・と思わせられたギルチェの言葉です。

ク武官は、ギルチェがジャンヒョンを忘れられないままで良いと言いました。

それで、受け入れることにしたのかな・・・。

 

その後、ギルチェは偶然リャンウムに会いました。

リャンウムは、ク武官から、婚約者が自分の歌を気に入っていると聞かされ、“婚約者”が気になって調べたのか、本当に偶然会ったのか・・・。

 

ギルチェは、リャンウムに尋ねました。

ジャンヒョンは苦しまずに死んだのか・・・と。

リャンウム、ジャンヒョンは死んだことになっていると、初めて知りました。

元々、リャンウムは、ギルチェを嫌っていました。ジャンヒョンにはふさわしくないと思っていたのです。

嫉妬ゆえだと思います。

リャンウムは、ジャンヒョンをギルチェと同じ気持ちで見て来たようですから。

だから、誤解したままにさせようと思ったのです。

ジャンヒョンは死んだ、ギルチェに何も言い残したことは無い、清に別の情人がいたから・・・と言いました。

ギルチェ、この言葉でク武官の求婚を受け入れる最終決断をしたのは間違い無いでしょう。

 

仁祖は、世子の帰国をホンタイジが許可したことに裏があるのではないかと、必要以上にびびってます。

もしかしたら、自分が代わりに連行されるのではないか・・・とか。

ここまで世子が優遇されるのは、既に王と認められているからじゃないか・・・とか。

実際、臣下たちは、立派に務めを果たしている世子への信頼を厚くしています。

情けない王の代わりに、世子を担ぎ出そうと考えているのではないかと、被害妄想は膨らむばかり。

やっぱり、仁祖は王の器じゃないね

 

でも、目の前に現れた世子は古い服を着て、顔の皮膚も荒れてる感じがします。

とても優遇されている立派な世子には見えませんでした。

仁祖はそれで少し安心したようです。

これ、ジャンヒョンの助言でした。疑い深く狭量な仁祖ゆえ、どんなふうに受け取られるか分からないと思ったようです。

ほっとした仁祖は世子を抱きしめて泣きました。

臣下たちも、ほっとしたようです。勿論、ジャンヒョンやピョ内官も・・・です。

 

これでジャンヒョンはやっとギルチェに会いに行けるようになりました。

あれこれ想像してどうしてもにやけてしまうジャンヒョン。

なのに、目の前に現れたのは、新婦となろうとしているギルチェでした。

この日は、婚礼ではなく、婚礼の前に新郎が贈りものを新婦の家に届けに行く日でしたね。婚約を宣言するような意味合いでしょうね、きっと。

 

あまりにもショックが大きくて、ジャンヒョンはそのまま踵を返して帰ってしまいました。

そして、用意した美しい靴を火に投じたのです。

しかし、一番美しい靴だけは燃やせませんでした。

そこに、ギルチェがやって来たのです。

 

男無しでは生きられないのですか?だから、耐えられなくて嫁ぐのですか?と、ジャンヒョン。

そう言われたら、つい、言い返してしまうのがギルチェ。心にもない露悪的な言葉をジャンヒョンに投げつけてしまいました。

ジャンヒョンだって、自分を忘れて清で別の女性を傍に置いたのでは?と。

「私はあなたが亡くなったと思って・・・。」

というギルチェの言葉が、ジャンヒョンは引っ掛かりました。

 

ジャンヒョンは、チョンチョニから、その辺りの事を聞きました。

どれほどギルチェが泣いたか、苦しんだかを知りました。

他でもないリャンウムがそう言ったのだから、疑う筈無い・・・とチョンチョニは言いました。

 

ジャンヒョンの詰問に、リャンウムは、あの時に戻っても同じことをすると言いました。

ギルチェはジャンヒョンを不幸にすると思うからと。

「私にとってどんな女だと

と、ジャンヒョンは言いました。

リャンウムに暴力を振るう事はありませんでした。突き放した感じです。

きっと、リャンウムにとっては、その方が辛いでしょうね。

 

ジャンヒョンとギルチェの想いはすれ違います。

お互いのことを責めてしまうのです。

もう遅いと言うギルチェを、ジャンヒョンは抱きしめました。

機会をくれ・・・と。

「舟を用意する。一緒に逃げよう。」

 

ギルチェは迷いました。

 

ある夜、ク武官や家族たちと祝宴を開いている時、席を外したギルチェの前にジャンヒョンが現れました。

私を忘れて生きられるのか?と、ジャンヒョン。

他の男と幸せに生きられるのなら、身を引く・・・と。

そうでないなら、一緒に行こうと。

ジャンヒョンは、ヨンジュンから、ギルチェを苦しめるなと釘を刺されていました。

ギルチェは義理堅い人で家族とやっと幸せに暮らせるようになっていて、その家族を捨てていくことは出来ないだろうと。

ジャンヒョンも分かっています。

しかし、もう、自分が我慢することは出来ないと思ったのです。

 

今この手を取らなかったら、もう二度と現れる事は無いとジャンヒョンが言いました。

流石にギルチェも嫌だと思ったのでしょう。

なのに、またギルチェの悪い癖が出てしまいました。

心は求めているのに、ジャンヒョンの言葉が信じられないと言ってしまったのです。自分はずっとジャンヒョンだけを待ち続けていたのに・・・と。

リャンウムの言葉が嘘だと知りませんからね、ギルチェは。

ジャンヒョンは、ギルチェの想いを確信し、感動したようです。

行こうと言いました。

その時、ク武官がギルチェを探しに来たのが分かりました。

 

ばれると思ったら、ウネがク武官を呼び止めてくれたのです。

ウネは察していました、ギルチェがジャンヒョンと会ってることを。

 

ジャンヒョンはギルチェの手を取って駆け出していました。

ギルチェも逆らいませんでした。

一緒に必死に駆けたのです。

 

靴が片方残されていました。

それを、ク武官が見つけたことから、大騒ぎに。

まだ不穏な世情だったので、何者からギルチェが拉致されたと思い込んでしまい、兵を動員して捜索し始めたのです。

 

ジャンヒョンとギルチェは、遠くの宿屋に泊まることに。

やっとかぁっ・・・と思ったら、邪魔者が

ウネがチョンチョニと共に現れたのです。

チョンチョニは、クジャムからこの計画を知らされていました。一緒に行こうと誘われていたのです。

ギルチェは、ウネに背中を押され、ジャンヒョンと一緒に行くことにしました。

 

しかし、父親が自分のことを心配しているとチョンチョニから聞くと、やはりこのまま行ってしまう事は出来ませんでした。

最後に一目、父親に会ってからと思ったのです。

これが、ギルチェとジャンヒョンの運命を分けてしまいました。

 

父は、ギルチェを探し回っていました。

しかし、ギルチェが行こうとしたとき、正気に戻ったのです。本当は既に正気になっていたのかもしれません。

もう私の心配はするな・・・とギルチェの頬を撫でました。

 

その時、ク武官が川の向こうに現れました。

家族思いのギルチェは、父親のところに必ず現れると考えていたようです。

しかし、近づこうとしたク武官に、ギルチェは首を振って近づかないように示しました。

ク武官はそのままギルチェを見送ったのです。

優しい人です。

 

ギルチェは戻りました。

新居に戻ったク武官は、そこでギルチェを見つけました。

この時のク武官の表情が良かったです。

 

ジャンヒョンはずっと船着き場でギルチェを待っていました。

しかし、結局ギルチェは現れず。

ク武官のところに行ったことを確認し、そっとその場を離れたのです。

チョンチョニが追いかけて来てギルチェから・・・と荷物を渡しました。

手紙と靴が入っていました。

“少し心が揺らぎましたが、全てを捨てられるほどあなたを恋い慕ってはいません。私への情が残っているなら、全てを忘れてください”

ジャンヒョンは手紙と靴を川に捨てました。

 

クジャムと二人、舟で行くジャンヒョンを、ギルチェは一人遠くの丘から見送りました。

泣けた~っ

ギルチェの想いの強さ、深さが辛いです。

 

ジャンヒョンを見送っていたのはもう一人いました。

リャンウムです。

リャンウムは、遠くにギルチェの姿を見つけました。憎しみのこもった目に見えました。

 

2年が過ぎました。

ジャンヒョンはまだ捕虜を捕まえる仕事をしています。

そこで、以前から同じ仕事をしていた者と再会しました。女性のようです。

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』9話まで

2024-12-27 16:37:07 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ギルチェは、後悔していたでしょう。

自分の気持ちをちゃんとジャンヒョンに伝えなかったことを。

布団の中で泣きました。

 

ジャンヒョンが他の朝鮮人と同じように処刑されなかったのは、リャンウムのおかげだったようです。

以前、リャンウムの歌で心を動かされたホンタイジが、今回もリャンウムの歌声を耳にし、ジャンヒョンの事を思いだしたようですね。

で、呼び出したのです。天然痘の一件を確かめるために。

ジャンヒョンが、全てをヨンゴルテに話してあると言ったため、ホンタイジはヨンゴルテにジャンヒョンが間者かどうかを尋ねました。

ヨンゴルテは、間者ではないと答えました。

そうじゃないと、間者の疑いがある者を、これまで使っていたことになり、それはヨンゴルテ自身が疑われることになってしまうからでしょう。

ジャンヒョン、流石です。咄嗟にそんな手を思いつくなんて。

ヨンゴルテは、ジャンヒョンを殺すことが出来なくなりました。信じたわけではありませんが。

ジャンヒョンに、間者ではない証拠を示せと言いました。その方法は、逃げた朝鮮の捕虜を捕らえるということ。

 

その頃、捕虜を捕まえてお金を稼ぐのを生業としている輩もいました。

ジャンヒョンたちは彼らと競うように捕虜を捕まえました。

同じ朝鮮の民を捕まえる事を、ジャンヒョンは決して喜んでしたわけではありません。

葛藤し、苦しみながらも、ヨンゴルテたち清の者に疑われないために命令に従っていただけです。

せめて、捕虜たちを必要以上に傷つけないように捕らえることだけを気を付けていました。

捕虜の中に、以前からジャンヒョンと親しくしていたヤンチョンもいましたが、まだ再会出来ていません。

 

ジャンヒョンの働きを、ヨンゴルテは満足そうに見ていました。

ジャンヒョンから賄いをもらい、徐々にヨンゴルテは取り込まれていってます。

 

ジャンヒョンは着実に清で力と財力を蓄えていきました。皇室に賄賂を贈る事で、地位も確立して行きました。

しかし、つまらないと思いました。

ギルチェに会いたいと、思い続けていました。

 

世子は、ジャンヒョンの動きを聞き、自分や朝鮮、そして王を清に媚びて生き延びようとする卑怯なモノに貶めたと思いました。

ジャンヒョンを呼び出し、叱りつけました。

国の両班ですら、仁祖が無能だから敵に頭を下げたと馬鹿にし、出仕も怠るようになっていると聞いていましたからね。

誰も、仁祖が悩み苦しみながらも民のこと、国の事を考えているということを分かっていないと怒りをジャンヒョンにぶつけました。

ジャンヒョンは言いました。王が無能だから戦いに負けたのではないと。

ホンタイジたちは、生きるためなら、全てを投げうつ者たちなんだと。生きるためなら、兄弟や息子、妻を殺すのも厭わない者たちなんだと。

だから、世子の命など、何の躊躇もなく奪ってしまうかもしれないんだと。

だからこそ、皇室に繋がりを作っておくことが重要だと言いたかったのでしょう。

「卑屈にならず、大いなる勇気をもって敵を直視し、大胆に生きるべきです。生き延びて、良き日を迎えねば。」

世子は、まだまだ自分の考えが浅いと思い知らされたようです。

 

これ以降、世子は堂々と清側と対峙するようになりました。

言葉も勉強するようになりました。

世子が堂々と役割を果たしていることを聞いた仁祖は、喜んでいるのかと思いきや、清にすり寄っていると言う捉え方をしたようです。

世子の必死の思いが、仁祖に伝わっていません。

 

ギルチェたちは、食べるモノにも事欠くようになっていました。

ウネは大切にとってあった親の形見の服も売りました。が、ほんの少しの麦にしかなりません。

そんな時、ギルチェはク武官に再会しました。

 

ク武官は鍛冶場を持っていました。代々受け継いできたモノでした。

武官は自ら武器を用意しなくてはいけなかったようです。

しかし、その頃、清に武器を造る事を禁じられてしまっていて、仕事がなくなった職人たちは手持無沙汰に過ごしていました。

それを見たギルチェは、戦いで奪われた真鍮の食器を造る事を思いつきました。

気の荒い職人をまとめる事なんて両班のお嬢さまに出来るのかと言われましたが、ギルチェは出来ると言い切りました。

 

当時、金や銀と違って、銅銭は二束三文の価値しかなくなっていました。

まだ綿布の方が価値が高かったのです。

ギルチェは、まず、ク武官から貰った綿布を、銅銭と交換する商売を始めました。

それによって集まった大量の銅銭を元に、職人たちに真鍮の器の制作を指示したのです。

ク武官は最初反対しました。

まだ生活に困っている民が、そんな高価な真鍮の器を買うはずが無いと。

しかし、ギルチェは両班だからこそわかる気持ちを説明しました。

両班の女性は、祭祀を重んじるので、戦時中真鍮の器を奪われた今、粗末な器を使うしかない状況を悲しく思っているに違いないと。真鍮の器を手に入れるためには、持って逃げた装身具を売る事も厭わない筈だと。

 

ギルチェは職人たちに陰口をたたかれながらも、自分も必死になって働きました。

煤で顔が真っ黒になっても、気にしませんでした。

そんなギルチェの姿を見て、ウネもじっとしてはいられず、手伝いました。

 

やっとのことで作り上げた真鍮の器なんですが、売りに行ったパンドゥネの夫が賊に騙されて全て奪われてしまいました。

悔しくてたまらないギルチェは、パンドゥネの夫にその者たちの居場所を聞き、押しかけて行きました。

しかし、既に売り払われていて、一つしか残っていません。

おまけに、男たちに襲われそうになってしまいました。

助けてくれたのは、ク武官。

 

ギルチェはそれでも諦めませんでした。

その一つの器と、ウネの父の祭祀のために残していた器で商売しました。

両班の奥様に会い、装身具と引き換えたのです。

そして、その装身具を妓楼で妓女たちに売りました。

ギルチェは、両班のお嬢さまというプライドも捨てました。誰に何と言われようと、陰口をたたかれようと、なりふり構わず金儲けをしたのです。

惚けてしまった父はもう頼りにならず、幼い弟を立派に育てなくてはいけないし、妹もちゃんとした支度をして嫁がせなくてはいけないと思ったからです。

機転の利くギルチェは、清の人が生姜を高く買っていると知ると、作り手のいなくなった生姜農家から畑を借りて生姜を作り、高く売りました。

そのおかげで、ウネたち家族は勿論、職人にもお給金としてお米をたくさん分けてあげる事が出来ました。

もう、ギルチェのことを悪く言う者はいなくなりました。

ギルチェの手腕を高く評価し、ついて来てくれるようになりました。

 

ク武官は、すっかりギルチェに魅了されてしまいました。

両班の娘なのに、見事な手腕で家族を救い、商売まで繁盛させているのですから。

 

ギルチェは、ウネと共に、聖人とあがめられる儒者チャン・チョルを訪ね、ヨンジュンを釈放するために力を貸してほしいと頼みました。

最初は、無理だと突っぱねていたチャン・チョルですが、2人の必死な態度と、ヨンジュンの信念を知り、動きました。

仁祖の元には、ヨンジュンを釈放してほしいと言う嘆願書が多く届けられるようになりました。

ヨンジュンは釈放されました。

 

ヨンゴルテは、まだジャンヒョンが間者かもしれないと言う疑いを捨てきれていません。

ただ、役に立つ者だから、捨てられないでいるのです。

が、初めてヨンゴルテも誠意を示しました。

世子が仁祖を見舞う目的で朝鮮に行くことをホンタイジに進言したようです。

 

朝鮮では、家臣たち一同が大喜びでこのニュースを聞きました。

ところが、仁祖はまた一人ひねくれた受け取り方をしてます。

世子が帰国する間、どうも元孫が代わりに清に行かなくてはいけないようです。

それを不満に思っているのです。

おいおい・・・

 

ク武官がギルチェに求婚しました。

が、ギルチェは、聞かなかったことに・・・と一旦断りました。

ク武官は、ギルチェがジャンヒョンを想っている事を知っています。死んだと分かっていても、忘れられないでいることを。

 

ジャンヒョンが世子と一緒に帰国して来ました。

ギルチェと約束した美しい靴をたくさん持って。

しかし、ジャンヒョンがギルチェの元を訪ねた日は、なんと、ギルチェとク武官の婚礼の日だったのです。

見間違いかと思いました。

しかし、花嫁と言われたのは、確かにギルチェでした。

 

ジャンヒョンとギルチェ。

呆然と見つめ合いました。

涙がこぼれそうです。

 

