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最終審査が始まりました。
ジアは、プレゼンしようとしますが、一見したところでは何のインパクトも無い‘ハートボール’。皆関心を持ってくれません。
すっかり気落ちしてしまったジア。
でも、勇気を出してもう一度声を張り上げました。
「世界のどこでいようと、このハートボールがあれば愛を伝えられます。誰にも気付かれず、気持ちを届けられます。」
そしたら、社員の一人が関心を示してくれたのです。
アメリカに出張に持って行ってこれに触ると韓国にイル娘のモノも点灯するの?・・・と。
留学してる息子が、毎晩寂しがって泣きながら電話してくるので、送りたい・・・と。
何とか、分かってもらえたようです。
結果はまだ出ていません。
この様子を、兄のジンべとホン博士が見ていました。
ジンべは、出展しているハートボールを見て、変装してる製作者がジアだと気付きました。そして、ホン博士は、ミンギュが審査に行くと知り、慌ててとんで来たってわけ。
ジンべもホン博士も、ジアの才能は、学歴等の目に見えるモノでは無く、心の中にあると初めて気付きました。
そして、ホン博士はジアとやり直したいと思っていると、ジンべに打ち明けたのです。
ミンギュも、ジアの・・・正確には、‘チョ社長’の様子を逐一見ていました。
そして、実際にハートボールを試してみようと思い、ステージに上がりました。
一つをチョ社長に持たせ、離れた場所に立たせました。で、もう一方に触れたミンギュ。
光りました。ミンギュはその時、自分の心はアジ3にあると改めて感じました。その時彼が思い浮かべていたのは、アジ3でしたから。
より複雑になりましたね。
直後、ミンギュは、自分の人間アレルギーが完治していると気づきました。
ガソリンスタンドの従業員と手が触れ合ったにもかかわらず、何の症状も出なかったのです。
オ博士に会いに行きました。
慌てて飛んで来たオ博士を、ミンギュは抱きしめました。
「15年間、お疲れ様でした。」
オ博士も突然の完治に驚いていました。
アジ3のお陰ですね・・・とオ博士。もうアジ3と一緒に居なくて良いですね・・・と。
今まで通り一緒に過ごすのはダメですか?・・・とミンギュが聞きました。
「いくら情が移ったと言っても、これから妻となる人が、人間そっくりのロボットを受け入れてくれる筈はありません。それより、人間を愛し、愛されてもっと幸せを感じてください。」
ジアは、ミンギュが自分を宝物だと言った本当の理由に気づきました。
要するに、自分はミンギュの人間アレルギーを治すための治療薬だったんだとね。
あれ?ジアは、ミンギュの人間アレルギーを信じてなかったの?自分と一緒に居ても発症しないから
オ博士に確認に行きました。
実際、信頼できるパートナーと出会えて、アレルギーが完治した例を見せてもらい、自分の予想が当たっていると分かりました。
で、おずおずと聞きました。
その治療薬となるのが人間ではなく、ロボットと言うのは可能なのですか?・・・と。
その瞬間、オ博士はホン博士の事が・・・ミンギュの事が頭に浮かびました。
オ博士とジアの話の対象がミンギュだと、やっと一致しましたよ。
それで初めて、ジアは、自分がアジ3としてミンギュの元に派遣されるということが、ミンギュの病状悪化、或いは死につながったかもしれない危険な事だと知ったのです。
ホン博士に泣きながら怒りをぶつけました。
実はその時、ホン博士はミンギュと会った帰りでした。
人間アレルギーが、アジ3のお陰で完治したと言う報告を受け、大喜びで会いに行ったのですが、その副作用のように、ミンギュが、アジ3を愛してしまったと打ち明けられた直後だったのです。
ホン博士は、こんな事、想像もしていませんでした。
ロボットだと分かってる相手を愛し、ロボットも自分を愛しているように感じる・・・とミンギュ。
アジ3から出る言葉は全てインプットされた虚構だということも分かってるんだけど、自分の心はそれが真実だと感じてしまう・・・と。
ホン博士は、ジアがミンギュを愛していると感じたかもしれません。
だから、人間アレルギーのミンギュの元に危険を予測しながらも自分を行かせたのは、研究費の為かと詰め寄られた時も、言い訳出来なかったのだと思います。
ジアの誤解なんだけどね。
ホン博士がジアを行かせた時、まだ人間アレルギーの事は知らなかったんですもんね。
ホン博士は、オ博士と相談し、翌日、アジ3がロボットではなく、人間のジアだったと打ち明ける決心をしました。
で、ジアと一緒にミンギュの元に行こうとした時、オ博士から緊急の連絡が入ったのです。
なんと、完治したという例に挙げられた人が、信じていたパートナーに裏切られたことを知った直後、ショック死してしまったと言うのです。
ミンギュもそうなる可能性がある・・・とね。
真実を打ち明けることを避けることにしました。
で、アジ3をリセットしようとミンギュに提案したのです。
ミンギュも、同意しました。
最後のアジ3の仕事にジアが行きました。
ミンギュは、アジ3への感謝の気持ちを伝えました。
ジアは、アジ3としてミンギュを励ましました。そして、感謝の言葉も伝えました。
「あなたは私の価値を気づかせてくれた。友達になってくれ、宝物のように扱い、花道を歩かせてくれた。あなたがしてくれたすべて、その心を忘れず記憶するわ。ありがとう。そして、ごめん。」
アジ3、運営モードに・・・とミンギュ。これから君をリセットする・・・と。
リセットすると、ご主人様との記憶が全て削除され、復元できませんが、それでも進めますか?・・・とジア。
「進める。」
ミンギュは最後に力いっぱいジアを抱きしめて言いました、愛している・・・と。最後に入力する言葉だと。
その言葉もすぐに削除されてしまいます・・・とジア。
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