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マンドクとボクスン夫婦、「100日の郎君様」とは全く違う裏のあるキャラクターのようです。
何者かの手下で、命令には無条件に従わなくてはいけないようです。
“故郷に帰る準備をしろ”と言う矢文が届き、マンドクは一人アジトに向かいました。
一方、捕らえられた星宿庁の祈祷師は、何も喋らず、黙秘したままでした。
だから、宋、家、滅と言う文字に続く最後の一文字が何なのか、目的は何なのか、一切分かっていません。
大臣たちは、民の不安を思うと、一刻も早く事件を解決せねばと、王をせっつきました。
ソンオンが頑張っているのは分かるが・・・とね。
王が直接尋問すれば、白状するのでは?とチョ右議政は言いますが、そんなうまくいくでしょうか。と言うか、王を祈祷師に会わせたいのでしょうか。
ジェイは、秘密の部屋に担ぎ込まれ、ファンの手当てを受けていました。
薬湯を煎じるよう命じられたテガンは、内医に任せれば良いのに・・・と不満を持っています。
しかし、女性だと言う事を隠しているわけですから、医師に診せるわけにはいきません。
ソンオンは、星宿庁に向かっていました。
祈祷師や星宿庁を調べようとしたのですが、ソンオンが兵たちと到着した時、既に何者かが先着してて。
巫女たちは、縛り上げられ、祈祷師の部屋は探られていました。
覆面の男たちと格闘になりました。
なかなか腕の立つ一味で、互角の戦いですよ。
やっとのことで、ソンオンが腕に斬りつけることが出来たくらい。
結局逃げられてしまいました。
この時、ソンオンが傷を負わせた相手が、どうもマンドクのようです。
巫女たちの話から、祈祷師は1カ月ほど前に、ジェイの故郷ケソンの祈祷所に出かけたと分かりました。
その頃から、髪が白くなり始めたそうで。妙な香りがしたとも巫女たちは言いました。
ソンオンからそう報告を受けたファンは、祈祷師がケソンに行った頃、ジェイの家族が殺される事件が起こったと気付きました。
しかし、まだ目的すら見当がつきません。
ジェイの意識が戻りました。
もう私を信じてくれますか?と、ジェイはファンに聞きました。
「そちを信じてだいぶ経つ。」
と、ファンは言いました。
ジェイは思わず涙がこぼれました。
「信頼してくださることだけが、頼みの綱です。」
ひょっとしたら、最初から信じていたのかもしれないと、ファンは言いました。
ジェイの父・・・師匠が、娘を人殺しに育てるはずが無いと、思っていたからです。
ジェイの傷の手当が出来たのは、ジェイ父の教えがあったからだとファンは言いました。
ジェイは、自分の知らない父のことをファンに教えてほしいと思いました。
ファンの口から語られる父の姿は、ジェイも想像が出来ました。自分が思っていたままの父でした。
優しく、思慮深く、誠実で、民のための治政を望んでいました。
そして、何より娘の自分を慈しんでくれました。
“嫁の務めに疲れたら、いつでも帰って来なさい。私は娘を追い帰すような父親ではない”
と、父は言いました。
その通りです、父は本当に素晴らしい人でした・・・と、ジェイは泣きながら言いました。
失った悲しみがよりいっそうこみ上げて来たようです。
当時は、嫁いだら実家の事は捨てるよう言われることが常だったようです。しかし、ジェイの父は、そうは思わないと言ったのです。
ふと、私自身の父親も同じことを言っていたのを思い出しました。
東宮殿の内官たちは、ジェイがファンのお気に入りだということを認めています。でも、嫉妬もしてます。
何かと別の仕事を言いつけられ、内官としてのキツイ仕事をしないで済んでいるからです。
ファンがジェイを呼びつけるのは、別の仕事をさせるためではなく、休ませるためのようです。
ジェイも、徐々にそれを感じています。
信じてくれたんだと、嬉しく思っています。
ある日、ファンがジェイの家族の殺人事件について口を開きました。
連続殺人事件の犯人が捕まったことで、その事件について検討を始めるということです。
ジェイは、公式の記録には、どう書かれているか知りたいと、ファンに言いました。
使用人たちの証言、シム・ヨンの証言は一致していました。
シム・ヨンと恋仲だったジェイは、婚礼を延期してほしいと両親に頼み、それが聞き入れられないと分かると、密かに食事に毒を盛ったと。
ジェイはシム・ヨンと駆け落ちをするつもりだった。お揃いの腕輪をしていた・・・等々。
シム・ヨンが自白したのは、ジェイ父に対する恩義ゆえだと。