泣けます、ホント。

ずっとすれ違うの

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『財閥家の末息子~Reborn Rich~』8話まで

2024-12-25 16:26:56 | 韓国ドラマのエトセトラ

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ヒョンミンの提案を断ったドジュン。

新ソウルタウンのメインとなる筈のデジタルメディアシティーは、入居する会社が見つからないまま、計画は頓挫しそうです。

流石に落ち込みました。

オ・セヒョンは諦めようと言いましたが、ドジュンはそうはいきません。

このままでは、ソンジュンが後継者となり、自分たちがスニャンを買うと言う計画も終わってしまいます。

が、すぐに次の手を思いつきました。

 

先日ヤンチョルがユンギに渡した財団の中に、スニャン病院がありました。

スニャン病院のVIP病棟に入院している患者のリストもありました。

そこに、思いもよらない人物の名前を見たことを思いだしたのです。

デヨングループのチュ会長です。

 

チュ会長は、よりによって自分のグループの病院ではなく、スニャン病院に入院していました。

それはすなわち、スニャン病院の医療レベルが高いと言う証拠です。

それが表ざたになったら、どうなるか・・・。

突然訪ねて来たドジュンにそう言われ、チュ会長は激怒。

チュ会長は、ヤンチョルに抗議しようとしましたが、ドジュンが止めました。

祖父には内緒で来ていると言いました。

そして、今後も知られたくないと。

「デヨン物流がスニャン運輸を抜き、業界1位に返り咲く方法を進言しに来ました。」

売却しようとしている通販チャンネルを購入し、その商品の宅配をデヨン物流が担う事で、傾きかけているデヨン物流を立て直す事も出来るとドジュンは言いました。

チュ会長、その提案を飲みました。

ドジュンの条件は、メディアシティーセンターに入居すること。

恐れることなく真っ直ぐに自分を見つめて話すドジュンの策を信じたのです。

 

ソンジュンとヒョンミンは結婚することになりました。

周囲からは、敷かれたレールの上を行くようにごく自然に・・・と思われているようですが、2人の中にはそれぞれに悶々とする思いがありました。

 

結婚式は盛大に執り行われました。

ヨンギと妻は満面の笑みで招待客を迎えました。

ヤンチョルが既にソンジュンに後継者教育を始めたと知り、この良き日のプレゼントが正式な後継者とする意思表示だと確信しているからです。

ドンギもファヨンも、悔しいけれど、同じ予想をしています。

が、ドンギは最後の最後まで諦めたくはありません。

それには、ソンジュンのミスをヤンチョルに訴えるしかありませんでした。

例の、不正な不動産投機をしたのは本当はソンジュンだったと言う証拠を手に入れたのです。

しかし、ヤンチョルは既に知っていました。

ソンジュンが跡取りだと、改めてドンギに釘を刺しました。

 

花嫁の控室にソンジュンが来ました。話があると言いました。

なんと、ソンジュン、ヒョンミンとドジュンが会っているところを目撃していたのです。

丁度、電球がショートして火花が散ったのでドジュンがヒョンミンを庇った時でした。遠目には二人が抱き合ってるように見えたでしょう。

ヒョンミンはドジュンを好きなんだと気付きました。

指摘されて、流石にヒョンミンも動揺しました。

動揺するヒョンミンを、ソンジュンはさらに傷つけました。

カッとして結婚を止めようとしたヒョンミンに言ったのです。

「君は絶対に破談には出来ない。プライドは捨てられても、ヒョンソン日報の一人娘と言う商品性は捨てられないから。君だって僕を男として選ばなかっただろう。同じだ。フェアプレーでいこう、俺たち。」

結局、ヒョンミンはそのまま式を挙げました。

ただ、戸籍だけは汚さないでとソンジュンに言いました。どういう意味?入籍はしないってこと?

 

記念写真の撮影をする頃になって、ようやくドジュンが現れました。

 

チュ会長が、突然、式場にやって来ました。

ドジュンが訪ねて来たことをヤンチョルにばらしちゃったよ

ドジュンの提案を飲み、デヨン物流をメディアシティーセンターに入居させるということも。

 

ドジュンはソンジュンに挨拶に行きました。

ソンジュンは、スニャンに歯向かったことを無謀なことだと言いました。

ところが、その時、知らせが入ったのです。デジタルメディアセンターに入居する会社が決まったようだという。

形勢は逆転しました。

ドジュンが言いました。遅れたのは、その契約のせいだと。

ソンジュン、愕然としました。

 

流石のヤンチョルも、チュ会長の話にショックを受けました。

ドジュンを甘く見てはいけないと、改めて感じたようです。

ヤンチョルは病の症状を自覚するようになっています。

思わずよろけたりして、運動能力の低下も感じていました。

ヤンチョルは、イ秘書室長に、スニャン病院長にこの病について口留めするよう命じました。

誰にも知られてはならないと思いました。スニャンのためにも。

 

家族だけの祝賀会が開かれました。

ヨンギは、ヤンチョルにお祝いの言葉を・・・と頼みました。

その場にいる誰もが、ヤンチョルが結婚祝いにソンジュンへの事業承継をすると思っていました。

しかし、ヤンチョルがソンジュンに渡した“結婚祝い”の封筒に入っていたのは、辞令。それも、物流倉庫の現場責任者に任命すると言う内容でした。

全員が、驚き、ヤンチョルを見つめました。

大人として責任をとりたいと、以前、ソンジュンはヤンチョルに言った事がありました。

ヤンチョルは、新ソウルタウンへの不正投機、デジタルメディアセンター建設工事の受注失敗の責任を取れと言いました。

「それが大人だ。」

 

そして、ヤンチョルはもっと大きな決断を口にしました。

「今日からスニャンには、長子承継の原則は存在しない。」

金で株を買おうが、実力で経営能力を証明しようが、好きにしろ。私よりスニャンを大きく出来る者に経営権も物産の株も全て譲る・・・と。

私が最も愛する子供が誰か分からないのか

「スニャンだ。」

 

ヤンチョルはそう言って、席を立ち、出て行きました。

力尽きた感じがします。

 

ソンジュンは激怒し、ドジュンにつかみかかろうとしました。

が、ヒョンミンが倒れたので、結局そのまま会はお開きとなりました。

 

チュ会長の言葉がヤンチョルの脳裏を過りました。

チュ会長は、ドジュンが50年前に初めて会った時のヤンチョルに似ていると言ったのです。

息子の中にヤンチョルはいないが、孫はそっくりだと。

そして、ドジュンの言葉も。

ドジュンは、言ったのです。

ヤンチョルが孫の自分に対してもスニャンが持つ全権力を使ったように、自分もあらゆる手段を使ってスニャンを買うと。

 

ドジュンは、ヤンチョルの宣言で家族関係が変わってくると思いました。

 

ヒョンミンは仮病でした。

あの場でソンジュンがドジュンを殴ったら、どうなるか分からないと思ったのです。自分に火の粉が降りかかってくる恐れもあると思ったのでしょう。

何より、ヤンチョルの宣言で、自分の居場所を守らなければならないと言う闘志がわいてきたように見えます。

ソンジュンの妻という立場が変えられない今、その場を何としても守らなければならないと。

しっかりしろと、ソンジュンの背中を叩いてやりたいと言う雰囲気です。

 

イ秘書室長が、ヤンチョルの意向を受け、ヨンギ、ドンギ、ファヨンに系列会社の担当を割り振りました。

ヨンギには、物産と電子、グループの副会長に加え、ヤンチョルと同じ決定権を委ねることに。

ドンギには、グループの副会長に就任し、重工業、化学、証券と資産運用会社を。

ファヨンには、百貨店とマート、ホテルを流通グループに分離して託すことに。

「会長は能力を試しているのです。」

と、イ秘書室長は3人に言いました。

そして、分離するために、本社と流通グループ間の債務問題を整理すると言いました。

ファヨンは、かなりの額を本社に返済しなくてはいけなくなりました。

 

ファヨンはその資金をどうやって融通しようか、悩みました。

ヨンギにもドンギにも頼めません。

オ・セヒョンしかいないのでは?と、チェ市長が言いました。

でも何だか悔しいのでしょうね、ドジュンの世話になるのが。

そこで思いついたのは、ドジュンの母へインを利用して、立場を分からせること。

仕事を頼むと珍しくへインに声をかけたファヨン。

へインはチン家の人間を信用していないし、どちらかと言えば嫌っています。

しかし、ようやく家族として受け入れてくれたということもあるので、その考えを変えようと言う気にもなっていたのです。ドジュンのためにも。

ドジュンも、その気持ちを理解し、仕事を受けるよう背中を押しました。

ところがですよ。

へインが頼まれた仕事というのは、百貨店の洋服のモデル。VIP客の前で服を着てポーズをとる役目です。

プライドが傷つきますわな。

そして、その様子を監視カメラでドジュンにもさりげなく見せたわけですよ、ファヨン。

つまり、ユンギの家族は、ヤンチョルには受け入れられたかもしれないが、自分は違うぞと言う事です。

ドジュン、次のターゲットをファヨンに決めたようです。

 

その頃、ニューデータテクノロジーと言うネット電話の会社の株が注目を浴びていました。

熱病にかかったように、一気に株価が上昇したものの、1年で98%も下落した会社でした。

所謂、ITバブルの象徴でした。

 

ドジュンは、ニューデータテクノロジーに投資しました。

それを耳にしたドンギは同じようにニューデータの株を買い始めました。

ファヨンは資金繰りがうまく行っていません。

ヨンギやドンギにも相手にされず、仕方なくオ・セヒョンに声をかけて来ました。

 

オ・セヒョンは資金を融通する代わりに、百貨店の株の30%を担保として要求しました。

そしてさりげなくニューデータテクノロジーについての情報を伝えました。

天井知らずに株価が上昇していると知ると、ファヨンは百貨店の資産を使って株を買いあさったのです。

 

ヨンギとドンギは、ファヨンがどこから資金を得て債務を返済したか、調べました。

で、ミラクル社から借りたと分かると、オ・セヒョンを呼び出し、担保の百貨店の株30%を譲ってほしいと言い出しました。

が、オ・セヒョンが莫大な対価を示したので、2人ともすぐに決定出来ませんでした。

 

ファヨンは、オ・セヒョンの助言を信じ、ある程度の額になった時点でニューデータの株を売却しました。

ところが、その後も株価は上がり続けています。

ファヨンは、手にした利益より、失った利益の方が悔しくて仕方がありません。

そんな時、ヨンギとドンギがオ・セヒョンから百貨店の30%の株を手に入れようと動いていることを知りました。

もう、我慢できませんでした。

再度、百貨店の資産を取り崩し、ニューデータの株を買う決断をしたのです。部下の反対を押し切ってまで。

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『財閥家の末息子~Reborn Rich~』7話まで

2024-12-23 23:25:17 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ミラクル社が何かとスニャンの邪魔をしているとヤンチョルは思っていたでしょう。

行く先々で常にスニャンの先手を打っているように見えたでしょうね。

しかし、オ・セヒョンの後ろに居るミラクル社の大株主がドジュンだとは、思ってもみなかったようです。

お前だったのかと、ヤンチョルが確認すると、ドジュンは頷きました。

 

何故だと、ヤンチョルは叫びました。

ドジュンがヨンギやソンジュンに成り代わってスニャンの後継者になろうとしているとしか、ヤンチョルには思えませんでした。

「僕は、スニャンを買おうと思います、僕のお金で。」

と、ドジュンは冷静に言いました。

と、ヤンチョルは声が出ませんでした。

そんな考え、ヤンチョルには思い浮かぶ筈がありません。想像を超えていました。

 

ドジュンはヨンギやソンジュンから後継者の座を奪おうとは思っていないのです。

ただ、ヤンチョルがヨンギの経営能力に不安を抱いていると察していました。

このまま長子継承の原則を貫いたら、今後、スニャンが成長できるかどうか確信が持てないでいると。

痛いところを突かれたヤンチョル。

しかし、言いました。反旗を翻した者は、たとえ子供でも許さないと。それは孫でも同じだと。

 

オ・セヒョンがチェ市長に賄賂を贈ったというスキャンダルが表ざたになれば、新ソウルタウンの開発はジェア建設からスニャンに移ることになると、ヤンチョルは言いました。

これでドジュンの負けだと。

しかし、ドジュンはちゃんと手を打ってありました。

内部資料によって情報を得て、ヨンギの妻の親類が不動産投機で不当に利益を得ている事をヤンチョルに教えたのです。そして、ミラクル社の大株主がヤンチョルの孫で、そこからチェ市長に賄賂が贈られたと公表されたら、世間はヤンチョルが裏にいると思い込むのは間違いないでしょう。

そうなると、スニャンの未来は閉ざされてしまいます。

ヤンチョルは、ドジュンの要望を飲むしかありませんでした。

オ・セヒョンは釈放されました。

 

その頃、ソンジュンはヒョンミンに呼び出されていました。

やはりヒョンミンは、ミラクル社の大株主がドジュンだと気付いていました。

ソンジュンは全く気付いていないと分かり、気持ちがはっきりしました。

「私とは合わない。円満に終わらせましょ。」

ソンジュンはプライドがズタズタです。しかし、体面を必死に保ち、余裕を見せて承諾しました。

 

ヤンチョルは、ヨンギの妻を問い詰めました。

ヨンギ妻の親類の名を使って投機した者は誰だと。流石にヤンチョルは、事情を察していたのです。

ソンジュンでした。

しかし、ヨンギが息子の罪をかぶりました。後継者から息子を外されたくなかったからです。

自分より出来の良い息子を、ヨンギは心から愛しています。

ソンジュンは、それを痛いほど分かっています。

 

そして、ドジュンも彼らの愛情の深さを知っていました。

その家族愛のせいで、ヒョンウは母を失いました。ヒョンウ自身も殺されました。

その上、家族の元へ帰れない体になってしまったのです。

だから、ヤンチョルの家族がスニャンを仲良く分けるなんてことは許せないのです。

スニャンを買おうとする本当の理由は、それでした。

 

ヤンチョルが長子相続を原則としている理由も、家族愛にありました。

自分亡きあと、子供たちが争うのを避けたいからなのです。

 

ヤンチョルは、ユンギにドジュンのことを話しました。

そして、ユンギにスニャン公益財団を贈与しました。

さほど利益を生むモノではありません。

つまり、ユンギにはこれ以上相続しないと言う意思表示でした。

 

ヤンチョルは、ソンジュンに言いました。

新ソウルタウンの入札で負けたリベンジマッチをしてみるか?と。

 

ヤンチョルが動きました。

スニャンの総力を使って、ミラクル社の新ソウルタウンの計画をとん挫させようとしたのです。

新ソウルタウンに入る予定の全ての会社が計画を撤回し、手を引くと連絡してきたのです。

チェ市長が手掛ける最初の事業が暗礁に乗り上げそうです。

ソンジュンが、チェ市長に手を差し伸べました。

チェ市長は、ドジュンからソンジュンに・・・つまり、スニャンに乗り換えるしかなさそうです。

また、ヤンチョルの権威の元に入ることになるわけです。

新ソウルタウンの事業をミラクル社からスニャンに移譲するつもりのようです。

 

ドジュンはさすがに悩みました。

が、思いつきました。

eスポーツのオンライン中継を。

当時はまだ時期尚早と言う感があって、ゲーム会社はなかなか食いつきません。

しかし、アニメ専門チャンネルが手を挙げました。

好条件を提示してきました。条件はミラクル社の大株主と直接会って話すこと。

 

ヒョンミンでした。

ヒョンミンは、ソンジュンではなく、ドジュンと手を組もうと考えたのです。

結婚も含めて。

断る理由のないほどに好条件を提示したヒョンミン。

しかし、ドジュンは断りました。

それを飲めば、自分は今後ヒョンミンの言いなりになるしかなくなってしまうからです。

「僕の主人になりたいと聞こえます。僕はあなたに指図されたくない。」

 

ヒョンミン、ドジュンのことを少しは想っていたのかしら

スニャンの権力と同じくらいに。

かなりショックを受けたように見えます。

自棄になったように、ソンジュンに連絡しました。

 

ユンギは、ドジュンにヤンチョルから話を聞いたと言いました。

そして、財団を相続することになったと。

ドジュンは謝りました。

しかし、ユンギはドジュンの計画に協力すると言ったのです。

母へインは心配でした。ヤンチョルに逆らう事になるからです。

夫ユンギに約束させました。ドジュンを守ってくれと。ヤンチョルやヨンギたち兄姉がドジュンを傷つけないように・・・と。

そして、ドジュンには、チン家の人のようにはならないで・・・と。

ここにも深い愛情があります。

 

思いもよらない事が分かりました。

ヤンチョルに病が見つかったのです。

脳動静脈奇形だそうです。

難しい場所にあるために、手術は無理だとか。

この大事な時に・・・とヤンチョルは苦悩しました。

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』8話まで

2024-12-14 23:17:41 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ギルチェは、もう随分前から、同じ夢を見ていました。

糸巻が転がるのを、どこまでもどこまでも追いかけていく夢です。

糸巻は赤い糸を垂らしながら、転がって行くのですが、その行き着いた先にいたのが、一人の男性。

男性は将来の夫だと思っています。

ただ、逆光になって、その人の顔はまだ見えたことがありません。

ギルチェは、これまでヨンジュンだと思い込んでいました。

でも、ジャンヒョンにkissされたことで、それが揺らぎました。

 

