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「私との時間が残り僅かなら何をしたい?」
と、ヨンウンが聞きました。この世に永遠はないでしょ?と。
答えが思いつかなかったジェグクが反対にヨンウンに同じ質問をしました。
「思い切り熱く過ごす。」
と、微笑みながらヨンウンは言いました。
人目を気にせずキスしたり、仕事もさぼって一緒に過ごしたり・・・。
「一日中小言を言われても、朝起きて最初に見るのはその顔がいい。」
と、ジェグク。
終わりを尋ねるヨンウンに、ジェグクは日常を答えました。
「全部やり終えたら、別れるのはどう?」
その瞬間、ジェグクの笑顔が消えました。
「喧嘩して疲れて傷つけあう前に、やりたかった事全部するの。楽しんで幸せな時間を過ごしたら未練も残らない筈だから。そのあとに、笑顔で別れてみない?」
少し微笑みながら言うヨンウンに対し、ジェグクの表情はこわばったままでした。
ヨンウンの脳裏を、ジェグク母の言葉が回っていました。
“母親が死んでジェグクが苦しむ姿を見るのが、あなたの愛し方なんですか?”
会社が外資系企業に買収されると言う噂が立ちました。
社員は皆動揺しました。
チスクが直接会長に聞きましたが、会長は否定しました。
フランスの会社からは、デザイン等の修正が次から次へと入り、それに対応するのに、ソーノチームは大わらわ。
ソーノチームの面々も、買収話に動揺を隠せません。気もそぞろになっています。
ヨンウンは、正式発表も無いんだからと注意しました。
ところで、ヨンウン母は、夫の携帯にある“モ・ギョンジャ”と言う女性名を見て浮気をしていると思い込んだままです。ジェグクのことなんですけどね。
夫の退職を機に、離婚したいと申し出ていますが、ヨンウン父は本気にしていません。
でも、母は、どんどん話を具体的に進め始めました。
家を売りに出したようですし。
そのせいで、ヨンウン両親は喧嘩が絶えません。
ジェグクは、ヨンウンに待ってみないかと言いました。
時間が経って、自分たちの気持ちが固いと分かったら、頑固な母親も考えが変わるかもしれないからと。
ヨンウンはそれに対して何も言いませんでした。
話題を変えたのです。
きっと、無理だとヨンウンは思ったのでしょう。
ただ、別れにもいろいろあると言いました。辛い別ればかりじゃないと。
偶然、顔を合わせたジェグク母とヨンウン母。
最初から喧嘩腰の会話になってしまいました。
怒りに任せて、ヨンウン母はその場でヨンウンに電話しました。ジェグク母に聞かせるように、愚痴をぶちまけたのです。
丁度、ヨンウンはジェグクとデート中でした。
ヨンウンの様子を見て、ジェグクが電話を替わりました。
ヨンウン母は、ジェグクが出ると、更に怒りをぶつけました。
誰がそばを通ろうと、ヨンウン母はお構いなしに大声で憎まれ口をたたきました。
あまりの剣幕と激しい口調に、ジェグク母はヨンウン母に背を向けて出て行きました。
そこまでなじられたのは、きっと初めてだったでしょう。ショックを受けていました。
廊下で思わずふらついたのを見つけたのは、シン・ユジョン。
ヨンウンは、ジェグクの顔が見られませんでした。
ジェグクは、ヨンウンが母から詰られたことを知り、ヨンウンが突然別れを口にし始めた理由が分かったようです。
一斉に2人の携帯に着信が。どちらも、母親からでした。
ジェグクは、ユジョンの部屋に行きました。母はユジョンに助けられて部屋で休んでいました。
ジェグクは、母を責めました。
しかし、自分から仕掛けたわけじゃないとジェグク母は言いました。
「僕は母さんや兄さんの様に格も高くない。」
と、ジェグク。
ヨンウンとは格が違うと言ったと、ヨンウン母から聞いていたからです。
「あなたは私の息子よ。だから、そう言ったの。」
と、母は言いました。
ヨンウンも、母を責めました。
しかし、こちらも母には何も通じませんでした。
そして、勢いに任せて、母は父が浮気していたと言いました。でも、それは結局、すぐに誤解だと分かりました。
ヨンウンが間に入って、ちゃんと父親が説明したからです。
始まりは、夫婦喧嘩だったのでしょうが、結局、ヨンウンとジェグクの一件も火に油を注ぐ結果となってしまいました。
しかし、根底には、ヨンウン母が自分の人生を生きてこなかったと言う悔いや悲しさがあるようですね。
ミスクの体調はますます悪化しています。
スホは不安を隠せません。でも、一生懸命、ミスクの世話、娘の世話をしています。
生前葬をしたいと、ミスクが言いました。
明るく皆と別れたいと。
でも、そんな話題、スホは耐えられません。
まだ生きてるじゃないかと、怒りました。そして、キツク抱きしめました。
どうしても無理かしら・・・と、ジェグク母がジェグクに言いました。
あなたが折れてくれない?・・・と。
ジェグクが言いました。
「今まで僕は一度も我儘を言わなかったね。でも、一度でいいから我儘を言わせて。一度だけ母さんに無理を言うよ。ハ・ヨンウンを認めてほしい。」
会長は、ドフンを知れば知るほど、チスクを任せたいと思うようになったようです。
少々変わったところはあるけど、地位も経済的にも健康的にも問題は無いと思いました。
