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もう時間が無いと思ったジヒョク。
せめてと思ってのことか、
「伏せろ」
と叫んで、自分の体はキム何某の上に伏せたーっ
しかし・・・爆発しませんでした。
その時、キム何某の携帯に白謀士から電話が入りました。ジヒョクが出ました。
「無意味な殺戮は望まない。」
と、白謀士。遠くからその様子を見ていたのです。
白謀士は、ジヒョクたち要員の命は組織維持を大義名分に犠牲にされて来たと言いました。それはジヒョク自身が一番よく分かっている筈だと。それなのに、まだ組織側につくのかと。
違う・・・とジヒョクは言いました。
真実は立場によって違って見えると。
「お前の行動が正義に見えるなら、それは錯覚だ。お前は復讐のために罪のない人々まで巻き込んだ。罪を償わせてやる。」
そして、ジェイが発見したEMP爆弾の方は、目の前で爆発。前回の爆発とは比べ物にならないくらいの威力の電磁パルスが発生。
そのビルだけじゃなく、周囲の広い範囲にわたって一斉に電子機器等が動かなくなってしまったのです。
市民生活が大混乱となりました。
EMP爆弾が仕掛けられたビルは、ある大手銀行のデータセンターでした。
しかし、最近新しいビルにメインデータセンターを移していて、そこはバックアップセンターとなっていました。
ジェイは、ビルから出た時、白謀士の姿を見かけ、追跡しました。
その行き先が、新しいデータセンターだと推察出来た時、彼らの狙いが分かったのです。
韓国最大手の銀行の金融記録を消すともりだと。
すぐにジヒョクに連絡し、メインデータセンターで合流することにしました。
その頃、白謀士たちは銀行のメインデータセンターにEMP爆弾を運び込んでいました。
そして、動画サイトでライブ配信が開始されたのです。
カメラに向かって白謀士が言いました。
「私の要求はとても簡単です。ここに保存されているこの銀行の全データか、ここに見える33人の命のどちらを救うのかと言う事です。」
そして、国民に向かって続けました。
「私は問いたいのです。皆さんの国と政府がどんな決定を下すのか、皆さんの命をいくらとみなしているのか。」
3時間以内に決定しなければ、33人がこうなる姿をその目で見る事になる・・・と。
映し出されたのは、縛り上げられた警備員の姿。首つり状態になっていて、踏み台の椅子が蹴られ、死にそうになっている姿でした。
国民は震えあがりました。
白謀士が捜査本部に連絡をして来ました。
交渉条件を示しました。半径50メートル以内に近づく者が見えた時も、自分の配下に手を出しても、ライブ動画をブロックしても、人質は全員死ぬことになると。
世論は圧倒的に人質の命を救えと言う意見でした。
しかし、パン院長は政府側との会議によって、EMP爆弾の除去が最優先だと決まったと言って来たのです。
人質はその次だと言う事です。
意識不明の続くイ次長を殺そうとしたサンギュン。
寸でのところでチョン局長に腕を掴まれ、未遂に終わりました。
それで良かったです、サンギュン。
カン局長は、サンギュンに白謀士たちの実状を知らせました。何の罪も無い多くの人たちを殺して来たし、今後も殺そうとしていると。
一刻を争う状況だと。手を貸してくれと。
サンギュン、自分が信じようとした相手が殺人者だと言う事を知りました。
協力することを決心しました。
で、データセンターの保安システムに侵入しました。
ドアがロックされ、駐車場に閉じ込められたままだったジヒョクとジェイは、そのおかげで建物の中に入る事が出来ました。
ト次長は迷った挙句、パン院長の指示に従う事にしました。
カン局長は大反対。まずは人質を救う事だろうと主張。
「私たちは、多数の安全と利益のためなら非情な決断も辞さない。それが我々の使命なの。たとえ手を血に染めてもね。その覚悟がないなら、この場所にいる資格は無い」
ト次長、まずは、EMP爆弾を見つけろと、ジヒョクに指示を出しました。
ジヒョクとジェイは、建物の中枢部に侵入。
白謀士の手下を倒していきました。あれ人質、大丈夫
彼らが見つけたEMP爆弾は、中身の無い容器だけ。
ジヒョクは気づきました。白謀士は最初から人質を殺すと決めていたに違いないと。
要するに、政府は人質を選ばないと確信していたのでしょう。
人質を犠牲にしてデータを守ったのに、EMP爆弾が容器だけだと知られたら、国民の国への不信感は激増します。
この事実を捜査本部に伝えようとしましたが、電波が遮断されてしまって、通信不能。
2人は立ち尽くしてしまいました。
その様子を、白謀士が監視カメラで見ていました。
2人は、屋上に向かいました。
遠くの建物の屋上に国家情報院のチームがいるのを見つけたジェイ。
モールス信号で情報を伝えました。
ト次長はすぐにパン院長にその旨報告しました。
が、パン院長は、本当にEMP爆弾が無いとは断言できないと言い、要求に応じることはできないと言い切りました。
そして、制限時間の少し前に軍を突入させると言いました。
ト次長は迷いました。
カン局長が言いました。
「どちらをとってもリスクがあるなら、信念に従うべきです。」
作戦変更しました、ト次長。
「人質救出。」
モールス信号がそう伝えて来ました。
ジヒョクとジェイは、2人だけで作戦を行わなくてはいけません。
ジェイ、幼い頃、父が聞かせてくれた音楽を放送室から区域を区切って流しました。
制限時間まであまり残されていないのに、広いビルの中から何とかして人質がいる部屋を突き止めなくてはいけません。