やっぱり、確かめなければと思いました。

既にジャンヒョンは世子の一行と一緒に旅立ってしまっています。

追いつくには、馬しか無いと思いましたが、両班の娘と言う事で駕籠しか貸してもらえないと言われました。

そこにいたのが、ク武官。

ギルチェは、ク武官に一緒に行ってもらう事にしました。

 

ピョ内官は、ジャンヒョンに一緒に清に行く気になった理由を聞きました。

忠誠心もなく出世にも興味が無いジャンヒョンが何故?と。

「今は朝鮮にいる意味が無い。それと、哀れな世子の運命が少し気になるからだ。」

と、ジャンヒョンは答えました。

 

ギルチェは、なんとか行列に追いつきました。

行列には、世子とその家臣たちだけでなく、民も多く奴隷として連行されていました。

見送る家臣や民の家族は泣き叫んでいました。

清の兵は、ギルチェを見つけ、売り飛ばすために連れて行こうとしました。

それを防いだのは、ジャンヒョン。

 

ジャンヒョンは揶揄うように言いました。

口づけしたせいで私に好意を抱いたのか?と。

こうなったら、負けず嫌いのギルチェとは喧嘩になってしまうのは目に見えています。

ジャンヒョンはギルチェがここまで来た理由が知りたいと思いました。

「夢を信じますか?」

と、ギルチェ。

突然そんな夢の話をされても、ジャンヒョンには理解出来ないし、意味も分かりません。

ジャンヒョンには時間も無いし、ギルチェの真意は結局伝わりませんでした。

で、こんがらがった話しの流れで、ギルチェはジャンヒョンに新しい靴がいると言ってしまいました。

ジャンヒョンは呆れて言いました。

私が履物を贈ったら、あなたは何をくれる?と。

「私が望むのは、たった一つだけ。あなたの心だ。私だけを想うあなたの心。」

そして、続けました。

「相手がいる男に色目を使う女人は純真無垢とは言えない。だから、あなたには私のような遊び人が似合う。」

思わずギルチェはかっとしてジャンヒョンの頬を叩いてしまいました。

そのまま行こうとしたギルチェの手を取って引き留めて、ジャンヒョンは言いました。

「二度とヨンジュンに恋慕しないと言えば、清に行くのは止める。言葉だけでもいい。心でヨンジュンを想うのはかまわぬ。言葉の上で毛でも誓うのなら・・・。」

ギルチェの心は混乱し迷いました。

しかし、結局、できないと言ってしまいました。容易には忘れられないと。

ジャンヒョンは両手でギルチェの頬を挟みました。

「そなたが憎い。」

ギルチェも、そしてジャンヒョンの目にも涙がたまっていました。

 

遠ざかる行列のジャンヒョンをギルチェは姿が見えなくなるまで見送りました。

ギルチェにも分かっていたんじゃないでしょうか。ヨンジュンへの想いとジャンヒョンへの想いは違うと。

 

ヨンジュンは、ウネにプロポーズしました。

嬉しい筈のウネなんですが、すぐにOKとは言えませんでした。

後金の兵に襲われ、顔だけじゃなく、肌も見られてしまったことが、ウネを苦しめていたのです。

ずっと、女性のあり方として、そう言う場合は命を絶って当然と教えられてきたからです。

資格が無いと言うウネの口を、ギルチェが塞ぎました。

「忘れたの?あの日私たちは山で転んで衣が破れて血が出た。それ以外は何も無かった。ヨンジュン様を幸せに出来るのは、あなたよ。」

その言葉に勇気を貰い、ウネはヨンジュンの妻となりました。

ギルチェは花嫁のウネを見ても、決して恨む気持ちは起こりませんでした。

ヨンジュンがウネを好きだと最初に知った時も悲しくなかったのを思い出しました。

自分の心が変わったと感じていました。

 

清の都に到着したジャンヒョンは、空き家を手に入れました。

商売をして、そこを朝鮮と同じような人気の妓楼にするつもりだと言いました。

ジャンヒョンは通訳官と言う立場なので、比較的自由に動けるようですね。

 

ホンタイジは、世子に、逃げた朝鮮の捕虜を捕まえるよう命じました。

流石に世子はそんな無体な事は出来ず、理由をつけて捜査を怠っていました。

それにヨンゴルテは難癖をつけ、その他にも何かにつけて、世子や朝鮮の民に監視の目を光らせていました。

禁止されているモノを持っていたとか、朝鮮が兵を送ってこないことにも抗議しました。

朝鮮の王は、世子がどうなっても良いと思っているようだな・・・とか言って、仁祖と世子の仲を裂こうとしているようです。

そのようなプレッシャーと苦悩の日々に、世子の精神は徐々に病んでいきました。

これらの事は、仁祖にも報告されました。

仁祖は、世子の心が心配でなりません。

 

散々世子をいびり倒していた別の通訳官が、今度は世子に竹瀝と言う液を手に入れてほしいと言って来ました。

世子は、難しいと答えました。虐められた仕返しですな。

それを知った世子嬪は、広く商売をしているジャンヒョンに頼みました。やはり、世子の立場を悪くしたくないからでしょうね。

 

どうも、竹瀝と言う貴重なモノで、ホンタイジに取り入ろうとしている者がいるとか。

通訳官は、ヨンゴルテにその話をチクり、自分たちも・・・と思ったようです。

当然、世子嬪の動きも察しているようで。

朝鮮の通訳官が、そう言う方面にも有能らしいということも。

ヨンゴルテの配下においてはどうかと、通訳官は言いました。

 

で、ある日、突然、ヨンゴルテがジャンヒョンの店に現れたと言う事です。

ヨンゴルテは勿論、ジャンヒョンもここで顔を合わすなんて、思いもよらない事でした。

ジャンヒョンは天然痘で死んだと思っていたようです。

ジャンヒョンは、朝鮮の捕虜になったと言いました。

ヨンゴルテは、その話を信じません。スパイだとまだ疑っているのです。

ジャンヒョンは既に清の皇族とも親しい関係を築いていました。それを口にすると、流石にヨンゴルテも殺すわけにはいきません。

「いつか私が必ずお前を殺す。」

そう捨て台詞を吐いて、ヨンゴルテは帰って行きました。

 

ギルチェは、またあの夢を見ました。

しかし、今度は少し様子が違います。

男性の背中に刀傷が出来、血が流れ始めたのです。

不吉な感じがしました。

 

チョン・ミョンスと言う通訳官が朝鮮からの献上品を盗んでいる事が清側に気づかれてしまいました。

どうも、これまでにも何度もあったようで、でもその都度言を左右にして言い逃れてきたようです。

臣下は、その他にも目に余る横暴な態度を世子に訴えました。

臣下は、その旨、清側に報告すべきでは?と世子に言いました。

 

しかし、ジャンヒョンは、世子に言いました。

チョン・ミョンスのことは報告せぬよう命じてくださいと。

そして、知っている事があっても、初耳だとしらを切りとおすのですと。

チョン・ミョンスと言うのは、ヨンゴルテのそば近く仕えている者です。盗んだ献上品をヨンゴルテと分け合っているんだとジャンヒョンは世子に教えました。

チョン・ミョンスを刺激するのは、世子の身が危なくなるということです。

それはすぐに形として現れました。

チョン・ミョンスを断罪すべしと進言した世子の臣下が、いきなり捕まったのです。

人を陥れたと言う罪で。

 

目の前でお縄にされた臣下を見て、世子は思わず抗議の声をあげました。

ヨンゴルテは、世子がそう出ると踏んでいたのです。

抗議したら、世子も関わりがあると見て、捕らえようと考えていたのでしょう。

ヨンゴルテは言いました。

世子が無関係なら、加担した者を全て殺すべきだと。

どちらも苦しい選択です

 

朝鮮では、このところ病を理由に職を辞す大臣が次々に現れていました。

仁祖は、後金に頭を下げた自分を蔑んでいるに違いないと、被害妄想を抱くようになっていました。

誰も、違うと言えません。

そこで声を上げたのはヨンジュンでした。

ヨンジュンは、仁祖が聖君になるよう力を尽くそうと固く心に誓っていました。

だから、黙っていられませんでした。

「万民が世子様のお戻りと国の安泰を願っています。しかし、王様は苦言を呈すると難色を示されます。己の欲を満たす事を捨てられず、人に勝つ事ばかりをお考えです。これでは大事は成せません。ゆえに王様、大臣たちの行いを疑うより、己を省みて、どうか、正しい道をお進みください。王は民を慈しみ、臣下は王をいさめ、王は臣下の言葉に耳を傾ける。さすれば清国を教え導くことができ、世子様が戻って来られます。」

この言葉は仁祖の心を打ちました。

ヨンジュンの勇気に感服し、重要な役目を任せたいと言いました。

それは、なんと、清への書状を届ける使臣としたいということ。

しかし、ヨンジュン、そんな事をしたいと思ってはいないのです。

断ってしまいました。

仁祖、激怒しました。

即、入牢ですよ、ヨンジュン。

 

こうなると、家財は全て没収となってしまいます。

ウネは勿論、同居していたギルチェ一家も、いきなり路頭に迷ってしまうことに。

 

そんな時、清に行った人たちが帰ってくると言う知らせをチョンチョニが聞いて来ました。

国の祭祀が理由だそうです。

 

ギルチェは、帰国してきた人たちの行列を出迎えに行きました。

心躍らせながら、ジャンヒョンの姿を探しました。

が、いません。

 

その頃、ジャンヒョンは、朝鮮の重臣たちと共に牢に入れられていました。

ジャンヒョンの目の前で重臣たちは牢から引っ張り出され、あっという間に処刑されてしまいました。

 

ジャンヒョンは、ホンタイジの前に跪かされました。

通訳官になった経緯を聞かれました。

ジャンヒョンは、ヨンゴルテに話してあると言いました。上手い言い方です。

ヨンゴルテが説明することで、ホンタイジに嘘をついたことになりますよね。同罪です。

しかし、ホンタイジが問題にしているのは、それではありませんでした。

清軍に天然痘が流行ったと噂を流したのが、ジャンヒョンではないかと疑っているのです。

ジャンヒョン・・・何と答えるのでしょう。

 

一方、ギルチェは、ジャンヒョンが帰ってこない事を、帰国した重臣に尋ねに行きました。

重臣は、ジャンヒョンを知りませんでしたが、処刑された者の中にいたかもしれないと言いました。

役所に遺品が届いていると。

そこに遺品があれば、死んだ証拠だと。

 

ギルチェは、慌てて役所に行きました。

多くの人の遺品が届いていました。家族がそれを見て、泣き崩れていました。

そして、ギルチェは見つけてしまったのです。

1つの箱の中に、ギルチェがあげた赤いテンギと、ジャンヒョンがいつも持っていた扇が入れられているのを。

ギルチェは、ジャンヒョンの毛皮の上着を抱きしめて泣きました。

それは、後金の兵から逃げる途中、山で会った時、寝ているギルチェにかけてくれたジャンヒョンの上着でした。苦しい生活で、いろんなものをお金に換えて来たギルチェですが、それだけは・・・と大切に持っていたのです。

 

また夢を見ました。

あの男性が振り返りました。

ジャンヒョンでした。

やっぱり・・・とギルチェは思ったようですね。

 

ギルチェは翌日、上着を持って山に登りました。

亡くなった人が生前に来ていた衣を持って、3回名前を呼べば生き返ると聞いたからです。

王様や王室の人が亡くなった時、王宮の屋根に内官が上って衣を振って呼んでいるシーンがありますが、あれも同じ意味でしょうか。

 

「ジャンヒョン様。戻ってきてください。戻ってきたら、二度と冷たく突き放したりしません。」

ギルチェは大声で叫びました。

また伝えてない事がありますと。

泣けた~っ

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』7話まで

2024-12-13 11:58:18 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ジャンヒョンは、ふらふらになりながら戦い、最後1人の兵と相対しました。

相手に深手を負わせたのですが、ジャンヒョンも斬られてしまって。

坂を転がり落ちてしまいました。

それでも必死に立ち上がろうとしたとき、敵に襲い掛かった者が。

ギルチェたちと別れた武官の一人でした。

その武官、ク・ウォンムが最後の兵を斬った時、ギルチェが到着。

ギルチェには、ク武官が全員を倒したとしか思えなかったでしょうね。

しかし、敵兵の格好をしたのはジャンヒョンだったと思えてなりません。

何度も何度も振り返りながら、その場を後にしました。

 

ジャンヒョンは崖の下から、息も絶え絶えになりながらもギルチェの姿を目で確認しました。

ギルチェが見えなくなった時、ジャンヒョンは意識を失いました。ほっとしたように。

 

この一件の数日前、ジャンヒョンの密書を持って、リャンウムが世子に会いに行っていました。

このままではジャンヒョンが死んでしまうとリャンウムは不安にさいなまれていました。リャンウムがジャンヒョンを思う気持ち、それはきっと愛情ですね。

重臣のチェ・ミョンギルは、自分がジャンヒョンに会うと言いまして、リャンウムに後金の陣に密かに案内させました。

 

チェ・ミョンギルは、後金と和議を結ぶべきだとずっと主張して来ました。

しかし、和議を結んでも仁祖の命が助からなければ意味はないと考えていました。

だから、仁祖の命を救う方策はないかと、ジャンヒョンに相談しようと考えたのです。これまでのジャンヒョンの働きを見て、信頼に足りる人物だと思ったのでしょう。

必死に語るチェ・ミョンギルを見て、ジャンヒョンが言いました。

「天然痘を利用するのです。」

 

チェ・ミョンギルは改めて正式にヨンゴルテと交渉しました。

天然痘の話を持ち出しました。

ホンタイジは、天命を受けて皇帝になったと流布しています。

しかし、天然痘がまん延したと知られれば、ホンタイジは天下の主とはみなされないだろうとチェ・ミョンギルは言いました。天然痘は天の怒りの表れだと思われてしまうからです。

仁祖は城を出るが、昔のように約束を違えて非道の限りを尽くすようなことがあれば、天然痘の事を公表するとチェ・ミョンギル。

それを聞いたホンタイジは、激怒しました。

が、条件を飲むしかありませんでした。

 

仁祖は城をでる直前まで、迷い、葛藤しました。

世子が必死に説得しました。

勇気ある者のみが屈辱に耐え生きながらえることができるのです・・・と。

そして、自分は仁祖がこの国のために屈辱に耐えているのを知っていると。

ようやく仁祖は世子と共に城を出ました。

 

仁祖はホンタイジの前で9回も頭を地面につけたと言う史実があります。

民にもこの話は伝わっていました。

戦争に負けた事、そしてそれ以上に我が王が頭を下げた事が民にとってはショックでした。

とにかく、戦争は終わりました。

 

ギルチェたちは、ようやく村に帰る事が出来ました。

しかし、村は変わり果てていました。

食料や財物は奪われ、荒れ放題。

ウネの父は後金によって殺されていました。

ギルチェの家族は、弟も妹も父も無事でした。

しかし、父はウネ父の惨劇を目撃したようで、精神が壊れてしまっていました。ギルチェのことも分かりません。

 

王宮では、この戦いの戦功の表彰が行われていました。

ヨンジュンは、敵陣を突破して山城に駆け付けた功をたたえられ、弘文館の役人に任じられました。

ク・ウォンム武官も表彰されました。たった一人で敵17人を倒し、元孫を守ったとされました。

本当はジャンヒョンが16人を倒したのに・・・。

 

ジャンヒョンの行方はまだ分かっていませんでした。

リャンウムとクジャムは人を雇って、必死に行方を追っていました。

が、そこに、ジャンヒョンが現れたのです。傷だらけでした。

ジャンヒョンは、リャンウムとクジャムを見ると、ほっとしたように手を挙げたものの、そのまま倒れてしまいました。

リャンウムたちが必死に看病しましたが、意識はなかなか戻りませんでした。

 

ウネの元に、ヨンジュンからの便りが届きました。

屋敷を与えられたので、村にとどまるのが難しいようであれば、都に来ないか・・・というモノでした。

ウネに異論はありません。

ギルチェは流石に一緒に・・・とは考えられませんでした。

でも、ウネはギルチェとの縁を切りたくはありません。この混乱の中、生き残れたのは、ギルチェのお陰だと思っているからでしょう。

ウネはギルチェも一緒に・・・と言いました。

 

村を歩くと、自然は以前と同じです。

でも、何もかもが変わってしまいました。

ギルチェは泣けて来ました。

 

都では、ヨンジュンが一行を待っていました。

言葉にならない感情がこみ上げて来て、ギルチェは涙をためてヨンジュンを見ました。

しかし、ヨンジュンの目は、ウネだけを見つめていました。

 

ジャンヒョンがようやく意識を取り戻し、体調も回復して来ました。

そんな時、世子付きのピョ内官がジャンヒョンを訪ねて来ました。

後金・・・既に清と国名を変えていましたが。清の都に、世子が人質として送られることになっていました。

だから、ピョ内官も一緒に行くわけですが、何かと不安なので、ジャンヒョンにもついて来てほしいと頼みに来たのです。

しかし、ジャンヒョンは即断りました。

 

