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ヘジャの兄ヨンスは、相変わらず動画配信をしています。それがどのくらい収入に繋がってるのかどうかは不明。
ただひたすら“キャンディ”を集めてます。要するに、“いいね”なんでしょう。これが報酬になるようですが・・・。
でも、48時間連続爆睡とか、くだらないモノばかり。
ある朝目覚めてチェックしてみると、今まで見たことの無い数のキャンディがクリックされているじゃありませんか!
それがヘジャのお陰だと知ると、思わず嬉し涙を流すのです。
ヘジャは、つい、自分が本当は25歳で、突然老人になってしまったとカメラの前で喋ってしまうのですが、それを真実だと受けとる視聴者は全くいなくて、却って面白い話をするおばあさんと興味を持たれてしまったってわけ。
こういうところ、普通のドラマには無いですよね。
通常ならば、秘密はひたすら隠し通すというストーリーになるのでしょうが、ヘジャ自身がそんなつもりは無いのでね。自分を分かってほしいと思っているので・・・。
だから、気づかれたらそれで良いし、周囲の近しい人には理解して受け入れて貰いたいという気持ちの方が大きいのです。
両親は、娘を哀れと思う気持ちがやはり一番強いみたいです。
戸惑い、不安がない交ぜになっていて、慣れて来たとは言え、胸の奥に重い石を抱えてる気分でしょうね。決して解消されることはありません。
自分より早く年老いていく娘。近い将来、自分で立つことも出来なくなるかもしれないし、誰かの手助け無しには生活していけなくなる可能性もあります。
徐々に老いて行くのなら、もっと簡単に受け入れられたかもしれないと呟くヘジャに、赤ん坊に戻ると思えばいい・・・と、母。
そう言いながら、母は隠れて涙をぬぐっていました。
ヘジャも、赤ん坊なら可愛いけど・・・と、思いました。この思い、リアルです。
だから、父はやはり笑顔を見せないし、母は苛立ってることが多いです。
父がヘジャの足の爪を切るシーンがあります。
これがとても切なくて、胸が苦しくなります。
自分で切るわ・・・と遠慮するヘジャ。
それを、目も悪いだろ・・・と優しくヘジャの足を取り切り始める初老の父。
ごめんね・・・としか言えないヘジャでした。
ヘジャは、ある日、スーパーの店長から声をかけられました。
卵売りのアジョッシから話を聞き、売り上げに一役かってほしいと思ったようです。
まぁ、店内放送や店頭でのリアル放送みたいなもんです。
一応、アナウンサーを目指していたわけですから、普通の人よりはかなり上手いですからね。店長も大喜びです。
ヘジャは、報酬として商品を貰うことにしました。
そこで、あのシャネル好きなおばあさんを度々見かけるようになりましてね。
シャネルおばあさんは、もう1年もの間モーテルにすんでいることを知ったのです。
ヘジャは、シャネルおばあさんのモーテルの部屋を訪ねました。兄と一緒に。
モーテルの部屋の壁にプラハの町並みの映像をプロジェクターで映し出してあげました。
シャネルおばあさんは、モーテルの従業員に“プラハ”と呼ばれていました。
プラハは、おばあさんがご主人と一緒に行った思い出の地だと聞いていたのです。
プロジェクターは、スーパーの報酬で兄にプレゼントしたものでした。狂喜乱舞した兄は、ヘジャの頼みを聞いてくれたのです。
シャネルおばあさんは、懐かしそうに映像を見ていました。
頑なで人と距離を置いていたシャネルおばあさんですが、ヘジャの心遣いが身に沁みました。そして、ヘジャに心を開いたのです。
つらつらと話をするうちに、ヘジャはジュナの話を聞かされました。
ヘジャは、ジュナと父親のやり取りを聞いていたのに、どうもちゃんと理解していなかったようです。自分の事で手一杯だったのでしょうね。
ジュナの真実を知らなくちゃいけないと思いました。
そんなとき役立ったのが、ホンポ館でヘジャに一目惚れしたあと、付きまとっているウ・ヒョンおじいさん。
体に入れ墨なんぞが入ってて、お金持ちみたいだし、警察とも馴染みがあるようだし、何やら裏稼業的な人です。でも明るくて、ただひたすらヘジャを慕ってます。
その恋心を利用して、ヘジャはジュナに関する情報を集めさせました。
そしたら、あっという間に収集してきましたよ。
ろくでなしの父親のせいで、相当な苦労をしてきた事が分かりました。
ヘジャはすぐにジュナに会いに行きました。誤解していたことを謝りたかったのです。
ところが、ジュナは留守。
ジュナはシャネルおばあさんを訪ねていました。
このところ、ホンポ館に顔を出さないので、誘いに来たのです。まぁ、営業?
