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午後休を取るのに、正直者のジニョクは上手く嘘がつけません。
でも、キム部長は察してくれ、快く退社させてくれました。
広報チームは皆察してましたね。
黙って無いのは、スヒョン母。すぐに電話を寄越しました。
でも、スヒョンは釜山に出張中だと嘘を言い、早々に電話を切りました。
ミョンシクは、口裏を合わせておくからと笑ってくれました。
ジニョクが案内したのは、高速道路の高架下にある“美術館”。
高架橋に絵が掛けてあるのです。
いわゆる、ちゃんとした建物の中の美術館ではありません。
ジニョクは一つ一つ絵の紹介をしました。がっかりしたと言いながらも、スヒョンは楽しそうでした。
「この絵が一番好きです。」
と、ジニョクが紹介したのは、抽象画。
“どこで何になり再び会えるのか”と言う題です。詩の一部だそうです。
その詩をジニョクが語り始めると、続きをスヒョンが口にしました。
スヒョンも以前からこの画家が好きで、そのつながりで詩も知ったんだとか。
キューバで出会い、会社で再会し、この絵も知っていたと言う事実。縁があるとジニョクは思いました。
でも、スヒョンはそこまで思えなかったようです。あまりにも現実を知りすぎているからでしょう。
ミョンシクは久しぶりにスヒョン父と会っていました。
唯一心を許せる相手なのかもしれませんね、スヒョン父にとっては。
娘の事を聞く父。やはり記事の事が気になっていました。
ミョンシクは事情を説明し、ジニョクは良い青年だと言いました。
ほっとしたようではありますが、やはり不安は消え去りませんでしたね。父親とすると、そういうものでしょう。
ミジンがまたデチャンの店にやって来ました。
前回、酔っ払っちゃって店に財布を忘れて行ってしまってたのです。
財布が洗濯バサミで挟まれているのを見て、高価な物なのに・・・と激怒。
またまた口げんか勃発です。
そこに、ジニョクとスヒョンがやって来ました。
二人一緒の姿を見て、ミジンは更に機嫌が悪くなりました。
でも、結局、3人でお酒を飲む事になりました。スヒョンは飲まなかったようですけどね。
スヒョンとミジンの関係は、ジニョクとデチャンの関係に似てます。愉快で気遣いの必要無い関係。
それを、たまたまやって来たヘインが目撃しちゃったよ。
自分のテリトリーにスヒョンが入ってきた、そんな気がしたかも。
黙って見てるしか無いとヘインは思ってるようですが・・・。切ないね。自分の想いを整理しなくてはいけない時が来たと感じたかも。
店にジニョクの弟ジンミョンが来ました。と言うか、アルバイトしてるから来るのは当たり前ですが。
一目でスヒョンの正体に気づいたジンミョン。
と言う事は、ラーメンを食べてた男性が兄だったと言う事にも、気がつくってことです。
結局、この日、ジニョクはデチャンとジンミョンに事情を話す羽目になったみたいですね。
ウソクは、ジニョクの事を調べさせていました。
極々普通の青年だと分かり、ある意味ショックだったのかも。
ウソクは、スヒョンが初恋だったのかもしれません。昔の写真をまだ携帯に入れてますから。
政略結婚目的のお見合いの席だったけど、彼にとってはその時一目ぼれしたようです。
あなたのお母さんを含めて、敵だらけよ・・・とミジンが言いました。
スヒョンは分かっています。だから、ジニョクを拒もうとしました。
でも、やっぱり戻ってしまうのです。
「こんな気持ちになるのが、もっと早ければ良かった。」
と、スヒョンは言いました。今更、この年で、離婚を経験した後で・・・と。
ジニョクを好きなんだと、ミジンにも分かりました。でも、最悪のタイミングだということも。
「自由な人生は私には許されない。我慢は得意よ。」
涙をためて言うスヒョン。ミジンは可哀相でなりませんでした。
ミジンを降ろして、自宅に戻ると、ロビーで母が待ってるのが見えました。釜山出張が嘘だとばれたのです。
全てが嫌になったスヒョン。
車を引き返しました。
泣きました。車の中で一人泣きました。
充ても無く車を走らせました。
ガス欠になってしまいました。
給油サービスを依頼し、また走らせました。
涙が止まりません。
行ったのは、ジニョクが教えてくれた高架下の美術館。
ジニョクにも、スヒョンの苦しみが消えたわけじゃないと分かっていました。
一人辛い立場に立たされているのも分かりました。
自分に何が出来るのかと思いました。
思わず自転車を走らせ高架下の美術館に向かいました。そしたら、スヒョンが立っていたのです。
あの絵の前に。
僕たちは高架下でまた会いました・・・とジニョク。
絵のタイトルをなぞって聞きました。僕たちは何になって再会したことにしますか?・・・と。
我慢が得意なのに、ここに立ってた・・・とスヒョンは言いました。気持ちを見透かされたのねと。
本で読んだんですけど・・・とジニョク。
「異性への好感は、好きだという確信と疑念との闘いだと。確信と疑念が入り交じっていて疑念が薄まり確信だけが残ると、その時、恋が始まる。」
確信と疑念との闘いに任せてみませんか?・・・と。
「“僕たちはここで好感を持つ関係で再会した”ダメですか?」
と、ジニョクがスヒョンの目を見て言いました。
一瞬下を向いたスヒョンですが、心が決まったようです。
顔を上げてジニョクを見つめて言いました。
「いいわ。」