一段落つくと、ギルチェはジャンヒョンの事が気になり始めました。

ふと思い出しました。

以前、リャンウムの歌を聞かせてもらった時、都の妓楼にいると言っていたのを。

で、その妓楼に行ってみたのですが、流石に入って行く勇気はありません。

 

その頃、ジャンヒョンもまたギルチェに会いに行っていました。

ジャンヒョンも、ギルチェに会いたいとずっと思っていたのです。

が、ヨンジュンの屋敷の前に来たら、躊躇しちゃって・・・。ジャンヒョンらしくもなく。

でも、チョンチョニが気づきました。

生憎ギルチェは留守だとウネが言いました。

パンドゥネの話で、ギルチェが自分の頼みを必死に守って江華島に行ったと知りました。

それによって生きるか死ぬかの経験をする羽目になったわけですから、ジャンヒョンは心が痛みました。

と同時に、ギルチェへの想いが募ったようです。

 

帰り道で、ジャンヒョンはギルチェに声をかけられました。

お互い、すぐには言葉が出ませんでした。

でも、すぐに以前と同じ口喧嘩のような会話になりました。

ただ、ギルチェは気になっていたことがありました。

ク・ウォンム武官が、敵を倒したのは自分ではないと言っていたのです。もしかしたら、やっぱりジャンヒョンがあの島にいたのでは?と思ったようです。

しかし、ジャンヒョンはしらばっくれました。

 

ジャンヒョンの事を聞いたヨンジュンは、すぐさま会いに行きました。

ジャンヒョンがいなかったら、今のヨンジュンはいませんもんね。

ジャンヒョンが家にしている妓楼で、ヨンジュン、ウネ、ギルチェは一緒に食事し、お酒を飲みました。

ジャンヒョンは、ギルチェがヨンジュンにばかり気を取られているのを見て、いい気はしません。

 

帰り道で、ヨンジュンはギルチェに言いました。ウネに改めてプロポーズするつもりだと。

そこで何を思ったのか、ヨンジュンは死んだスニャクのことを話し始めました。

スニャクは、死ぬ間際にヨンジュンに言ったのです、ギルチェを好きなんだろ?と。

ヨンジュンは、その問いに違うと答えられなかったと言いました。

おいっ何故今ここでその話をする

ギルチェが、その答えを聞きたくなっても仕方がありません。

話をそこで終わらせようとしたヨンジュンに、ギルチェは縋るように言いました。答えてください・・・と。

 

「私は知っています。あなたの私への想いは、幼子が欲しい玩具を得られなかった時の思いと同じです。手に入れた瞬間、冷めると思います。」

と、ヨンジュンは言いました。

バカにしないでください、私の想いは誰より真剣ですと、ギルチェ。

そのまま行こうとしたヨンジュンを袖を取って引き留めたギルチェは涙をためて言いました。

「ウネと婚姻してもいいです。最後に一度だけ正直にお答えください。少しでも私に心を寄せていたことがありましたか?」

このような話は二度としませんとヨンジュン。

そして、袖を掴むギルチェの手をそっとほどいて行ってしまいました。

 

ジャンヒョンは、一人取り残されて泣くギルチェを見ていました。

怒りがこみ上げたようです。

 

ヨンジュンを追い、どっちつかずで人の心を弄ぶような態度をとることを責めました。

しかし、ヨンジュンは、ジャンヒョンの怒りの原因が分からなかったようです。

ジャンヒョンは呆れました。

ウネの許婚でなかったら、その首の骨を折ってやりたいと言いました。

 

ジャンヒョンは、清に行くとピョ内官に返事しました。

こんな自分の混乱した気持ちも嫌だし、ギルチェの泣く姿も見たく無かったのでしょう。

 

ギルチェは、ジャンヒョンが清に行くと聞き、驚きました。不安にもなりました。

運よく生き延びて再会出来たら、その時は真剣に話しましょうとジャンヒョンは言いました。

「私は非婚を貫くと決心しました。ただし、ある女人を手に入れるには婚姻しかないのなら、婚姻も辞さないつもりだ。」

そして、自分はいつまでも待てますと言いました。ギルチェに分別がつくまで待てると。

 

その時から、ギルチェは何故か気分が沈んだままです。その理由が分かりません。

で、ジャンヒョンに言い忘れたことがあると思いだし、会いに行きました。

何のことかと思ったら、ジャンヒョンが帰ってきたら、必ず自分が会うと思っていることが癪に障ったのです。

言うだけ言って帰ろうとしたギルチェですが、その時以前ギルチェがこっそりとジャンヒョンの衣服に忍ばせたテンギの話になっちゃって。

バツが悪いギルチェは、そのテンギを取り返そうとしました。

で、争ううちに、倒れ込んじゃって

 

ジャンヒョン自身も、こんな胸が高鳴る感情を初めて経験したようです。

kissしました。

「まだ私に恋心は無い筈。あなたの心はヨンジュンさんを想っています。ですが、私を慕わずとも、忘れずにいてほしい。今日、私と共にしたことを。忘れてはならない。」

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『財閥家の末息子~Reborn Rich~』6話まで

2024-12-11 23:51:24 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ヒョンウ母の死は、この世界でも避けられませんでした。

自殺だとお葬式に来ていた人が言いました。

しかし、ドジュンは信じられません。自殺などするような母じゃなかったと思いました。

父の会社が倒産して、お金で苦労していたけど、一生懸命生きていたと知っていますから。

店に、母が着ていた服がそのまま掛かっていました。ヒョンウの中学のジャージです。

ドジュンは、そのジャージを抱きしめて泣きました。

 

ドジュンは、母の死の原因が気になりました。

店に残されていたノート等を調べました。

それで分かりました。

ヒョンウ母は、借金までして“スニャン生活科学”という会社に投資していたのです。

 

スニャン生活科学と言う会社は経営が不透明だと以前から見られていました。

しかし、IMF通貨危機の直後に肯定的な報道がなされたのです。そのせいで、株価が上昇。

ヒョンウ母のような小口投資家は、その動きに踊らされた格好で、スニャン生活科学の株を買ったのです。

上がり続けた株価は、ある投資ファンドが大量の株を売って利益を確定させたため、暴落。

スニャン生活科学は、会社清算をしてしまいました。

 

オ・セヒョンが調べると、その投資ファンドは、スニャンの元財務担当者が大株主でした。

つまり、実績の無い会社の株価を、報道によって吊り上げておいて、売り抜けし、資金を手に入れたってわけです。

「スニャンの裏金を作っているということだな。」

と、オ・セヒョンは言いました。

その裏金で、スニャン物産の株を買い集めている事も判明。スニャン物産はスニャングループの中心となる会社です。

 

ヤンチョルは、経営権の承継準備をしていました。

そのための資金だったようです。

そのせいで、母のような小口投資家が犠牲になった・・・とドジュンは思いました。

 

ドジュンは会社にヤンチョルを訪ねました。

ドジュンは、スニャン生活科学を突然清算した理由を問いました。

ヤンチョルは、相変わらず予想外の事を言うドジュンを、面白そうに見つめました。

そして、言いました。倒れるフリをして生き残ったんだと。

予想通りだったとドジュンは怒りがこみ上げて来ました。

が、必死に感情を押し殺して言いました。小口投資家の被害は甚大だ・・・と。何の罪も無いのに・・・と。

ヤンチョルは、言いました。

「何故お前が庶民の心配をするんだ。お前が庶民になることなど、一生無い。チン・ヤンチョルの孫じゃないか。」

 

図書館でドジュンはソ・ミニョンとバッタリ会いました。

少し前、ドジュンはミニョンと会う約束をしていました。

が、アジン自動車の一件で急用が出来たドジュンが、連絡もせずにすっぽかしてしまったのです。

そのまま、連絡もしていませんでした。

ミニョンは、慌てた様子のドジュンを見ていたので、何かあったのではないかと、心配していました。

告白した自分をばかにしてるのかと、ミニョンは食って掛かりました。

ドジュンは、謝りました、自分が悪かったと。

「ばかになんてしてないよ。僕には資格が無いだけだ。」

ミニョンは、その意味が分かりませんでした。そりゃそーだ。

 

ソンジュンが、スニャン建設の常務になりました。

ヤンチョルの期待に応えたいと思っています。

そのためには、ヒョンミンと結婚することが必要だと考えました。

 

一方で、ファヨンの夫チェ検事は、市長選挙に出たいと常々口にしているのですが、ヤンチョルは認めないままでした。

ヤンチョルは政治家を嫌っているのです。政治家のせいでスニャンは何度も痛い目にあわされて来たからです。

「検事を辞めて政治家になるつもりなら、チン・ヤンチョルの婿の看板を捨てて自分の力で戦え。」

と、家族全員の前で言いました。

ファヨンは、いくら父親でもと、激怒しましたが、どうしようもありません。

 

Wカップを前に、ソウルでは新しい地区の開発が始まろうとしていました。

ヤンチョルは、それをソンジュンに任せました。

 

ドジュンは、次の投資先をどうするか、オ・セヒョンと討論していました。

その時思いだしたのです。

IMF通貨危機の後、スニャンの資金源となったのは、新ソウルタウン開発事業だったということを。

ドジュンは、同じ場所に、デジタルメディアシティーを造る計画を立てました。

その後に来る、韓国エンタメを中心とした発展を見越したモノです。

しかし、建設会社を持っているわけではありません。

で、ターゲットに定めたのが、ジェア建設。

 

オ・セヒョンはチェ検事に接近しました。

後援会長になりたいと言いました。選挙を後押しするということです。

その代わりに、スニャンが力を入れている開発事業を任せてくれと。

当然、ファヨンは断りました。父と闘って勝った人を見た事が無いからです。

だったら、チン会長に黙っていればよいのでは?と、オ・セヒョン。

その上、党の公認を得られるように、検事としての成果をあげられるよう、助言したのです。

それが、ジェア建設。

ジェア建設には、創業家による様々な違法な行為が疑われていたのです。

どんな圧力にも屈せず、捜査すると記者会見で発表し、その通りに有言実行したチェ検事は、一躍脚光を浴びました。

チェ検事は、市長選に出る事を発表しました。

 

ジェア建設の創業家が持っていた株は全てドンジュたちの会社が保有することが出来ました。

開発計画に参加することも可能になりました。

 

しかし、ヤンチョルが黙ってこの状況を見ている筈はありません。

すぐさま、チェ検事がスニャンを利用して、違法捜査を行ったと言う報道がでるようだと、党の上層部に言いましたよ。

党は、自分たちに被害が及ばないよう、公認を取り消すと言い出したのかな?

ファヨンは父の仕業だと察し、怒鳴り込もうとしました。

ドジュンは、それを抑え、チェ検事一人でヤンチョルと会うのが良いと思うと助言。

 

チェ検事は、恐怖に耐えながらも、ヤンチョルに逆らいました。

「財閥のスナイパーになります。」

そして、スニャン生活科学が、スニャンの裏金を作るための会社だったことを公表すると言いました。

どんな手を使っても・・・と。

ヤンチョルは、いつも従順なチェ検事の本気を見たのでしょう。

立候補することを許可しました。

これは、全てドジュンが指南した作戦でした。

ヤンチョルは一つ約束をしてくれと言いましたが・・・。どんな約束だったのかしら。

 

ヤンチョルは、チェ検事が1人の考えで動いているとは思えませんでした。

流石です。

イ秘書室長に、背後に誰がいるか調べるよう指示しました。

 

チェ検事は、見事当選し、市長となりました。

 

新ソウルタウンの開発の入札が行われました。

ジェア建設に決まりました。

ヤンチョルは、チェ新市長がその権限を持ってジェア建設に決めたと思いました。

すぐさま、チェ新市長を呼び、事情を問いただそうとしましたが、もう、ヤンチョルの顔色を窺ってびくびくする人間ではありませんでした。

ヤンチョル、ショックを受けました。

 

突然、ミラクル社に地検の家宅捜索が入りました。

新ソウルタウンの受注に関してソウル市長に賄賂を贈ったという情報提供があったと言います。

検察に呼ばれたオ・セヒョンの前に現れたのは、イ秘書室長。

「ミラクル社の大株主、真のオーナーに会いたいと、チン・ヤンチョル会長が言っています。」

 

ヤンチョルは、目の前に現れたのが、ドジュンだと言うのが、信じられない様子でした。

 

まさか、もう明かしちゃうわけ

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』6話まで

2024-12-09 16:05:36 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ジャンヒョンとリャンウムは、朝鮮の使臣と共に後金の陣に向かい、そのまま兵に紛れ込みました。

2人は、後金の言葉も話せるのですね。

紛れ込んですぐに、彼らは“ハーンの旗”を目撃しました。

ホンタイジと共に動く旗で、ホンタイジのいるところには、必ずその旗がありました。

それでも、ジャンヒョンは自分の目でホンタイジの姿を確認しようとしました。

 

ここで役立ったのは、リャンウムの歌。

これまで人の心を動かし続けて来たリャンウムの歌は、後金の兵たちも感動させました。

そして、ホンタイジも。

 

ホンタイジは、リャンウムとジャンヒョンを天幕に呼び、歌わせました。

そして毎日来て歌を聞かせるよう、言いました。

これで大丈夫かと思ったジャンヒョンたちですが、ホンタイジの側近ヨンゴルテはそんなに簡単じゃなくて。

2人を縛り上げ、ジャンヒョンを拷問。

それをリャンウムに見せつけて真実を吐かせようとしました。

これがねぇ・・・痛そうなんですよ

リャンウムは素性は正直に明かしました。ジャンヒョンとの関係も。

リャンウムの表情を見て、ヨンゴルテは真実だと確信しました。

止みそうにない拷問を見て、リャンウムは、いっそ舌を噛み切って死ぬと叫びました。

そうなると、ホンタイジの前で歌は歌えません。

ヨンゴルテは、そこで拷問を中止したのです。

よくやった・・・とジャンヒョンは泣くリャンウムに言いました。

 

ジャンヒョンからの密書が世子に届きました。

ホンタイジも到着しているし、大砲も集まり、清軍の全兵力が山城の麓に終結したとありました。

それでもなお抗戦を主張する者、和議をという者で政府は意見がまとまりません。

しかし、仁祖は決意しました。

和議を申し出ると。

 

ホンタイジは、自らを天命を受けた者とし、世子を人質として送り、皇帝を“陛下”と呼ぶよう要求しました。

しかし、仁祖はそれらの要求を飲むが、城を出る事だけは出来ないと拒否しました。

臣下も、仁祖が城を出る事に反対しました。

ヨンジュンは、城の中にいて、兵たちが本当に疲れ切っていることを目の当たりにしていました。王を尊ぶと言う気持ちは変わらないのでしょうが、この戦いに勝利を収める可能性はゼロだと痛感しているようです。

滅びゆくモノと言う感慨を抱いているように見えます。

仁祖が城を出ないと言うのを聞いたホンタイジは、それならば、使臣にも会わないと突っぱねました。

その上、仁祖がこもる城に向かって大砲を撃ちました。返答を急かせるつもりのようです。

 

朝鮮側は、後金が焦っているように感じました。

本国で何かあったのか、或いは、義兵が攻撃しているのか・・・。

世子から、事情を調べるようジャンヒョンに指示が来ました。

同じころ、リャンウムの歌も必要ないと出入りを止められました。

 

なんと、陣内で天然痘が流行りかけていたのです。

ジャンヒョンは患者の世話係を命じられてしまいました。

ジャンヒョンから連絡を受けた世子は、焦る後金は何をするか分からないと言う恐怖を覚えました。

で、仁祖に、今回は後金を信じてはどうかと言ったのです。

そうじゃないと、更なる災いが起こるかもしれないと。

しかし、仁祖はその意見を聞き入れませんでした。

 

ジャンヒョンや世子の恐れていた事態になりました。

ホンタイジは、江華島に兵を送ったのです。

水に弱いと言われて来た後金の兵ですが、どんな犠牲を払ってでも江華島を手に入れ、朝鮮を手に入れようと考えたのです。

このままでは、朝鮮になめられてしまうと考えたようです。

 

ギルチェたちは、何とか江華島に到着。

しかし、洞窟の中で他の避難者と共に不自由な生活を送っていました。

ある日、子供が、海から坊主頭の男たちが来たと言いました。

それを聞いて、ギルチェはピンと来ました

後金の兵だと。

すぐさま、自分の目で確かめに行きました。

後金の兵たちでした。

慌てて駆け戻り、皆に声をかけました。

「逃げて

と。

 

その時には既に洞窟に兵たちがなだれ込んで来ました。

皆、悲鳴をあげながら逃げました。

崖に追い詰められた女性たちは、身を守ろうと、崖から飛び降りました。

膨大な数の人が死にました。

大臣たちの家族も同様です。

 

「元孫はどうした

と、世子が叫びました。

水は苦手だと思っていた後金が海を越えて江華島に攻め入ったのですから。

仁祖たちは絶望的な表情になりました。

 

島では、世子嬪は泣きながら家臣に息子を託していました。

連れて逃げてくれと。

 

ギルチェたちは、何とか海に辿り着きましたが、船は逃げる民全員を乗せるだけの数がありません。

争って乗ろうとするのを、兵たちが止めていました。

それは、元孫を乗せて逃げるための船だったのです。

 

