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突然のウンボの告白に、ギョンは驚きました。
夢の通りだと言う事にも気が付きましたが、それ以上に、目の前にいるのが本当にウンギだったと言う事の方が、驚きでした。
期待はしていたのでしょうが・・・。これまで散々違うと言われて来ましたからね。
ウンボは一切を説明しました。とは言っても、事実をそのまま話すことは出来ません。ウンギと自分の事を上手く合わせて説明しました。
「私は王様に捨てられたと思っていたのです。」
まさか、そう思っていたとは、ギョンは思いもよらない事でした。
目覚めたら森の中だった・・・と、ウンボ。確かに、ウンギの遺体は埋葬もされずたくさんの遺体の中に放り投げられましたからね。
それを助けてくれたのが、偶然通りかかったワルだった。
その後、芙蓉客主を手伝うことになった。自分の手で犯人を捕まえたかったからだ。
「お堂で正体を明かせば良かったではないか。」
と、ギョンが言うと、誰の事も信じられなかったからだと、ウンボは答えました。
捨てたのではない・・・とギョン。でも、そう受け取られても仕方のない状況だと分かりました。
「幼い頃、日月星辰に誓って約束しましたよね?困った時はいつでもそなたを助けようと。」
その言葉で、ギョンは思い出しました。
出会った日、2人で追っ手から逃れていた時、そう約束したことを。
その言葉が決め手となりました。目の前の女性は、紛れもなく王妃だと。
2人だけの思い出ですからね。
その約束を守ってください、ワルを助けてください・・・とウンボ。
ウンボは、大王大妃は既に知っている事も打ち明けました。
大王大妃の指示に従って、ギョンにも事実を打ち明けなかったと説明しました。
犯人を捕まえるためには、やむを得ません・・・と。
大君にも、これまで何度か危ない所を助けてもらったと言いました。
「ワルも、ホン・ギホ様も、大君様も行く充ての無い私に手を差し伸べてくださったのです。」
ギョンは、納得しました。
ギョンはウンボを優しく抱きしめました。
万が一話に偽りがあったとしても、構わない・・・とギョン。
「済まなかった。孤独であっただろう。私を頼る事も出来ず・・・。」
揀択を中止するとギョンは言いました。
でも、ウンボはそれを止めました。ギョンが介入することは、ウンボ自身が危険に陥るということで、この事件を解決するのは自分がやるべきことだと。
ファン内官が、ウンボを送って行くときに言いました。
「王様の心をご理解ください。王様は最後までカン・イス様を助けようと尽力なさいました。脱獄を企て側近に命じたほどです。」
ウンボは、驚きました。ギョンが父を殺したとペク・チャヨンから聞かされていましたから。
混乱しました。
ペク・チャヨンとホン・ギホはウンボへの思いに差があるようです。
ホン・ギホはやはり“娘”と言う感情が少しあるようで、ウンボを利用することに心苦しい思いを抱いています。
でも、ペク・チャヨンは、目的を達成するためには、友人カン・イスの娘だろうと、利用すべきだと、同情は必要ないと考えているのです。
ワルは直ちに釈放されました。
三揀択に向けて、領議政、左議政ともにいろんな手を打とうとしています。
領議政たちは王族を含めた揀択に関わる人たちに便宜を図ってもらおうと、金品を渡しています。
一方、ケピョンはとうとう本物のホン・ヨンの居場所を突き止めていました。寺で養生しているホン・ヨンに会いに行き、確認しました。
その本物のホン・ヨンの世話をしているのが、ウンボの母でした。
ギョンはジェファを呼びました。
誤解していたと謝りました。そして言いました。
「ホン・ヨンという女性について、口外しないでほしい。些細な事も。」
揀択の候補者が大君と関りがあると知れるとまずいからだと言いました。
そして、ジェファが助けてくれた事を感謝する・・・とも。
「何故王様が礼を言うのでしょうか?」
と、ジェファ。幾分気分を悪くした感じです。
「私の女ゆえ。初めから私の女だ。」
ジェファ、氷ついたような表情になりました。
追い打ちをかけるような事が起こりました。
王の元を下がって帰ろうとしたとき、大王大妃に会ったのですが。
散々に蔑すまれたのです。身の程をわきまえよ・・・と。
ジェファ、怒りがこみ上げて来ました。何としても、王の座、そしてウンボを手に入れたいと思っても仕方がないくらいに。
あれほどウンボの関わりを知って動揺したのは、純粋に心配だったからでしょう。想いは嘘偽りの無いものだと言う事です。
でも、王と大王大妃の言葉は、その想いの質をちょっと変えてしまったように思います。
ギョンは予知夢について都巫女に聞きました。
勿論、自分が・・・とは言わず、書物で読んで気になったと言いました。
「予知夢を見るのは、日月星辰の許しが必要です。神に仕える者たちの中でも限られた者のみが持つ能力です。」
と、都巫女。
そして、続けました。
「予知夢を見続けると気力が衰えることもあります。」
ギョンは思いました。全てを元通りに戻さなくては・・・と。
王妃も、ノリゲも・・・。
そして、カン・イスを犠牲にした自分自身の過ちも正さなくてはならないと。
まず、ギョンはカン・イスの事件を調べ直すことにしました。
王妃に思想教育をしたという濡れ衣を晴らすことです。
キーとなるのは、大妃付きの女官です。
ギョンは大妃に直接要求しました。罪を正してくれと。全て知っていたが、母だから看過したんだと言いました。
それ以来罪の意識にさいなまれ続けているんだと。
当然、大妃は激怒し、恐怖を感じ、一切を拒否しました。
でも、今回はギョンも後には引きません。
「時間を差し上げます。自ら明かすか、私の手で明かすかは母上に委ねます。私からの最後の孝行です。」
大妃ってギョンの実母だったのね。
もしかしたら、継母かも・・・と思ってたよ、これまでの様子を見てたら。
ギョンがウンボを呼び出しました。
行った先は、あのお堂。
ワルがいました。
再会を喜ぶ2人。
ウンボがくだけた態度をとるのを、ギョンは楽しそうに見ました。
ギョンは、ワルに山尺のヨングンが殺された時の事を詳細に聞きました。
ワルが行った時、まだヨングンは息があったようです。最期に言い残したのは、“ケピョン”と言う言葉だったことを、ワルは思い出しました。
ケピョン・・・。それが何を意味するのか、まだギョンたちには分かりませんでした。
それを調べろとギョンはワルに言いました。
ワルを義禁府の役人にすると言いました。義禁府の内部にいる敵側の間者を探し出すという任務を与えたのです。
ギョンはウンボを町の中のある店に連れて行きました。
幼い頃、2人で追っ手から逃げ込んだ店です。
ウンボが思い出したのを、ギョンはほっとして見つめました。
返したい物がある・・・とギョンは言い、あのノリゲを渡しました。
初揀択の時、ウンギが落として行ったとギョンの言葉でウンボは知りました。
ギョンは、昔、そして今回もカン・イスを救えなかったことを告白しました。
元通りにしたい・・・と言いました。
「カン・イスの名誉を回復し、そなたを王妃に戻す。ここで誓った約束を必ず守る。」
「そなたが揀択に参加したのは私のためではなく、犯人を捕らえて父親の無実を証明するため。だが、願わくは全てが終わったらウンギとして、そして私の王妃として戻って来てくれないか。」
ウンボの心にギョンの想いが沁みて行きました。
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