シャネルおばあさんは、ジュナに息子への手紙を託しました。
返事は無いかと聞かれ、ジュナはまだ・・・と、答えました。そう言うしかできませんよね。
その時、同僚のビョンスが突然現れ、いちゃもんをつけてきました。
常々、ビョンスは代表のキム・ヒウォンがジュナを特別扱いしていることが気にくわなかったのです。同じ詐欺をしているのに、ジュナは偉そうだとか、健康食品以外の商売には協力しないとか。
気を付けてください、こいつは怖い男です・・・と、ビョンスはシャネルおばあさんに言いました。
ジュナは、シャネルおばあさんをモーテルの部屋に戻しました。
そして、無視して帰ろうとしました。
そこに、ヘジャが。
ヘジャを見たビョンスは、もう一人ジュナに騙されてる年寄りが居たと思ったのでしょうね。
今度は、ヘジャに向かって言いました。
この詐欺師には気を付けて・・・と。すると、
「あなたがどれだけ誠実か言ってみてよ。たたけば誰でもほこりが出るの。罪の無い人間はいないわ。同僚なら助けあわないと!」
と、ヘジャは負けずに言い返しました。
同僚でも、父親をたたいて祖母を死なせる男は嫌です!・・・と、ビョンス。
その瞬間、ヘジャがビョンスの頬を叩きました。怒ったビョンスがヘジャに向かおうとするので、ジュナがつかみかかろうとしました。
ヘジャが、必死にジュナを止めました。
両手でジュナの頬を挟み、叫びました。
やめて!殴っちゃダメ!!手を出さないで!
ヘジャは会いに来た理由を言いました。
誤解していた・・・と謝りました。
ジュナは、一度は記者になったようですが、その後諦めたんだとか。それは父親の事?それとも、祖母の死?
両親がろくでなしなんだから、息子もそうなんだと、自棄になったように言うジュナ。
そんなことは無い・・・と、ヘジャが言うと、ジュナは叫びました。
「死にたくても何とか耐えているのに、最悪の状態から抜け出せと無責任に言わないで!この目を見てください。これ、生きてる人の目ですか?孫に伝えてください。昔のジュナは死んだと。」
ヘジャは、何も言えませんでした。
必死に神に祈りました。
過去に戻って元通りにできたら・・・どうか、一度だけ・・・
そしたら奇跡が起こりました。
目が覚めたら、鏡の中には25歳のヘジャがいたのです。
時間が戻っていました。父の事故が起こる前に。
自分は25歳で、父も元気で、母の美容室にも客がたくさんいて、ジュナ祖母も健在。
そして、ジュナが自作自演の暴行事件を起こそうとするのを、阻止することが出来たのです。
ジュナが石で自分の頭を殴ろうとしたのを、ヘジャが必死に止めました。
やめて!痛いじゃない、苦しむわ!
泣き出したジュナを、ヘジャは抱き締めてあげました。
ジュナは初めて思いっきり泣くことが出来ました。
二人は恋人同士になりました。
年に似合わない不器用で純情な二人でした。
でも、これ、やっぱり夢でした。
目覚めたらやはりヘジャはおばあさん。
だけど、気分の持ち様は変わりました。
後悔しない生き方を選ぼうと思ったのかもしれません、もう二度と戻れないのなら。
シャネルおばあさんを誘って、ホンポ館に行きました。
ジュナは冷たい目で見ていますが、気にしない事にしたようです。
他の利用者の世話も躊躇せずにするようにしました。
そこで、ヘジャは一人のおじいさんを見かけたのです。
ぼんやりと車イスに座っていました。胸のエプロンを直してあげたときのことです。
おじいさんの腕に、あの時計がはめられているじゃありませんか!
直せないと、どこの時計屋にも断られ、自棄になったヘジャが捨てたあの時計です。
それも、動いているじゃありませんか!
このおじいさん、頑固で意地悪でお風呂にも入らないため、利用者に敬遠されていました。
もしかしたら、ヘジャと同じように突然老いてしまったんじゃ?!
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