遠くから、元孫を連れた兵が馬で駆けてくるのが見えました。後金の兵が追っています。

その時、ギルチェが機転を利かせました。

出産したばかりのパンドゥネがいます。だから、元孫にお乳をあげられると兵に言ったのです。

兵は、ギルチェに元孫を託しました。

ギルチェは必死に船に向かって駆けました。

矢を射かけられても、必死に逃げ、船に乗り込むことができたのです。

ギルチェと元孫だけだと言われましたが、パンドゥネはお乳をあげられると説得。

結局、ウネとチョンチョニも乗り込むことが出来ました。

 

しかし、民も必死です。

ギルチェたちに縋りつこうとしました。

それを鬼になってギルチェは防いだのです。

その時、ジャンヒョンから貰った短剣が砂浜に落ちました。

それすら気づけないほどのパニックだったのです。

落ち着くと、ギルチェは罪悪感に苛まれました。残された民がどうなるか、容易に想像が出来ますからね。

 

患者の世話係をしていたジャンヒョンは、後金が江華島を攻めたと耳にしました。

運ばれて来た兵が、ギルチェの短刀を持っているのを見ました。

どこで手に入れたと、血相変えて聞くジャンヒョン。

その時、兵が吐血。それがジャンヒョンにかかっちゃったよ~っ

 

ジャンヒョンは愕然としました。

自分がギルチェを江華島に行かせてしまったのですから。

 

後金は、江華島から逃げた元孫を追いました。

船で逃げたのを見ていましたから、近くの島にいるに違いないと思ったのです。

兵を募りました。

ジャンヒョンは真っ先に手を挙げました。

 

後金軍が来たのを知った朝鮮の武官は、ウネの手から元孫を受け取り、別行動にしようと言いました。

その方が見つからないからと。

安全な道だと教えられた方に、ギルチェたちは走りました。

しかし、本当は危険な道だったのです。武官は、ギルチェたちを囮にして、元孫を守ろうと考えたのです。

 

後金の兵たちの耳に赤ちゃんの泣き声が聞こえました。

自分が見てくると、ジャンヒョンは言いました。

そして、ジャンヒョンは、ギルチェの姿を見つけたのです。

涙が出るほどに嬉しかったようです。

 

上官に動物だと誤魔化そうとしたのですが、また泣き声が聞こえちゃって。

ばれちゃった。

ジャンヒョンは、もう、戦うしかありませんでした。

 

仲間割れしたみたいだと、チョンチョニが気づきました。

で、その隙に・・・と逃げ出しました。

振り向いたギルチェは、上官と闘う兵がジャンヒョンに見えました。

が、逃げるしかありません。

 

他の兵たちが駆け付けて来ました。

ジャンヒョンは、大勢の兵を一人で相手しました。

ギルチェたちを助けるためには、それしか無いのです。

 

ギルチェは、逃げながら、あれがジャンヒョンだと思えました。

どこにいようと、必ず会いに来ると言ったのだから・・・と。

ギルチェは一人引き返しました。

必死に駆けていきました。

 

ジャンヒョン、実はその時、吐血していたんです。

既に症状が出始めていました。

ふらふらになりながら、戦うジャンヒョンでした。

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』5話まで

2024-12-08 14:21:04 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

ギルチェを演じているアン・ウンジンさん。

初めて見た時、誰かに似ていると思って、ずーっと考えていたのですが。

キム・アジュンさんだったと思いだしました。

でも、チェックしてみたら、やっぱりなんか違う・・・

雰囲気が・・・ね。雰囲気ということで

 

ギルチェは、自分が“旦那様”とジャンヒョンを呼んだことがまだ理解出来ないでいました。

自分はジャンヒョンを好きなのかどうか・・・です。

ただ、ずっと気になっているのは認識しているようです。

でも、それをどうしても素直に認められません。

ウネや、きっとチョンチョニも気づいているようなのですが・・・。

揶揄うように、ジャンヒョンがその言葉の意味を何度も尋ねるのですが、ギルチェは聞き間違いだと言うばかりです。

そして“ヨンジュンと見間違えたのかも”なーんて出まかせを言っちゃいました。

ジャンヒョンの面白いところは、こんなに世慣れてるのに、女性の扱いに慣れているように見えるのに、ギルチェのこんな見え見えの嘘を信じてしまうところです。

その言葉で落ち込んんだ様子を見せたジャンヒョンを見て、ギルチェはちょっと罪悪感を覚えたようです。

まったく・・・。素直になれないんだから

 

落ちていた短刀を見て、ジャンヒョンはギルチェがそれを使ったと知りました。

ギルチェも戦ってここまで逃げて来た事を。

私はあなたが誇らしいとジャンヒョンはギルチェに言いました。軟弱な儒生よりずっと頼もしいと。

そう言って、ジャンヒョンたちは敵を追うために出立しました。

ギルチェは心細い気持ちを押し隠し、また、女たちだけで歩き出したのです。

 

ジャンヒョンたちは、山の中でヨンジュンたち生き残った義兵と出会いました。

そこで、殆どの兵が死んでしまった事を聞きました。

ジャンヒョンはヨンジュンにウネたちの消息を伝えました。

ヨンジュンは、ここに至っても、まだ王の元に向かうと言いました。別の場所に他の義兵たちが集まっているから、そこに行くと。

ジャンヒョンたちの目から見ても、ヨンジュンたちが勝つとは思えませんでした。烏合の衆に過ぎないと思いました。生き残るのも難しいだろうと。

だから、戦うのを辞めて、ウネを守ってはどうかと言いました。

しかし、ヨンジュンの意志は変わりませんでした。

「私たちが王様を守るために死ねば、王様は民を守ってくれる。それを信じている。そう教えられた。」

ジャンヒョンは、王を守る気持ちはありません。

しかし、ヨンジュンの意志を聞いて、同行すると考えを変えました。

ウネのためと言うより、ギルチェのためにヨンジュンを守りたいと思ったのかもしれません。

 

ギルチェたちは、知り合いの住む村に何とか辿り着きました。

しかし、村はもぬけの殻。人っ子一人いません。

食料もほとんどない状況でしたが、なんとか雨風をしのげます。

そこに、別の避難民の集団がやって来ました。

彼らの話で、戦いに敗れた兵たちが集まっている場所があると知ったウネは、自分もそこに行きたいと言い出しました。ヨンジュンも必ずそこにいるだろうからと。

傷ついた兵の手当は出来るから、力になりたいと言い張りました。危険だと反対するギルチェの話しを聞きません。

 

ギルチェたちは、そこでジャンヒョン、そしてヨンジュンと再会しました。

ジャンヒョンの顔を見た時、知らず知らずのうちにギルチェは微笑んでいました。心からの気持ちが表情に出たようです。

でも、ヨンジュンが担ぎ込まれたのを見て、その表情は一変。

ジャンヒョンは、寂しい思いになりました。

 

思わずヨンジュンに縋りつこうとしたギルチェを、チョンチョニが目で止めました。

ウネがいますからね。

自分の立場にイラついたギルチェは、同じようにイラついているジャンヒョンに突っかかりました。

が、ジャンヒョンもまた怪我をしていると気付いたギルチェは、慌てて手当の道具を取りに行きました。

 

ウネは、ギルチェの性格を熟知しています。

だから、ギルチが自分の本心に気づいていないのも分かっていますし、ギルチェの心が誰に向かっているかも気づいています。

ジャンヒョンの気持ちも・・・です。

回婚礼の時、ギルチェが見たのは、ジャンヒョンだったとウネはジャンヒョンに言いました。

「ギルチェがヨンジュンさんを見たと思っていたのですか?ギルチェはあの方を殿方として見ていません。」

本人に聞いてみては?と、ウネは微笑みました。

 

回婚礼の時、私を見ていたとウネが言っていたが、本当か?と、ジャンヒョンはギルチェに聞きました。

動揺したギルチェは、また憎まれ口をたたきました。

「怖い時に真っ先に見た人が想い人だと教わりましたか?信じるなんて、バカげてる。」

見たんだな・・・とジャンヒョンは言いました。

嬉しそうに笑いました。この笑顔がとても素敵です

 

知人と恋人は全く違いますと、ジャンヒョン。

知人と恋人の間には何があると思いますか?と。

「近づきすぎるのをためらう仲がある。」

自分の気持ちが分からないのなら、様子見をしてはどうだと、ジャンヒョンが言いました。

じっくりと互いを見守り、時に楽しく過ごしながら、知人になるのか恋人になるのか決めればよいと。

「いつまで?」

と、ギルチェが問いました。

「一方が恋慕の情を抱くか、心が冷めたら終わりです。」

一瞬納得しかけたギルチェですが、ふいにまた勝気さが蘇ってしまいました。

「ばかげたことをそんな話には乗りません

と、背を向けてしまいました。

 

しかし、それ以来、ギルチェはこれまで以上にジャンヒョンの事が気になり始めたようです。

自分以外の女性に優しくしてるのを見たら、やっぱり冷静じゃいられないようです。

 

穏やかな時間はほんのわずかでした。

すぐに、総力戦が始まったのです。

ジャンヒョンの服に、ギルチェのテンギが入っていました。

こっそりとギルチェが入れたようです。

未婚の女性が編んだ髪につけているリボンの事を指すテンギですが、これを男性にあげるということは、心をあげると言う意味だと思われます。これまでに何度か別の作品で見たことがあります。

でも、ググっても、これと言う記録を見つけられませんでした。

ジャンヒョンは、嬉しそうにそのテンギを見つめ、大事に懐に仕舞いました。

 

義兵の将軍は、兵を前に言いました。

死をもって王様の恩に報いるのだと。

しかし、ジャンヒョンは言いました。勝つつもりで戦うべきだと。何故死ぬ気でいるのだと。

将軍は、ジャンヒョンに聞きました。死なずに勝てる術はあるのかと。

ジャンヒョンは敵の女真族の習慣等を熟知していました。

だから、奇策を進言。

それは大成功をおさめ、敵の重要な人物を倒せたのです。

しかしそれは一時のこと。

他の部隊は全滅し、援軍も頼めなくなってしまったのです。

将軍は、部隊の解体を指示するしかありませんでした。

 

兵たちは、散り散りになりました。

が、世子に仕える一人の兵が世子の元に行くと言いました。ピョ・オンギョム内官です。

ヨンジュンが一緒に行くと言いました。

ピョ内官は、ジャンヒョンにも一緒に行くよう言いました。頼みじゃなく、強要ですわ。

ジャンヒョンの能力、武力を知ったからでしょう。

 

ヨンジュンは、ウネにこの旨を伝えました。

泣くウネを、理解してくれと抱きしめました。

 

ピョ内官、ジャンヒョンたち、ヨンジュンたち7人は、敵と戦いながら、仁祖のこもる山城に何とか到着。

仁祖は傷だらけの彼らを見て、感動しました。

一部の重臣は同じく感動し、まだまだイケる・・・と徹底抗戦を主張しました。

しかし、チェ・ミョンギルは、依然として和議を主張しました。あれほど多かった義兵たちが、もうこの7人しかいないんだと。和議を申し出るしか無いんだと。

 

実は、既に仁祖は敵に食料を差し出して融和策を採ろうと試みていたのです。

しかし、敵は全く受け付けませんでした。既に朝鮮は我が土地なんだから・・・と。

その時、ホンタイジと言う皇帝が朝鮮に向かって進軍してきていたのです。強気になれますわな。

明と対峙中の後金の皇帝が、朝鮮に来るなど、仁祖たちには考えられませんでした。

真偽のほどはいかに・・・と誰もが思いました。

世子は、後金軍の内情を知りたいと考えました。

そこで、ピョ内官が思いだしたのが、ジャンヒョン。

 

世子がジャンヒョンを呼びました。

ジャンヒョンは、仁祖のことを“民より先に避難する機敏な方”と表現。

世子は激怒して硯を投げつけました。

「王様をお守りするのは一人の命を救うためではない。王様がすなわち朝鮮であり王様を守る事は朝鮮を守る事だ

そして、ジャンヒョンを追い出したのです。

ピョ内官は、それでもジャンヒョンしかこの任務を任せられる人間はいないと思いました。

朝鮮を守る事に無関心ではあるが、民を思う気持ちは持っていると感じていました。

「ホンタイジが来たと言う噂がある。」

それを聞いて、ジャンヒョンは、朝鮮が滅ぶかもしれないと、危機感を強くしました。

という事は、ギルチェの身も危ないということです。

リャンウムと共に後金の陣に行くと、ピョ内官に言いました。

 

その頃、ギルチェとウネ、チョンチョニ、パンドゥネとその子は、江華島に向かっていました。

朝鮮に興味が無いジャンヒョンが何故仁祖に会おうとするのかと、ギルチェが問うた時、

「そなたの泣く姿は見たくない。」

と、ジャンヒョンは言いました。

そして、江華島に行ってくれと言ったのです。敵は陸では強いが、水には弱いからと。

王孫もいるので、食料等も揃っているからと。

ギルチェには、ジャンヒョンが様子見と言いながら、自分から逃げるつもりだと思えました。

ジャンヒョンは言いました。

「この月明りに誓います。江華島でお待ちに。どこにいようと、必ずそなたに会いに行く。」

泣きそうになりました、あたくし・・・

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『財閥家の末息子~Reborn Rich~』5話まで

2024-12-04 15:09:41 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

経済成長を続けていた韓国が、1997年に入ると、大企業の倒産、ウォンの暴落等々によって一気に国家経営が破綻。

政府は、IMFに資金支援を求め、12月に覚書を締結しました。

IMFとの合意は、財政再建、金融機関のリストラと構造改革、外国資本投資の自由化等があり、財閥と言えどグループを維持するのに汲々とする状況でした。

この状態を予見し、準備していたのは、ドジュンだけでした。

オ・セヒョンは、ドジュンが予見していたのでは?と疑っています。しかし、政府も、専門家ですら予見できなかったことを、若干20歳の大学生が予見すると言うのが信じられません。

 

ドジュンは新たな投資会社ミラクルインベストメントを設立しました。

代表は、オ・セヒョン。ドジュンは理事です。

あくまでも、黒子に徹するつもりのようです。

書類にサインする時、つい、前世の様に“H.W”とサインしてしまいました。ヒョンウ・・・ですね。

意味を聞かれ、ドジュンは言葉に詰まりました。

 

ミラクル社が最初に買収しようと考えている会社は、アジン自動車。業界2位の会社です。

この混乱のさなか、倒産寸前でした。

実は、ヒョンウの父は、アジン自動車の社員だったのです。

 

新大統領は、財閥の改革を推し進めようとしました。

 

チン・ヤンチョルは、そんな中、アジン自動車を買収すると言いました。

当然、ヨンギとドンギは反対しました。

が、ヤンチョルはスニャン自動車が生き残るためにアジン自動車が必要なんだと言いました。

 

オ・セヒョンは、スニャングループに勝てるのかとドジュンに言いました。

ドジュンは余裕綽々な様子。

製鉄会社を予定外の値段で買収したスニャンにもう資金は残っていないと分かっていたからです。

社内留保も無く、銀行からの借り入れも限度額いっぱい、不動産を処分しようとしても、既に担保になってしまっていたのです。

製鉄会社の買収の一件で、ドンギのせいもあって、値段が吊り上がってしまったからでした。

ドンギは顔があげられません。

ヤンチョルは情けないと言った表情を浮かべました。

これが私の息子だ・・・とヤンチョルは力なく言いました。

 

ソンジュンが留学から帰国して来ました。

空港でいきなり彼の前に現れたのは、モ・ヒョンミン。ヒョンソン日報社主の娘です。

ソンジュンとの間に縁談が起こっていました。

しかし、ヒョンミンは破談にしたいと思っていまして、ソンジュンにあらかじめ話しておこうと思ったようです。

 

ヤンチョルは大喜びでソンジュンを迎えました。

ソンジュンを跡取りに・・・と言う考えは、揺るぎないようです。

 

オ・セヒョンはアジン自動車のソン会長に会いに行きました。

ドジュンから託された買収条件を提示しました。

労働者の雇用維持とソン会長の経営権です。

こんな好条件、そうそうあるものじゃありません。

アジン自動車を再生してくださいと、オ・セヒョン。

ソン会長は、差し伸べられた手を握りました。

 

ドジュンは運転手のインソクに自分が運転すると言いました。

ドンギのスパイだと知っていると言いました。

これからどうするかは、インソクが決めて良いと。それに従うからと。

しかし、それまでは、運転は自分がすると言ったのです。行先をドンギに知られたく無いからと。

 

ドジュンはヒョンウ母の店に行きました。

既に、廃業し、店を売りに出していました。

丁度その時、ヒョンウ母が店に来ました。

顔を隠し、一旦は帰ろうとしたのですが、思い直して無理を言って食事を出してもらいました。

父が帰って来ました。

当時父は、解雇に抗議して、会社の同僚とデモをしていました。

母とすると、一銭にもならない事に時間を費やすのではなく、一刻も早く仕事を見つけてほしいと思っています。そうじゃないと、ヒョンウの学費も払えないと母は言いました。

父は高校を卒業後、いろんな技能資格を身につけ、一生懸命働いて来ました。

技術者であることに誇りをもっていました。

なのに、こんなことになって、苦労する妻に花束一つ買ってあげられないなんて・・・と父は言って店を出て行きました。

ドジュンは・・・いえ、正確に言うと、ヒョンウは父の本当の姿、本当の思いを知りませんでした。母に苦労を掛けるばかりだったとしか思っていなかったようです。

殺される直前の母の法事の時、ヒョンウは父に冷たい言葉を投げつけてすらいました。

何も知らなかった・・・とヒョンウは思いました。自己嫌悪が湧いてきたのかもしれません。

後を追いましたが、既に父の姿はありませんでした。

 