ジェイは事実が誤解されていたことを知りました。意図的と言えるほどに・・・。
そして、自分以外の者が食事に毒を混入させることは、不可能に近いと言う事も分かりました。
つまりは、犯人がジェイ以外には考えられないということです。
泣けて来ました。
そして何より分からないのは、シム・ヨンがそんな証言を何故行ったのかということでした。
シム・ヨンは、幼い頃、売られようとしていたところをジェイに救われました。
その後、ジェイの家族の援助を受け、家族のように成長してきたのです。
ジェイとは、本当の兄妹のように育ちました。
2人で剣術の特訓もしました。
「その男は、そちの恋人なのか?」
と、ファンが聞きました。
「あの人は私の家族も同然でした。恋人など、とんでもないことです。」
真犯人を捕まえねばと、ジェイ。
その前にしなければならない事が・・・とファン。
呪いの書のことです。
ファンが、パズルのような鍵を開け、箱の中から呪いの書を取り出しました。
読んだジェイが静かに言いました。
「怖かったでしょう。お寂しかったでしょう。」
そうだ・・・怖くて寂しかった・・・と素直にファンが認めました。
初めてだったでしょうね、そんな気持ちを吐露するのは。
戦う相手が分からないことも、恐怖を掻きたてる理由の一つだったでしょう。
「私が世子様のおそばにいます。」
と、ひと膝進めて、ジェイが言いました。
嬉しかったでしょうね、ファン。
ファンは、ジェイの家族の事件と、今回の事件、そして呪いの書の一件は繋がっていると感じています。
その犯人として、一番疑わしいのは、チョ右議政・・・。
兄と自分を退けて、ミョンアン大君を世継ぎの座につけようと画策してもおかしくはないからです。
ファンは言いました。
ショッキングな事件によって、ジェイの記憶は曖昧になったままです。だから、一刻も早くあの日の記憶を取り戻せと。
その頃、チョ右議政は、コ・スンドルという新人内官は、コ・スンドル本人ではないと気付いていました。
翌日、ジェイは祈祷師の家に行きました。
そこで偶然、ソンオンと会いました。
ジェイは、ソンオンが自分の話を聞いてくれたからこそ、生まれたばかりの赤ちゃんと母親は殺されてしまっていたと、お礼を言いました。
そして、ソンオンがその赤ちゃんのところにお祝いの品を届けたことを聞いたと言いました。
ジェイも、赤ちゃんの元に、ファンからの祝いの品と赤ちゃんの名前を届けに行ったのです。
ソンオンが、優しい人だと改めて知り、心が温かくなったのでしょう。
ソンオンと会う直前、ジェイは一通の手紙を拾っていました。
中を確かめる前にソンオンと会ったので、それが何か気づいていませんでした。
これを拾ったとソンオンに差し出した時、それが何か知りました。
それは、新婦の家が婚姻を許すと記した書状だったのです。
つまり、書いたのはジェイ父で、それを、ソンオン父ハン左議政が先祖に報告し正式に婚姻が成立したことになっていました。
ソンオンは勿論、ジェイも心から嬉しく思い、幸せだった思い出でした。
ソンオンは書状を大切そうに懐に入れました。
まだその方を待っているのですか?と、ジェイが聞きました。もし戻って来たら・・・とジェイが言いかけると、ソンオンはその言葉を遮りました。
死んだと言うし、重罪人で、私に恥をかかせた、待っているわけがない、とソンオンは言いました。
嘘だとジェイは分かったかな。
ジェイは、祈祷師の家の中を調べてみました。
既にソンオンたちが調べた後ですから、特に怪しいモノはありませんでした。
唯一、香炉にお香ではなく、花弁が入っているのが不思議に思えました。
ジェイは、その香炉を持ち帰り、調べてみる事にしました。
ソンオンに報告が入りました。
洞窟で見つかった焼けた服の切れ端が、ジェイのモノだと分かったと言うのです。
その瞬間、ソンオンはジェイが生きていると思いました。
着替えたんだと。
そしてもう一つ。
なんと、シム・ヨンの自殺体が発見されたと言うのです。
事件が起こったジェイの屋敷で亡くなっているのが発見されたのです。
髪が、白い祈祷師と同じです
シム・ヨンは遺書を残していました。
ファンは、テガンから、その遺書と腕輪を見せられました。
遺書は、“恋人”ジェイに宛てて書かれていました。
ファンは、ジェイの言葉を信じられなくなりました。
遺書に嘘を書くはず無いと思いますよね。
「すぐにスンドルを連れて来い」
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