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数か所刺された患者は手術をすることになりました。
準備を始めようとした時、ソン外科長がやってきて文句をつけました。
患者の保護者に承諾を貰わないと、手術は出来ないと言うのです。後々、何かあった時、責任を問われるからと。
そう言われると、キム・サブも一瞬躊躇しました。
その時、ソジョンがナイスアシストをしたんです。
「救急医療法によると、患者に意思能力がない場合、同意書を後で貰う事もできます。」
ソン外科長、口を噤むしかありません。
キム・サブは、ト・インボムは執刀、ドンジュは助手に・・・と指示。
ドンジュ、納得できません。
嫌なら外れろ・・・とキム・サブ。
指示を変えることはありませんね、キム・サブは。
ト・インボムはキム・サブに聞きました。
自分をトルダム病院に呼んだことと、いきなり手術の執刀をさせることの理由です。
インボムは父への復讐のためだと考えていました。
キム・サブ、答えませんでした。が、インボムの能力を認めているんだと思いますよ、あたしゃ。この間の腹腔鏡手術を見てますからね。
手術の準備は整いました。
しかし、ドンジュが現れません。
仕方が無いので、キム・サブが助手につくことにしました。
その時、ドンジュが。
「もういい。出ていけ。」
キム・サブが言いました。おまけに、これ見よがしにインボムに言ったのです。
「お前の実力を見せてもらうぞ。」
なんてね。
ドンジュ、怒って手術室を出て行ってしまいました。
キム・サブのやり方に腹が立ったのもあるでしょうが、自分自身にも腹が立ったんじゃないかな?
もう一人のバス停で倒れた患者ですが、容体は厳しいものがありました。
命はとりとめたものの、意識が戻ることは期待できない状態でした。
ソジョンは、新しく入った医療機器の一つを試してみるのはどうかとチョン・インスに提案しました。でもそれは保険適応外だとか。高額な医療費となります。
ソジョンは家族にありのままを説明しました。高額な治療方法についても。
そしてそれを使ったからといって、必ず回復するとは限らないとも。
患者の妻と娘は困惑しました。彼らは生活保護を受けている家庭だったんです。
でも娘が言いました。その治療を受けると。父親の恩を考えると、精一杯の事をしてあげたいと。
ソジョンは喜びました。
で、チャン・ギテに話したのですが、ギテは大反対。やはり家族にとって多大な負担となるのがその理由でした。万が一支払えない場合は、病院が負担することになるんだとか。
現実門題として、難しいですよね。
誰かの命の期限を決めなくてはいけないなんて、本当に辛い決断です。
ソジョンは、命を救う事だけを考えています。それは医師にとって唯一の使命でしょうから。
でも、ふと思いました。残された家族にも人生があると。万が一の事があった後も、残された者は生きて行かなくてはいけないのです。チャン・ギテの主張も納得できます。
命を持ち出されると途端に反対するものは悪者扱いされてしまいます。
難しい問題です。
結局、ソジョンはその治療をしちゃったのかな?
救急外来に一人の男がやって来ました。
仮病を装ってるのは明らかです。
ソジョンはテキパキと男を追い出しました。
手術室から出て来たドンジュを見つけたソジョン。
言われたからって本当に出て来るなんてと、叱りました。
珍しい手術なんだから、その場にいるだけでも勉強になるはずよ・・・と。
そして喧嘩で切った唇に薬を塗ってあげたのです。
「つきあおう、ユン・ソジョン。」
突然のセリフです。
一瞬、その気になりかけたように見えたソジョン。でも、デコピンをしました。
「先輩に生意気言うんじゃないの。いいから、手術室に行って。」
一生懸命謝って、助手でもなんでもやると必死に言いなさい・・・と。
「あと2回は聞くから。よく考えてくれ。」
そう言ってドンジュはソジョンの額をつつき、手術室に向かいました。
ドンジュは手術室に入る前、ソジョンが追いだした仮病の男に会いました。刃物を持ってるように見えました。
すぐさまチャン・ギテに事情を話し、警察を呼ぶよう言いました。
実は、手術中の刺された患者のことで警察が来ていたのです。関係があると思われました。
チャン・ギテは警察に連絡し、職員と共に病院内を捜索させました。
しかし男は見つかりません。
手術は順調に進んでいました。
そこに、ドンジュが再度入って来たのです。
当然、キム・サブは出ていけと言いました。
ドンジュは、怪しい男が病院内にいると言い、万が一のためにここにいると言いました。
でも、キム・サブにはそれは言い訳だと思えました。
ドンジュは助手を言い渡され、ムカつき、やりたくなかったと言うのが本音だろうと。
「お前たちが喧嘩しようがしまいが俺には関係ない。だが、手術室には余計な考えを持ち込むな。そんな状態でここへ来るべきじゃない。患者にベストを尽くせると思うのか?お前はここにいる資格はない。出て行くんだな。」
相変わらず取り付く島もない言い方です。
ドンジュ、がっくりしましたが、出て行くことはありませんでした。
でも、諦めて出て行こうとしたとき、手術室のドアが外から開きました。
ソジョンが男に鎌を突きつけられて入って来たのです。
男の要求は、手術を直ちに中止すること。そうじゃなければソジョンを殺すと言いました。
しかし、キム・サブは拒みました。
「ユン・ソジョン。私は手術を中止するつもりはない。」
先生とドンジュが叫びました。
「分かりました。」
涙をこぼしながらソジョンが答えました。覚悟を決めたようです。
男は、患者に復讐しようとしていたのです。
患者は実は暴行犯でした。
男の幼い娘と妻を暴行したのです。なのに、初犯だからと3年という軽い量刑で済んでいました。さらに、2年で仮釈放されたんだとか。
「そんなことが、許されるのか」
泣きながら叫ぶ男。
キム・サブは言いました。
「話は分かった。好きにしろ。」
でもそれは自分が手術を終えてからだと。