金で経済を回復させようと言う“金を輸出しようキャンペーン”が開催されました。

スニャンでも、ヤンチョルの妻ピルオクやヨンギとドンギの妻たち、ドジュンの母へインも率先して自分たちの金のアクセサリーを提供しました。

勿論、会社のイメージを上げるためです。

ドジュンはそこでヒョンミンに偶然会いました。

忘れもしません。ヒョンウに、姿を消したソンジュンを時間までに必ず探して連れてくるよう命じた相手ですから。

ヒョンミンは、“ソウル大学法学部に首席入学したスニャンの孫”としてドジュンを知っていました。

堂々とした振舞いに、興味を引かれたようです。まさか、ソンジュンじゃなく、ドジュンと結婚しようとするんじゃないよね

 

別室には、ヤンチョルたち一族が揃っていました。

そこで、ソンジュンとヒョンミンは正式に顔を合わす手筈だったようです。

ソンジュンもヒョンミンも、初対面のフリをしました。

ソンジュンはヒョンミンを気に入ったようですね。あの無鉄砲なやり方を。

 

その時、アジン自動車とオ・セヒョンが交渉し、契約締結になるかもしれないと言う情報がヤンチョルに入りました。

慌てて席を外したヤンチョル。

途中で会ったドジュンに、オ・セヒョンと関係が続いているかどうか確認しました。

勿論、否定しましたよ、ドジュン。

雇用の維持だなんて・・・と呟いたヤンチョルに、ドジュンが聞きました。

「雇用の維持に何故反対するんですか?」

ヤンチョルが掲げる“正道経営”というのは、こういうことでは?と。

「雇った人間を何故満足させてはいけないか分かるか?」

と、ヤンチョル。

「自分が主人だと勘違いするからだ。誰が主人か分からせるべきだ。私にとっては金が正道だ。」

ドジュンは、ヤンチョルの言葉を聞いて、改めて自分の信じる道を進もうと考えたようです。

 

直後、ソンジュンに再会しました。

ドジュンにはすぐにソンジュンだと分かりました。

ヒョンウを殴りつけた相手ですからね。

 

ところで、相変わらずドジュンはソ・ミニョンとニアミスが続いていました。

ドジュンは全く意識していないようですが、ミニョンの方は、すっかりドジュンを好きになっている様子。

うぬぼれが強いと言うか、勘違いしやすいタイプのせいか、ミニョンは、何度も会うのは、ドジュンが自分に会いたいがための行動のせいだと思い込んでいました。

あっさり訂正され、恥ずかしい思いをしています。

 

オ・セヒョンの会社とアジン自動車の買収調印式が行われようとしていました。

ところが、ソン会長が寸前になって躊躇したのです。

その朝のヒョンソン日報の記事が原因でした。

アジン自動車が外国系投資会社に買収されると言う事は、国富が流出すると言う事と同じだという論調でした。アメリカの自動車業界に対する一種の降伏宣言だと。

そして、検察は、ソン会長を系列会社を整理した時の粉飾決算や横領の罪で捜査中だったのです。

ヤンチョルとヒョンミン父、そしてファヨンの夫チェ検事の仕業でした。

 

この一件を、ドジュンはヒョンミンから知らされました。

ヒョンミンは、ドジュンがオ・セヒョンを手を組んでいると知ってるのかしら

 

とん挫することになるだろうと、オ・セヒョンは諦め気味でした。

しかし、ドジュンは何としても買収したいと主張します。

オ・セヒョンはずっと気になっていたことがありました。

ドジュンが血を分けた祖父であるヤンチョルに勝とうとする理由です。

出生の秘密でもあるのか?と、オ・セヒョンが聞きました。

ドジュンは、スニャンが買収したら、社員全員を解雇するつもりだと言いました。それを阻止したいと。

 

オ・セヒョンは激怒しました。

買収の専門家である自分とすると、アジン自動車は買収する価値があるが、雇用の維持は価値は無いと。

雇用の維持を条件に入れるのを同意したのは、買収に有利だからだとね。

「雇用の維持だけを目的とするなら、残念ながら、その奇跡は起こらない。終身雇用のような幻想は世界市場では通用しないからだ。」

我々のパートナーシップは解消だと。

自棄になったドジュンは、自分が直接ヤンチョルを説得すると言いました。

正体がばれても良いのかと、オ・セヒョン。

これしか方法は無いんだと、ドジュン。

固執する理由はと、オ・セヒョン。

つまらない闘いに大金を賭ける理由は何なんだと。

ドジュン、答えず部屋を出て行きました。

 

答えられませんよね、ドジュン。

母を死なせないためだ・・・なんて。

 

前世で、アジン自動車の労働組合と買収団の交渉は決裂していました。

買収団は労働組合の要求を拒否し、大量解雇は避けられない状況になりました。

それを告げるTVのニュースに、デモ隊と機動隊との攻防が映し出され、血まみれの父の姿を見た途端、母はその場に倒れてしまったのです。

そして、そのまま亡くなってしまったようです。

 

ドジュンはヤンチョルに会いに屋敷に行きました。

しかし、幸か不幸か、その時ヤンチョルは青瓦台に行っていて、留守。会えませんでした。

 

政府は、デヨン自動車を中心にスニャンとアジンを合併するよう指示しました。

 

ドジュンは、オ・セヒョンと再度手を組もうと言いました。

目的は違うが、協力はできると。

自分は雇用の維持を諦めないが、オ・セヒョンには、世界トップ10の自動車メーカーの株をあげると。

 

オ・セヒョンはヤンチョルに会いに行きました。

スニャンを守り、アジンを買収できる方法があるなら、わが社と取引しますか?と、オ・セヒョン。

多分、ヤンチョルはそんな方法があるなら、とっくにやってると言いたかったんじゃないでしょうか。

しかし、デヨン自動車と闘う資金も無いし、青瓦台と闘う大義名分も無いとヤンチョルは自嘲するように言いました。

「スニャンを世界トップ10の自動車メーカーにするのはどうですか?」

と、オ・セヒョンは言いましたが、ヤンチョルはそれに乗るほど甘くはありません。

私は、チン・ヤンチョルだと言って席を立ちました。

 

その足で、ヤンチョルは大統領に会いに行きました。

顔を見せずに、人が一生を捧げて来た会社を差し出せとは虫が良すぎると、ヤンチョル。

ヤンチョルは大統領に向かって、言いました。

国家が危機だからと言って構造改革しろといわれても、出来ません

財閥改革をすると言うのも、認められません

「国のために金を惜しんでも、金のためなら命も惜しくないのが商売人です。商売人とは取引をしてください。」

 

「構造改革が必要な大企業の系列会社を物々交換させて、手筈を整えた会社にだけ金を貸し、減税もすると約束してください。」

そうすれば、IMFが望む財閥改革に成功した大統領になれます・・・と。

チン会長が望むものは?と、大統領が問いました。

「アジン自動車。スニャン自動車と合併し、スニャン電子の技術力で世界的な自動車メーカーにしてみせます。」

資金はありますか?と、問われたヤンチョル。

資金は、オ・セヒョンの会社から・・・つまりはドジュンから支援してもらう約束になっていました。

条件は、スニャン自動車の株17%と、雇用の維持・・・です。

ドジュンが言ってた“世界トップ10の自動車メーカーの株”、それはスニャン自動車の株ってことですね。

 

これは、ドジュンの策でした。

オ・セヒョンはそれをヤンチョルに示したのです。

 

ドジュンは計画通りに行ったと思いました。

これで、母が死ぬことは無いと。

しかし、現実は違いました。

母の店を買ったドジュンは、その契約書を手に、母の店に行きました。

しかし、そこでドジュンが見たのは、母のお葬式。

どーして何があったの

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』4話まで

2024-12-02 21:39:13 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

仁祖は、ここに至っても、まだ心を決められていませんでした。

しかし、後金を信じられないという大臣の意見に押し切られ、結局戦いを決意することになりました。

とはいっても、南漢山城から打って出るのではなく、ただひたすら各地からの援軍を待ち続けるだけ。

麓で悲惨な戦いが繰り広げられているのをどこまで知っていたのか・・・。

 

ギルチェは、自分がジャンヒョンを見ていたと言うのが信じられないでいました。

理由が分かりません。

 

そんな時、ウネがやって来ました。

村のお堂に出征したヨンジュンたちの無事を祈りに行こうと言うのです。

ウネは既婚女性のように髪を挙げていました。

婚礼は挙げていないけれど、妻だから・・・と嬉しそうに言うのを、悔しそうにギルチェは見ました。

 

その頃、不意を突かれたヨンジュンたちの隊は、散々な状況に陥っていました。

生き残った者の方が圧倒的に少ないのですから。

その中で、ヨンジュンはかろうじて生きていました。

ギルチェとの約束通りヨンジュンを守ったスニャクは、ヨンジュンの腕の中で息絶えました。

生き残った仲間は、もう村に帰りたいと呟きました。

しかし、ヨンジュンは帰りたい者は帰れ、自分は一人でも戦うと言ったのです。

 

仁祖の元に、義兵たちの敗戦が次々に報告されました。

何故、南漢山城を攻めず、周辺を攻めるのだと仁祖が周囲に問いました。

大臣の一人が言いました。

後金は、自分たちを飢え死にさせるつもりでは?と。

絶望的な空気が辺りを支配しました。

 

ジャンヒョンは、避難すると言いながら、敵の進路近くでとどまっていました。

この時まで戦うつもりはなかったようです。

しかし、リャンウムが用事を済ませに村に行ったと聞いて、クジャムに狼煙を上げ続けるよう命じ、自分は一人慌てて村に駆け戻ったのです。

リャンウムの用事と言うのは、短刀を買うためでした。

ジャンヒョンがギルチェにあげた短刀、あれはリャンウムからジャンヒョンにあげたモノだったようです。

 

突然、村に賊が襲い掛かりました。モンゴル人?女真族?

リャンウムも襲われ、危ない所でしたが、ジャンヒョンのお陰で命拾いしました。

 

ギルチェたち村の女性たちは、お堂で一生懸命義兵たちの無事を祈り続けていました。

こんなこと、初めてのギルチェは、寒いわ、脚が痛いわ・・・で、イマイチ身が入りません。

でもそのおかげで、山に狼煙があがるのに気づくことが出来たのです。

 

ギルチェは、ジャンヒョンの言葉を思い出しました。

必ず逃げろという・・・。

父や村の長老に伝えました。

ジャンヒョンは嘘を言った事が無いと皆言いました。

そして、すぐに村を出る準備を始めたのです。

簡単には出ていけません。先祖代々の位牌等もありますから。

皆、持てるだけの荷物を持ち、村を出て行きました。

ギルチェは大切にしていた靴を庭に埋めました。

 

川の船着き場から、船が出ます。

でも、船は1艘だけ。

ギルチェとウネは年配者や子供に先を譲りました。

 

ソンチュとイランは逃げ遅れました。

とうとう賊が村に押入って来たのです。

ソンチュは、ああ見えて、昔は兵として活躍したようです。

だから、精一杯戦いました。

イランも、ソンチュが危ないと見ると、鎌を振り上げて賊に襲い掛かろうとしたのですが、無理でした。

結局、2人は殺されてしまったのです。

 

村に戻って来たジャンヒョンたちが、雪に埋もれた2人の亡きがらを発見しました。

流石にショックでした。

ジャンヒョンたちは、2人を丁寧に埋葬しました。

そして、ジャンヒョンは決意したのです。

賊を捕まえると。決して許す事等出来ないと。

 

船が戻って来ました。

しかし、船頭は殺されてしまっていて・・・。

ギルチェとウネは小間使いのチョンチョニとパンドゥネと共に、船着場から逃げ出しました。

パンドゥネは臨月のお腹を抱えていました。

必死にパンドゥネを抱きかかえ、山に逃げ込みました。

 

雪降る山での逃走劇。

もうねぇ、ハラハラし通しです。

あれほど我儘で自己チューだと思っていたギルチェが、本当に勇敢でした。

 

過酷な逃走の中、パンドゥネが産気づいてしまいました。

誰もお産など経験したことがありません。

パンドゥネの主人であるウネが取り上げようとしましたが、血を見た途端気を失ってしまって役に立ちません。

ギルチェは、泣きながら勇気を奮い起こして赤ちゃんを取り上げたのです。

この時の演技が本当にリアル。あの迷いとか恐れとかの表情がとてもリアルでした。

何もしたことが無いお嬢様育ちのギルチェです。あんな大量出血など、気を失っても仕方がない所を、必死に赤ちゃんを取り上げ、持っていた短刀でへその緒を切ってあげました。

しかし、厳冬の山中とて、何も体を覆う物がありません。

ギルチェは自分の上着をパンドゥネと赤ちゃんに着せ掛け、ウネとチョチョ二に2人を抱きしめて温めてあげるよう指示。

そして自分は一人山の中に暖を取る物が無いか、探しに出かけたのです。

 

ギルチェはそこで瀕死の人と会いました。

賊に襲われたのです。

直後、目の前で死んでしまった人に、ギルチェは泣きながら謝り、その衣服を脱がして持ち帰ったのです。

 

ギルチェは、自分たちの痕跡を消すために、一人でまた山に戻りました。

足跡を消し、通った痕を木で覆ったりしました。

凄いです、この機転。

ギルチェがなかなか戻ってこないので、ウネが探しに来ました。

そしたら、ウネ、1人の賊に見つかってしまったのです。

乱暴されそうになったウネ。

必死に抵抗し、暴れました。が、押さえつけられてしまって。

でもそこにギルチェが

ギルチェは短刀で賊を一突き。殺してしまいました。

 

ギルチェとウネは言い合いました。

ウネもギルチェも賊には会っていない。乱暴されかけてもいないし、殺してもいない。

当時、女性は敵に辱めを受けたらもちろんの事、顔を見られただけでも、生き延びるべきではないと教えられていました。

敵兵に会ったけれど、何もされていないなんてことを、信じてもらえる時代じゃ無かったのです。

だから、2人は何も無かったんだと自分に言い聞かせたのです。

それしかないと思ったのです。

 

4人は雪山を超えました。

ギルチェがパンドゥネを背負い、ウネが赤ちゃんを抱き、チョンチョニが荷物を持ちました。

 

捕まえられ、縄に繋がれて行く朝鮮の民を見つけたジャンヒョンたち。

敵に襲い掛かり、あっという間に倒しました。

 

ギルチェたちが、とうとう賊に見つかってしまいました。

今度は多勢。

どうしようもありません。

それでも、ギルチェは短刀を振りかざし応戦しようとしました。

が、絶対絶命と言うその時、ジャンヒョンたちが現れたのです。

 

ギルチェは、思いもよらない人の出現に呆然としました。

ジャンヒョンの後ろから賊が襲い掛かろうとしたのを見て、叫びました。

「旦那様、危ない

 

勿論、ジャンヒョンはその賊を倒しました。

大丈夫ですか?と声をかけられた時、ギルチェは涙がこぼれ落ちました。

ところで・・・とジャンヒョン。

「旦那様と言いました?」

嬉しそうでした。

ギルチェは戸惑ってジャンヒョンを見つめるだけでした。

 

いやもう、ナムグン・ミンssiのカッコ良い事

ギルチェを演じるアン・ウンジンさんの演技の素晴らしい事

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』3話まで

2024-11-29 23:36:51 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

劇中、皆の息の白い事

まるでタバコの煙のようです。それほど寒い過酷な撮影だったんだと、思いました。

 

仁祖と親明派の思惑は、あっけなく外れました。

後金は、一直線に都を目指したのです。

仁祖が江華島に逃げる時間を与えませんでした。

王宮を出た仁祖は、江華島までたどり着けず、南漢山城に逃げ込むしかありませんでした。

そこを、後金によって包囲され、籠城するしかなくなったと言うわけです。

 

その知らせは、ソンチュとイランの回婚礼でにぎわう村にも伝わりました。

皆、呆然と立ち尽くすだけでした。

 

ジャンヒョンの脳裏に幼い頃のシーンが蘇りました。

雨の降る中、幼いジャンヒョン(・・・ですよね?)が必死に父を呼んでいます。

建物の中から、何かを打ち付ける様な音が聞こえます。

あれは、どういうシーンなんでしょう。

ジャンヒョンが今のような生き方をする理由が、そこにありそうです。

 

ヨンジュンたち儒生に王命が下りました。

「忠誠心のある者は策を立て、勇敢な儒生は出征を志願し、国恩に報いよ。」

 