曲を聴いて、動きがあるか否かを確認すれば、人質のいる部屋が分かると考えました。
そして、同時に白謀士の中に父の意識が残っている事に期待したのです。この曲によって気持ちが乱れ、動揺することを。
突然流れた音楽に、人質に動きが見られました。
閉じ込められている部屋が分かりました。
そして、白謀士には、忘れていた記憶が蘇って来ました。幸せだった頃の記憶が強烈な頭痛と共に蘇ったのです。
混乱して部屋を出ました。放送を止めようとしたのです。
その隙に、ジヒョクは制御室を制圧。
白謀士は、ジヒョクにトランシーバーで言いました。屋上に来いと。
人質の部屋には爆弾があって、その起爆装置は自分が持っていると言って。
屋上に上がった白謀士は、遠くに国家情報院が潜んでいるのを見つけ、起爆装置を見せました。
命令を出すまで撃ってはいけないと、ト次長は命令しました。
現れたジヒョクの足を、白謀士は突然撃ちました。
お前なら俺を理解してくれると思った・・・と白謀士。
お互い、仲間を殺したからか?と、ジヒョク。
「いいや、あんたと俺は違う。俺は過ちを認めて受け入れようとしてるが、あんたはまだ罪悪感の原因を自分以外に求めてる。俺にもあんたと同じように怪物になってほしかったんだろ。」
1年前のお前なら、ここに戻ったら爆発すると思っていた・・・と白謀士。
「何故変わった」
時間が来て、白謀士は起爆装置のボタンに手を伸ばしました。
その時、ジヒョクが遠くに目を。
そこにあったビルの壁面の大型ビジョンに映し出されていたのは、人質たち。
人質の一人が立ち上がりました。
それが、なんと、ジェイ
ジヒョクが制御室に注意を集めている間に、職員を装って人質に加わっていたのです。
ジェイの賭けでした。
少しでも白謀士の中に父が残っていると信じたいと思いました。
必ず自分を守ってくれると信じて。
白謀士が驚いてジェイを見つめました。
「俺が怪物にならなかった理由、それは俺には最後まで信じてくれる仲間がいたからだ。それがあんたの娘ユ・ジェイだ。」
ジヒョクが言いました。
父親を止めようとして自ら人質になったんだ・・・と。
白謀士は混乱しました。
その様子を見て、ジヒョクが飛び掛かりました。
そして、白謀士を撃ちました。起爆装置を拾い上げました。
「起爆装置は最初から無い。設置した爆弾はタイマーで作動する。」
白謀士は、息も絶え絶えに言いました。
それは、起爆装置ではなく、タイマーを止める装置だ・・・と。
「押せ。早く。」
え
信じていいの
ジヒョクも迷いました。
その様子が、捜査本部の大きな画面に映し出されていました。しかし、音声は入っていません。
だから、白謀士の言う“起爆装置ではなく、タイマーを止める装置だ”と言う言葉が分からないのです。
パン院長は、焦って叫びました。
「ハン・ジヒョクは精神的に問題があるんじゃなかったか?狙撃手につなげ」
何か事情があると思うから状況を把握して・・・と言うト次長の声など聞こえていません。
「命令だ発砲しろ」
ジヒョクは、ジョイの言葉を信じました。必ず自分も人質も守ってくれると信じてる・・・と言う。
装置のボタンを押しました。
その瞬間、ジヒョクの体に銃弾が
タイマーは爆発2秒前で停まっていました。
白謀士の言葉は真実でした。
白謀士はジェイの腕の中で息を引き取りました。
ジヒョクは足と左肩を撃たれた状態で、這うようにカメラの前に座りました。
所属、名前をきちんと名乗り、事実を告白し始めました。
「1年前、任務遂行中に我が組織内部に巣くう怪物の存在を知りました。組織の強大な力で政治に介入し、国民を監視し、世論を統制しようとしました。」
そう語り、その組織の名前を“サンム会”だと言いました。
これまで隠されて来たサンム会の実状を、ありのままに公表したのです。
そして、阻止する過程で自分も仲間を殺してしまうと言う罪を犯してしまったと告白。
その一方で、こういった脅威に対応するための組織も必要で、それが国家情報院だと言いました。
「国家情報院の保国塔には名もなき星々が刻まれています。国家と国民のために犠牲になっても名前を尋ねることも答える事も出来ない名もなき犠牲者の象徴です。彼らの献身と犠牲を決して忘れてはいけません。彼らだけでなく我々自身のためにも。」
そして最後にジヒョクは言いました。
サンム会の名簿をマスコミ各社に送ったと。
「それを開けるパスワードは・・・。」
と言った後、少しの沈黙がありました。
サンム会の詳細な資料を保存していたのは、プラネットのシン会長。
当然、パスワードも、シン会長が設定したもの。
シン会長は、サンム会を本当に根絶やしに出来ると確信した時に教えると約束していました。
シン会長を説得したのは、チョン・ギソン記者でした。
シン会長は、ジヒョクの告白の配信を見て、確信しました。そして、パスワードをジヒョクに送ったのです。
ジヒョクは、そのパスワードを読み上げた直後、倒れました。
ジヒョクは自分の罪を償って5年の懲役を終え、出所しました。
復帰・・・ですよね。
いやもう見応えのある作品でしたね。
ジヒョクとジェイの関係が単なる先輩と後輩から一歩進むのかと思いきや。
やっぱり要員・・・と言う緊張感ある関係のままで終わり、それが本当に良かったし、余韻として残るものでした。
もしかしたら、シーズン2もいけるんじゃないかと、期待してしまいます。
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