チスクは、スホがソ代理と一緒にいる所を見かけました。
仕事の引継ぎの話をしていたのですが、事情を知らない者から見ると、少々怪しい雰囲気に見えたかもしれません。
とにかく、チスクは浮気だと思い込みました。
すぐにでも、ミスクにぶちまけてやると、チスクは怒りました。
ヨンウンは、病気が悪くなったらどうするんだと、止めました。
しかし、黙ってはいられないと、ミスクの家に乗り込んだんだけど、いざとなったらチスクは言えませんでした。
心残りだらけよ・・・と、ミスクは言いました。
「ジミンをもっと抱っこしてあげれば良かった、スホをもっと愛せば良かった。全部やりつくして心軽やかに逝くつもりよ。手放すのも愛なの。全て与えて別れることより、深い愛は無いわ。」
実のところ、ジェグクには、自分の恋愛や結婚に親の同意が必要なのか理解出来ていませんでした。
ユジョンは、見えて無いモノがあると言いました。
だから、周りの人の言う事に耳を傾けるべきだと。
ジェグクが言いました。兄さんとヨンウンの別れに気づけなかったのに、そんな事言える?と。
ジェグクは気づいていたのです。
10年前のあの雨の夜、ユジョンはスワンを追ったに違いないと。
スワンは飲酒運転だったそうです。
それが気になったジェグクは、スワンがユジョンと一緒にお酒を飲んでいたことを調べ上げたのです。
スワンが店を出た後、ユジョンが車で後を追いかけたと、店員は言いました。
ユジョンは飲酒運転のスワンを何としても止めないと危険だと思い、後を追いました。
スワンの車の前に回り込もうとしたとき、対向車線からトラックが迫っているのが見えました。
慌ててハンドルを切ったら、すぐ後ろを走っていたスワンもハンドルを切って、道路外に突っ込んでしまったのです。
接触はしなかったけど、ユジョンの運転操作によってスワンが事故を起こしたのは間違いないようですね。
そのせいで、ユジョンは罪悪感に苛まれ続けていて、ずっと苦しんできたのです。
どうして今まで黙っていたの?と、ユジョンがジェグクに聞きました。
「あなたが兄さんを心から愛していると知ったから。誰よりも苦しい時間を過ごす人だから。それにあれは事故だったから。」
ヨンウンとジェグクは、何となく気マズイ雰囲気です。
想いが変わったというのではなく、やはり親の反対があまりにも重くのしかかっているのです。
ヨンウンは、フランスの会社の要求に振り回されていますし、会社の買収話も有耶無耶のままですし、落ち着きません。
ヨンウンはこれから起きるかもしれない2人の間の諍いや問題を挙げました。
それが、ジェグクには不満でした。別れる口実ばかり探していると。
「愛してるから。」
と、ヨンウンは言いました。
「でも、しがみつくだけが愛じゃないわ。手放してあげるのも愛よ。」
ミスクの言葉ですね。
ジェグクは、ヨンウンが親の反対に負けて自分との愛を投げ出そうとしているのではないと感じたようです。
「出会ってから今まで、一度も後悔してない。だから、全部やりつくしてもダメだった時に別れを切り出してほしい。返事はその時にする。」
と、ジェグクは言いました。
また、フランスの会社が無理難題を突き付けて来ました。
自分たちの要求に沿う事を求めて来ました。
チームは、頭を抱えました。
“ソーノ”チームもバラバラになりそうです。もっと条件の良い部署に誘われているメンバーもいます。
沈みかけた船から逃げ出そうとしてる輩もいます。本部長です。
それでも、ヨンウンたちは必死に働きました。
そして決断しました。
要求に従うのは、自分たちの個性を失くしてしまう事だと気付いたのです。
「そんなの“ソーノ”の服じゃない。」
ジェグク母が、ずっとそのままだったスワンの部屋を片付け始めました。
スワンを見送らないとね・・・と母がジェグクに言いました。
「彼女とつきあっていいわ。もう止めない。私が折れてあげる。」
意外だと言う表情をジェグクが浮かべました。突然の事ですからね。
でも、話には続きがありました。
「でも、私が死んでからにして。私のいない世界で、私に見えないように2人で生きなさい。」
なんて恐ろしい事を・・・とジェグク。
「恐ろしいわよね。でも、怖いのは彼女よ。そう言われても、別れない彼女が私は恐ろしいし、嫌いよ。」
ヨンウンにも同じ事を言ったんだと、ジェグクは知りました。
愕然としました。
ヨンウンがどれほど傷つき、ショックを受けたかを知りました。
これまでのヨンウンの言葉の理由を知りました。
執着は止めてと、ジェグク。
「母さんの息子だと言う事を一度も否定したことはない。母さんを尊敬してるし、好きだけど、僕の人生を勝手に決めるのは違う。」
なぜ彼女にそんな事を言ったの
僕が愛しているのに、彼女なしじゃだめなのに
ジェグクが声を荒げました。
「あなたを愛しているから。」
それで、兄さんを守れたと、ジェグクが冷たく言いました。
夜遅く会社を出ようとしたヨンウンの前にジェグクが現れました。
真っ直ぐに歩いてきて、力いっぱいヨンウンを抱きしめました。
ごめん、許してくれ・・・と。
ヨンウンは、別れを予感したみたいです。ただ、平凡な別れじゃないことを祈りました。
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