政府の重臣たちは、後金に対して礼を尽くせば、狼藉を働く事も無いだろうと考えました。

ところが、偽者の仁祖の弟と大臣を遣わすと言う小手先の策を採ったのです。

本物が殺されてはマズイと言う理由で。

そんな手、後金はお見通し。

偽の仁祖弟と大臣の前で、代表者を殺してしまいましたよ。

そして、世子を人質として送れと命じたのです。

仁祖の世子はソヒョン世子。演じているのは、キム・ムジュンssi。二宮くんと共演してましたよね、「ブラックペアン2」で。

当然、誰もが反対しました。

しかし、結局、その命を受けることになるんですよね。

そして、1話に出て来た史書の草稿に書かれていた“貶められた世子”というのは、このソヒョン世子のことですよね。

 

王命を受けたヨンジュンは、村の若者に、忠誠心を示す時が来たと呼びかけました。

そして義兵を募ったのです。

儒生のほとんどが手を揚げました。

子供までもが手を揚げたので、辺りは笑いに包まれました。まだ余裕があって、戦いを身近な事と捉えていないからですね。

しかし、お前は?と聞かれたジャンヒョンは、自分は加わらないとあっさり答えました。

当然、人々からは非難されました。しかし、

「王が民を捨てて逃げたのに、何故民が王を救わねばならないのですか?真っ先に逃げ出すのが王たる者の行いですか?私には理解できないので、そなたたちが王様を救えばいい。」

と、言うと、ヨンジュンも言葉に詰まりました。

 

出征の準備が始まりました。

ジャンヒョンは村から出る準備を始めました。

その時、ふと呟きました。

男たちが皆出征してしまったら、この村に誰が残る?と。

残るのは年寄りと女性、子供たちです。

ジャンヒョンは焦りました。

 

ジャンヒョンは、すぐさまギルチェに会いに行き、言いました。

「私と避難しましょう。」

驚いたギルチェですが、すぐに断りました。

死ぬかもしれないぞと、ジャンヒョン。

ジャンヒョンは、後金の兵たちが如何に訓練されていて人を殺すことに躊躇わないと言いました。

それに比べて、ヨンジュンたちはどうだと。

毎日机の前で書を読みながら国を案じているだけの彼らは、後金の兵と戦って無事で居られるとおもうのかと。

 

流石に、ギルチェは不安になりました。

実際、ヨンジュンたち義兵は弓も剣も扱う術を知りません。訓練してから出立すると言いますが、実戦に役立つとは思えない状況です。

ヨンジュンは、それを承知しています。

だから、ギルチェに出征を取りやめてはと言われても、卑屈に生きるよりは、堂々と戦って死ぬ道を選ぶと言いました。

 

ギルチェは、こうなったら、ウネに止めてもらおうと思いました。

ヨンジュンたちは死ぬかもしれないんだと必死に説得しました。

ヨンジュンの意志を尊重し、このまま送り出すしかないと思っていたウネですが、気持ちが変わりました。

しかし、それはギルチェの思惑とは少々違っていました。

なんと、ウネは出征前に自分と婚礼を挙げてもらおうと思ったのです。

そしてヨンジュンも納得したんです。

思いもよらない結果になってしまい、ギルチェは泣くしかありませんでした。

 

ところがです。

ギルチェの立ち直りの速さと言うか、発想の転換の速さと言うか、次の一手を考え出したのです。

まぁ、自己チューで誰もが自分と同じ考え方をすると思い込んでいるギルチェの考えそうな手です。

つまり、ヨンジュンはギルチェへの想いに気づいてないだけなんだ。だから、ギルチェが他人の妻になろうとしたら、自分の想いに気づき、慌てて自分に想いを打ち明けてくれるはず・・・なんてね。

 

ギルチェが結婚相手に選んだのは、ギルチェに片思いしているスニャクと言う青年。

純粋な青年ですので、ギルチェの言葉にまんまと騙されてしまいました。

村で義兵たちの壮行会が行われている場で、突然ギルチェにプロポーズしちゃった。

スニャクを好きな女性は、ショックを受け、その場を飛び出していきました。

 

ギルチェは、こっそりヨンジュンを見ましたが、ヨンジュンは全く表情を変えません。

しかし、それすらギルチェはヨンジュンが戸惑っていると解釈しちゃうんですから、おめでたいというか・・・。

 

ジャンヒョンはその様子を見て、すぐにギルチェの思惑を察しました。

で、忠告しました。

ヨンジュンは計算高い人間だから、ギルチェと結婚するはずが無いと。

でも、ギルチェは信じません。

 

家に帰ると、ウネが待っていました。

あなたは他の人に心を寄せているのかと思ってた・・・とウネ。

「回婚礼の日、戦いが起きたと聞いて驚いたでしょ?あなたはその時、誰を最初に見たと思う?その方が好きなのかと。」

 

話はとんとんと進んでしまいました。

ギルチェがスニャクのプロポーズを受けると言っても、ヨンジュンは全く変化なし。

とうとう、ヨンジュン&ウネと一緒に婚礼をあげるなんてことになってしまったのです。

もう、どうすれば良いのか分からなくなってしまったギルチェでした。

 

ジャンヒョンがギルチェに言いました。

手を貸そうか?と。

 

ジャンヒョンは、ヨンジュンたちに武器を提供すると申し出ました。

彼らは武器と呼べるものを何も持っていなかったのです。ずいぶん昔に使ったようなモノはありますが、既に錆びついて使い物にはならない状況でした。

書院の師たちは恐縮しました。

先日の米の件もあるのに・・・と。

ヨンジュンは聞きました。また条件があるのでは?と。

 

ジャンヒョンは、婚礼を先延ばしにしてはどうかと言いました。

「戦場で死ぬこともあります。男は妻を失い後妻を迎えても子に害は及びません。女人が再縁すれば、その息子は科挙を受けられず官職につけません。それゆえ、妻を失くしても男の人生は続きますが、夫を失くした女人の人生はそこで止まるのです。村の娘たちの将来をお考えに。大切に育てた娘たちのこれからの人生を台無しにしてよいのですか?」

この言葉で、結婚を予定していた者たちは、皆、取りやめにしようと決めたのです。

勿論、ヨンジュンも。

 

スニャクからこの話を聞いたギルチェは、すぐさま、ヨンジュンのところに走りました。

が、ギルチェが見たのは、ヨンジュンとウネのkissシーンでした。

 

流石にショックを受けました。

でも、大丈夫、大丈夫・・・と、ギルチェは自分に言い聞かせました。結婚したわけじゃないんだからと。

そして、また次の策を思いついたのです。

それは、ヨンジュンに無事に帰ってきてもらう事。

スニャクにヨンジュンを守ってほしいと頼んだのです。ウネのためにも・・・と。

どの男性もちょろいもんですな、ギルチェにかかると。あ・・・ヨンジュン以外の。

 

それをまたジャンヒョンに目撃されちゃいましたよ。

ジャンヒョンは言いました。

「私が民の力になり運よく生きて戻ったら、その時は、あなたの唇をください。」

思わずカッとしたギルチェが、ジャンヒョンの頬を叩きました、思いっきり。

ジャンヒョンは微笑んで言いました。

「そうだ。そうすべきだ。男たちの出征後、もし敵兵と出くわしたら、今のように平手打ちを。」

 

出征する日になりました。

ジャンヒョンとクジャム、そしてリャンウムも鎧を着て現れたので、皆、気を変えて一緒に出征するのかと思いましたが、避難すると言いました。

途中で敵に出くわした時のために鎧を着ているだけだと。

 

女人のモノを持っていれば、殺されずに済むと言う言い伝えがあると、ウネたちは義兵たちにそれぞれモノを配りました。

ウネはギルチェにジャンヒョンに渡すよう言いました。

しかし、ウネは先日の事がありますから、渡す物なんてないと言いました。

すると、ジャンヒョンが渡す物があると、ギルチェに手渡した物、それは以前男物の服を借りた時に入っていた短刀でした。

「あの山から煙が挙がったら、必ず避難してください。」

とも。

身重の者もいるし、大勢で逃げるのは大変だとギルチェ。

「そなただけでも避難を。他の者には関心無い。約束です。」

 

ジャンヒョンは、ウネに挨拶しました。

ギルチェを好きでしょ?と、ウネ。

ジャンヒョンは否定しました。

でも、ウネはそれを信じていない様子。

ウネは、ギルチェの事はよく知っていると言いました。

本人よりも知っているかも・・・と。

「恐ろしいことが起こったら、人は一番頼れる人を探します。私は戦いが起こったと聞いた時、思わずヨンジュン様を見ました。ギルチェが見た人も覚えています。」

必ず無事にお帰り下さいと、ウネは微笑みました。

 

ヨンジュンたちとジャンヒョンを見送った後になって、結婚を延期してはどうかと提案したのがジャンヒョンだと、ギルチェは知りました。

手を貸そうか?と言ったジャンヒョンの顔が思い浮かびました。

そして、ウネの言葉も。

回婚礼の日、戦いが起こったと聞いた後、自分が誰を見ていたのかも・・・。

 

ジャンヒョンは、ギルチェがあの日誰を見たのか、気になっていました。

気付いて無かったみたいですね。

ウネもちゃんと言ってあげれば良いのに。

ジャンヒョンはリャンウムに聞きました。

ギルチェがあの時誰を見ていたか知ってるか?と。

リャンウム、知っていました。見ていたのです、ギルチェがジャンヒョンを見たのを。

でも、リャンウム、嘘をつきました。ヨンジュンを見ていたと。

これは・・・どういうこと

嫉妬

 

ヨンジュンたちは、途中で別動隊と合流しました。

南漢山城に籠る仁祖に、兵が到着したと火矢で合図しました。

夜が明け次第、敵を背後から襲って、王を助けるのだと、息巻いていた彼らに、後金の兵が襲い掛かりました。

いきなり、戦いが始まったのです。

不意を突かれた義兵たちは、浮足立って押されました。

スニャクは、ギルチェとの約束を律義に守りました。

必死にヨンジュンを守って戦いました。

が、ヨンジュンは頭を殴られ、倒れてしまいました。

 

ジャンヒョンたちは、その状況を耳にしていました。

知らせを聞いても悠長に構えていたジャンヒョンですが、後金の兵にモンゴル族も加わっていると聞くと、顔色が変わりました。

モンゴル兵の狙いは、物と女性だと知っていたからです。

ギルチェが危ないと思いました。

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『財閥家の末息子~Reborn Rich~』4話まで

2024-11-27 22:48:04 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

オ・セヒョンに、目的はスニャンかと言われ、ドジュンは肯定しませんでした。

「もしかしたら、もっと大きくて大切なものかも。」

オ・セヒョンは言いました。

「金の流れより先に知るべき事がある。金の主人は人間だ。人間を理解してこそ市場を理解出来る。投資の定石だ。」

 

新車発表会を前に、オートレースに出場したスニャン自動車。

ライバルのデヨングループも参加していました。

調子よく快走するスニャンの車を見ながら、優勝すれば、新車発表会に花を添えられるとヤンチョルも機嫌が良かったのですが。

ファヨンが突然気分を台無しにするような発言をしました。

元々スニャングループの中で自動車は足を引っ張るような成果しか上げられていないようです。

なのに、何故執着するのかと、ヤンチョルに言ったのです。

実は、ファヨンは夫の政界進出をヤンチョルが後押ししてくれないことに不満を持っているのです。

ヤンチョルは怒りのこもった声で言いました。

「これからもお前はチン・ヤンチョルの一人娘だ。それ以上望むのは贅沢だ。」

ファヨン、呆然としてしまいましたが、すぐに勝気が沸き上がりました。

だったら、娘がお飾りじゃない事をお父さんに分からせればいいと。

 

トップを走っていたのに、ライバル社であるデヨングループの車に抜かれた時、ヤンチョルは思わず乗り出して不機嫌な表情になりました。

周囲にいたヨンギやドンギは、ヤンチョルの顔色を窺って、言葉が出ません。

ドジュンがコーヒーを差し出しながら、ヤンチョルに言いました。

「まだ3周残ってます。こんな言葉があります。ゴールするまで終わりじゃない。」

ヤンチョル、気持ちが少しだけほぐれました。

その時、よりによってデヨングループのチュ会長が5人の息子たちとやって来ました。

 

散々、嫌味を言うチュ会長。そして対抗するヤンチョル。

ドジュンは、自伝の中で、そして歴史に記されている2人の偉人を目の前に見て、ある種の感動を覚えていたようです。

ヤンチョルは、ソウル大学に首席で入った孫だと、ドジュンを紹介。

ドジュンから聞いたばかりの言葉も添えました。

「ゴールするまで終わりじゃない。」

この場ではヤンチョルが勝ったと思ったのですが、なんと、直後、スニャンの車にトラブル発生。

 

連絡を受けたヨンギが慌ててコックピットに走りました。

ヤンチョルが来ているのに、リタイアなんてさせられないと無理を言い、そのまま継続して走行を命じました。

しかし、結局、炎を吐きながら停止、リタイアする羽目に陥ってしまったのです。

ヤンチョルは、チュ会長に嫌味を言われても、返す言葉が出ませんでした。

おまけに、ヨンギが問題を解決したと得意げに報告してきた内容は、マスコミをお金で黙らせるとか言う姑息な手段。

チュ会長が言ったように、自分には後継者と胸を張って言える息子が一人もいないと感じた瞬間、ヤンチョルはヨンギの頬を叩き、その場を出て行きました。

それっきり、行方が分からなくなってしまったのです。

新車発表会があると言うのに。

 

ヤンチョル抜きで発表会を開こうと言ったヨンギ。

ドジュンが反対しました。

「新車はおじいさんが社運をかけて開発した力作です。なのに、おじいさんがいなかったら、マスコミはおかしく思うでしょう。一身上の都合でと言う言葉は、マスコミの想像力をかきたてるだけです。」

おじいさんを連れて来ましょうとドジュンは言いました。

彼だけが、ヤンチョルの行き先を知っていました。自伝に書いてあったからです。

 

スニャングループの始まりとも言える場所です。

そこには、スニャングループの前身“スニャン運輸”の古いトラックが収納されていました。

ヤンチョルは、その古いトラックではなく、高級外車のエンジンのチェックをしていました。

「誰も知らないのに、何故ここにいると分かった。」

と、ヤンチョルは驚いてドジュンに言いました。

お前も私が自動車に執着することを馬鹿にしているのかと、ヤンチョルは怒鳴りました。

ドジュンは、ヤンチョルが持っていた懐中電灯を受け取り、手元を照らしてあげました。

そして、言いました、バカになどしていませんと。

「スニャン自動車はエンジンだと思ってます。おじいさんをここまで走らせてくれた原動力でありエンジンです。」

ドジュンは、ヤンチョルがスニャンを興した過程を話しました。

ここまでの大企業に成長したのは、スニャン運輸がエンジンとして働いて来たからだと。

チェ検事の政界進出を反対しているのも、これまでの経験から、政治とはつかず離れずの関係で居なければならないと言う教訓を得たからでは?と。

ヤンチョルは、ドジュンの話に心を動かされました。

改めて自分の来し方を思いました。

そして、ドジュンと共に、新車発表会に戻ったのです。

 

ヤンチョルは、大勢の客を前に、挨拶をしました。

そして締めくくりました。

「スニャン自動車は、スニャンのエンジンです。」

ドジュンの言葉をパクったのです。

感動的なスピーチでした。

 

ドンギがドジュンに話しかけました。

製鉄会社がスニャン自動車には絶対必要だとヤンチョルは思っているが、パワーシェアーズにどうやって勝つんだ?と。

何か、意味ありげです。

ドジュンは答えました。

とられるなら、デヨングループより、パワーシェアーズの方がマシでは?と。

実は、ドンギはドジュンがパワーシェアーズのオ・セヒョンと繋がっていると見ていました。

ドジュンの運転手はドンギのスパイだったのです。

ドジュンを尾行していた運転手は、オ・セヒョンと接触していたのでは?と思える状況を目撃していたのです。

 

突然、デヨングループも、製鉄会社の買収に名乗りを上げて来ました。

それも、パワーシェアーズが提示しているより大きな金額で。

現金化できる資産は無いと見ていたので、ヨンギたちは驚きました。

すぐさま、資金の提供先を調べるよう、ヨンギは部下に命じました。

はっきりとしたことは分かりませんでしたが、一つ気になる事が判明しました。

ファヨンが代表を務めるデパートの資産の一部が現金化されていることでした。

ファヨン、今が自分の存在を父にアピールするチャンスだと考えていました。だから、ヨンギに資金援助しようと考えたのです。

 

ドンギは、ドジュンがオ・セヒョンと組んでいると思いました。

で、イ秘書室長を通して、ヤンチョルに2人が接触していると思われる状況を報告したのです。

ヤンチョル、初めてドジュンに疑いを持ちました。

 

その疑いを確認しようとしました。

ドジュンに言いました。何故私がここまで上り詰めたか分かるか?と。

「私に反旗を翻した者は絶対に許さない。それが血を分けた兄弟や子供だとしても。」

そして、以前土地で儲けたお金をドルに替えた理由、使い道を問いました。

ドジュンは言いにくそうに話しました。

「ニューヨークに父さんと行った時、映画に投資しました。」

答えを緊張して待っていたヤンチョル。

思ってもみない答えに、失望の色を隠しませんでした。しかし、ほっとしてもいたんじゃないでしょうか。

 

オ・セヒョンの部屋に花駕籠が届けられました。

持ってきたのは、ホテルでアルバイトしていたソ・ミニョン。

花駕籠に添えられていたカードに“レーチェル”とあったので、てっきり女性への誕生日プレゼントだ誤解しました。

でもこれはオ・セヒョンに部下から贈られたもの。

嫌味を言ったソ・ミニョンはバツが悪いったらありゃしません。

そのまま部屋を出ようとしたのですが、引き返して来ました。

誕生日プレゼントに・・・とホテルのレストラン招待券を渡しました。

実は、これが大きなプレゼントになりました。

 

花駕籠に盗聴器が隠されていたのですが、それをソ・ミニョンが招待券の裏にメモして知らせたのです。

ドジュンとオ・セヒョンは一芝居打ちました。

いかにも製鉄会社を買収しようとしているような会話をしたのです。

 

盗聴器を忍ばせたのは、ヤンチョル?それとも、ドンギ?

 

どちらにしても、その音声はヤンチョルに届けられていました。

すぐさま、ヤンチョルはオ・セヒョンを呼びました。

そして、パワーシェアーズに資金提供したのはドジュンかと問いました。

オ・セヒョンは、正直に言いました。

ドジュンに資金提供をしてもらったが、今は関係を解消している。そして、ドジュンの投資先はインターネットで本を売る小さな会社だと言いました。製鉄会社ではなく。

「全産業のエンジンの役割を果たすとドジュンは言うのですが、ありえない。だから、解消しました。」

ヤンチョルは、信じられません。てっきりドジュンが製鉄会社を買収しようとしていると、自分に反旗を翻したと思い込んでいましたから。

 

オ・セヒョンは続けました。孫を疑っても仕方がないと。

「父親の悲願だった事業を息子が邪魔して、長男の計画に弟が水を差す。それが財閥一家ですから。」

その時、ヨンギが飛び込んで来ました。

自分にまかせてはいられないと、ヤンチョルが直接オ・セヒョンと話し合おうとしていると考えたのです。

ヤンチョルはそれに構わず聞きました。計画に水を差しているのは?と。

「デヨンに資金提供しているのは、スニャン家の方では?」

ドンギでした。

 

ヤンチョルは、これを知っても、何も手を出しませんでした。

ヨンギに任せたのです。

ドンギを止めることもしませんでした。

 

結局、ファヨンの資金援助を受け、ヨンギは製鉄会社を買収することに成功したのです。

 

ドンギはバレているとも知らず、お祝いのケーキを持って帰宅しました。

ヨンギは、そのタイミングで全て知っていると告げました。ヤンチョルも知っていると。

ドンギ、心底びびりました。

 

家族そろった食事の席で、ヤンチョルはヨンギを後継者として認め、遇しました。

ヨンギ、感動で涙がこぼれそうでした。

 

これ、全てドジュンの読み通りでした。

オ・セヒョンが言った“投資の定石”。人間を理解してこそ市場を理解出来ると言うと言うのを実践したまでだと、オ・セヒョンに言いました。

そして、製鉄会社を取られたのではなく、スニャンに莫大な負債を抱えさせたのです。

 

ところで、ドジュンが投資したインターネットで本を売る小さな会社・・・。Amazonでした

大儲けです、ドジュン。

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』2話まで

2024-11-26 22:26:05 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ギルチェは、ヨンジュンに抱き留めてもらいたかったのです、本当は。

が、当のヨンジュンはウネと一緒にいて、その場には来ていませんでした。

期待通りに行かず、ギルチェはイ・ジャンヒョンにお礼を言うどころか、散々失礼な物言いをして背を向けました。

ジャンヒョンは呆れてしまいました。

 

ジャンヒョンは、親しい農夫のソンチュにギルチェのことを聞きました。

自分が美しいと勘違いしてる娘は?と聞いただけで、ソンチュはそれがギルチェの事だと察しました。

大勢の男を泣かしてるとソンチュは言いました。

ジャンヒョンは、ギルチェを見返してやろうと思いました。

で、この村に根を下ろしてやろうと思いました。

それにはやはり書院に入らなくてはと思いましてね。

クジャムを使いに出しました。

「熟柿を3倍の値段で買うので、書院にいれてくれないだろうか。」

と。

その値段で米を買い入れてくると。

最初は、賄賂など受けないと言っていた師たちも、ジャンヒョンに上手く言いくるめられ、その条件を飲むことに。

 

ジャンヒョンは、もう一つお願いがあると言いました。

ソンチュとイランの夫婦が、結婚して60年になるのを祝ってあげたいと。

回婚礼と言う儀式です。

本来、両班が行う儀式なので、縁が深い師たちが執り行うべきことですが、今回は、ジャンヒョンが行うのを許可してくれました。

礼は情から生じるものだ・・・と。

 

ところで、ギルチェはあまりにも自分に自信を持ち過ぎているので、ヨンジュンも本当は自分を好きに違いないと思い込んでいます。

美しいギルチェに見つめられたら、笑顔になるのは、男性なら仕方がないことです。

ギルチェは、ヨンジュンに、想いを抑えないでくれと迫りますが、ヨンジュンは真面目で規律正しい青年ですから、ウネを裏切るようなことは絶対にしません。

ギルチェは、がっくりしましたが、やはりこのまま諦めるようなことはしません。

ヨンジュンのことを知らなさ過ぎるのが良くないと思いました。

だから、誰か・・・世情に通じていて、都の人々の好みを知る人に教えを請わなくてはと考えたのです。

イ・ジャンヒョンです

 

ギルチェは、ジャンヒョンに取引を持ちかけました。

頼みを聞いてくれたら、私も力になる・・・なんて言って、試験問題を教えてあげると言いましたよ。

ジャンヒョン、そんな事全く願っていないのに・・・と、苦笑しました。

ギルチェは、都の事を教えてほしいと言いました。

ジャンヒョンから見たら、ギルチェは世間知らずの田舎のお嬢さまに過ぎません。

一生懸命に余裕ぶってる様子を見ると、つい、笑ってしまいそうになるのを堪え、ジャンヒョンは話を合わせてあげました。

 

ジャンヒョンは、ギルチェに都を案内しました。

流行りの衣装や化粧、書物を紹介しました。

そして、男装させ、妓楼に連れて行ったのです。

 

そこで、ギルチェは、リャンウムと言う歌手の歌を聞きました。

朝鮮最高の歌い手だと称賛されているリャンウムの歌を聞き、ギルチェは心を掴まれました。

感動のあまり涙を流すギルチェを、ジャンヒョンは驚いて見つめました。

 

ジャンヒョンはギルチェを知れば知るほど、新しい魅力に惹きつけられるようです。

男女の仲についても、あけすけに語るギルチェを、ジャンヒョンは新鮮に感じたようです。

どう見ても、知ったかぶりをしてるわけですからね。

「そなたの知る男は学問に励んでばかりいる世情を知らぬ儒生だけだろう。それゆえ、そなたに一目ぼれしたのだろう。だが私はその者たちとは違う。まぁ、そのうち分かるだろう。」

ジャンヒョンは、ギルチェを抱き上げて船から降ろしました。

さらっとそんな態度をとる男性は初めてだったのでしょうね、ギルチェ。

ジャンヒョンなど、石ころや道端の草くらいにしか思っていないと言っておきながら、ドギマギしてしまった自分を不思議に感じていました。

 

借りた男性用の服をいつ返せば良いかと聞いたギルチェ。

翌日には、熟柿と米を交換に出かけると言うジャンヒョン。

「では、明日返すついでに見送ります。」

と、ギルチェは言いました。

 

その言葉を受けたジャンヒョンは、翌日、ギルチェが来るのを待ち続けました。

なかなか現れないギルチェ。

ようやく・・・と思ったら、それは小間使いのチョンチョニ。

ギルチェが来られなくなったので・・・と、チョンチョニは服の入った包みをクジャムに渡しました。

ジャンヒョンは少し寂しそうでした。

 

ギルチェは、服の中に、小刀を見つけました。

それに文章が刻まれていました。

“梨花を包む月光、わが心の愛しき人”

女性から貰ったモノだと思えました。

その瞬間、一時でもときめいた自分が情けなくなったギルチェでした。

チョンチョニから、ヨンジュンが父に会いに来ていると聞きました。

もう、ジャンヒョンに会いに行く気にはなれませんでした。ヨンジュン>ジャンヒョン・・・ですわな。

 

ヨンジュンは、仲間と共に、仁祖に上疏する文章を書き上げ、内容を師に確認してもらっていました。

仁祖への上疏は、ヨンジュンたちだけじゃありませんでした。

多くの者から、後金と戦うようにと言う意見が寄せられていたのです。

 

大臣の意見も分かれていました。

後金を攻めよと言う意見と、後金に使臣を送り、宥めよと言う意見です。

仁祖も悩んでいました。

以前、後金との和解に反対し、義挙を挙げて王位についたわけです。今更、後金に媚びたら、儒生たちから非難を浴びるのは見えています。

10年前は、江華島に避難してなんとかしのぎました。

今回も同じようにすればよいと考えたみたいです。

仁祖は、後金との戦を選択したのです。

 

しかし、後金は既に清と国名を変え、勢いを増していましたし、同じ轍を踏むことは無さそうです。

 

村では、ソンチュとイランの回婚礼の準備が開かれていました。

両班も庶民も総出で、準備しました。

美しく着飾ったイランを、これまた馬子にも衣裳のソンチュが嬉しそうに見つめました。

儀式が始まろうとしたとき、ジャンヒョンが米を積んだ馬と共に戻って来ました。

 

イランの回添えをするギルチェを、ジャンヒョンは嬉しそうに見つめました。

今回、ジャンヒョンはリャンウムも同行していました。

式で歌を歌ってもらうためでした。

リャンウムは、ジャンヒョンの視線に気づきました。その視線の先にいるギルチェを見て、妓楼に来た若い男性だと気付きました。

リャンウムの歌が始まり、居合わせた皆が感動し、ソンチュとイランの幸せそうな姿を嬉しそうに見ていました。

 

ギルチェは、ウネとヨンジュンが寄り添って幸せそうにしているのを見て、傷つきました。

しかし、それでくじけないのがギルチェの凄いところで。

ここに至っても、まだヨンジュンを自分のモノにしようと考えましてね。

チョンチョニに嘘をついてヨンジュンを呼びに行かせ、2人っきりになったところで、kissしちゃおうって作戦。

ところが、あえ無く失敗。

おまけに、その様子の一部始終をジャンヒョンに見られてしまったのですから、そりゃぁねぇ・・・

 

「横恋慕は諦めた方が良い。期待せずに、私の元へ・・・。」

一瞬、驚いて言葉が出なかったギルチェですが、すぐに気を取り直して言いました。

「私はあなたが大嫌いです。」

 

ヨンジュンは一途な人だとギルチェは言いました。ジャンヒョンとは違うと。

「私はお慕いする人と共に春にはお花見をして、夏には小川に足を浸し、秋につくった山葡萄酒を冬に飲みたい。そして共に歳を重ねたい。」

そのように生きたいと?と、ジャンヒョン。

初めて自分の生き方を変えても良いと思ったのかもしれません、ジャンヒョン。

 

雪が降り出しました。

ソンチュとイランは幸せそうに笑い、民はリャンウムの歌に会わせて踊っていました。

 

しかし、彼らの知らないところで、戦争が始まろうとしていました。

とうとう後金が攻め込んで来たのです。

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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』視聴開始

2024-11-25 13:41:47 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

朝鮮王朝第17代孝宗の時代に、ある文書が司憲府で見つかりました。

先代の世子ソヒョン世子の死後に既に見つかっていたもののようです。

史書の草稿だと思われました。

先代の世子を貶める内容となっているようで、厳密に言うと、闇に葬るべき文書でした。

しかし、この草稿に何度も登場する一人の人物の行いが気になると上司は言いました。

その人物について調べ、草稿の真偽を密かに確かめよと、上司に命じられたシン持平。

イ・ジャンヒョンと言うその人物について調べ始めました。

行き当たったのが、一人の老女。

牢に入れられているのですが、高貴な人が手厚く世話するよう頼んでいるんだとか。

“時が来れば、あの方が私を迎えに来る”と何度も何度も繰り返して呟いているようです。

 

シン持平は、洞窟の奥の牢にいる老女を訪ねました。

そして聞きました、迎えに来ると言うのは、イ・ジャンヒョンか?・・・と。

正気を失っているように見えた老女ですが、イ・ジャンヒョンの名を聞くと、動揺を見せました。

「イ・ジャンヒョンの話を聞かせてくれぬか?」

 

時は、20年ほど遡ります。第16代仁祖の治政です。

 

ギルチェ=アン・ウンジンさんは、マイペースで我儘で自分の美貌に自信を持ちまくりの両班のお嬢さま。

花嫁修業をする毎日ですが、何せ歯に衣着せぬ物言いですので、友達からは敬遠されたりしています。

が、本人は至って平気。

ギルチェが気になるのは、成均館の儒生ヨンジュンのこと。

彼女の初恋の相手のようです。

ところが、ヨンジュンは、ギルチェの友達ウネと恋仲なんです。

 

ギルチェは最近同じような夢を見続けています。

刺繍をしていると、赤い糸巻が転がってしまい、それをどこまでも自分が追いかける夢です。

野を超え、山を越え、川を渡り、雪山を走るギルチェ。

すっかり服もぼろぼろになり、顔だって汚れてしまいます。

やっと糸巻が浜辺で止まりました。

一人の男性の足元に糸巻はありました。

男性が糸巻を拾い上げ、ギルチェに言いました。

「私はここで長きにわたってそなたを待っていた。」

顔は夕焼けで見えません。

 

当時、朝鮮は明と後金と言う外敵に悩まされていました。

明と後金の争いはもう長く続いていて、親明政策をとる仁祖は日増しに勢力を強める後金にどう対処すべきか、頭を痛めていました。

 

ある日、ギルチェは友達と花摘みの祭りに出かけました。

男性も多く参加しているのを見て、これ見よがしに美貌と愛嬌を振りまき、男性陣を惑わせようとしました。

が、ヨンジュンは振り向きません。

女性陣の反感を買っただけで終わりそうです。

 

そんな時、ヨンジュンが声高に政治について主張しました。

「後金は朝鮮の事を貶めたと言うのに、朝廷は後金を宥めようと使臣を使わそうとしている。師の許可を得たので、皆で王様に対して上疏しようではないか。」

そーだ、そーだと皆で気勢を上げたのですが、その高揚気分に水を差した者が。

イ・ジャンヒョン=ナムグン・ミンssiです。

 

「明が後金に勝てると?後金が明に勝つとは少しも考えないのですか?」

よってたかってイ・ジャンヒョンの主張を否定しようとする書生たちでしたが、弁舌はイ・ジャンヒョンの方が数段上。

イ・ジャンヒョンは、ここで勇ましく戦うと叫ぶ書生たちが、どれほど戦いの役に立つかは疑問だと言いたかったようです。正確な情勢判断も出来ていないのにと。

 

イ・ジャンヒョンは変わり者だと噂されていました。

少し前にこの村にクジャムという従者と共にやってきて、書院に入りたいと突然申し出たそうで。

そして試験に受かったら・・・と言われると、子供たちに交じって受験しました。

ところがどういうわけか、一文字も書かず、不合格に。

しかし、イ・ジャンヒョンは村の長老たちに物凄く人気になっちゃって、彼らの口添えで書院に入る事が出来たのです。

また、どうやって儲けたのかは分かりませんが、お金持ちだとも言われています。

おまけに、女たらしだとも。女たらしと言われる理由は、女性と交際しても、結婚する意志を持っていないからでした。

 

ギルチェは、そんな非婚を信条としているイ・ジャンヒョンなんぞ、完全に対象外。

なんとしても、ヨンジュンを虜にしたいと考えまして。

ブランコに乗る事を思いつきました。

ブランコに揺られながら、ちらちらと足首を見せるのが良いかもなんてね

「春香伝」のパクリです。チョ・スンウさんファンなら、皆さんご存じのあの話です。

 

ギルチェがブランコをしているのを見かけたイ・ジャンヒョンがクジャムにあれは誰だと聞きました。

「尻尾が99本の狐です。」

と、クジャム。

イ・ジャンヒョンは興味が湧きました。

これまで美声の女人、心優しい女人などなど、多くの女性に出会って来ました。しかし、皆見た目は華やかだけど、中身は空っぽだと思いました。

だから、その狐はどれほどの女性なのか、見て見たくなったのです。

期待はしていませんでした。自分は目が高いと思っていましたから。

でも、イ・ジャンヒョンはギルチェが高く高くブランコをこぐ姿に目が釘付けになってしまったのです。

後に、ギルチェがこの時の事を尋ねたら、

「とても不思議な音を聞いた。花の音だ。」

と、イ・ジャンヒョンは答えたようです。

ギルチェもまた、ブランコを漕ぎながら、夢のあの人に会えるかもしれないと感じていました。

 

突然ブランコの綱が切れました。

乗っていたギルチェが放り出されました。

受け止めたのは、イ・ジャンヒョンでした。

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