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ウンソプの気持ちを知ったヘウォン。
一気にになるかと思ったら、そうでもなく。まだまだ初々しい二人です。
なるべくいつもと変わらない態度でいようと思ったのかも。
でもね、ヘウォンは無理。
このところ、苛立って叔母ミョンヨのペットの犬の名前にまでケチをつけてたのですが、キミが悪いほどに上機嫌になりました。
ミョンヨは不気味に感じてます。
ただ、ウンソプはまだ躊躇するところがあるようで。
温かくて優しいものを見ると、不安になるのです。今の幸せを一瞬で失ってしまう事になるのではないかと。
それは、彼の生い立ちにあるようですね。
今話で、これまで気にかかっていたことの意味が分かりました。
やはりウンソプは実子ではありませんでした。
翌日、ヘウォンは一日中ウンソプからの電話を待っていました。
ソウルに用事で出かけたのですが、着いたら連絡すると言っていたからです。
結局、一日中待っても電話は来ませんでした。
不安になったヘウォン。もしかしたら、ウンソプは後悔しているんじゃないかと。
で、朝早く書店に行きました。
ウンソプは何事も無かったかのように見えました。ただ、以前より微笑むことが多くなっただけ。
その日、ジャンウからイベントに誘われていると言いましたが、ヘウォンを誘おうとはしません。その辺り、ウンソプはまだ交際することに慣れていないって事でしょうね。
ちょっと拗ねたヘウォン。
やっと、ウンソプはヘウォンの不機嫌さに気づきました。
後悔してるなら、無かった事にしましょう、私は平気だから・・・とヘウォン。
「失敗じゃない。」
そう言って、ウンソプは証明するために、kissしました
ジャンウが企画したのは、普段素顔を公表していないシン作家の講演でした。
なかなか好評を博したようです。ジャンウ、いい仕事してます
このイベントに、ウンソプがヘウォンと一緒に出席し、その時の二人の雰囲気がこれまでとは違う事に、ジャンウはすぐに気づきました。
でもそれが付き合い始めたからだということは、思い至りませんでした。まさか・・・ってね。
ジャンウは、イベントの後、パク・ヒンドル、ウンソプ、ヘウォンの4人で食事をしました。
その時、目の前でウンソプとヘウォンのいちゃいちゃを見せられ、あっけにとられました。
パク・ヒンドルは、すぐに二人の関係を察しました。嬉しそうに見つめています。
まぁ、ヒンドルにとってはずっと想って来た人の娘ですからね、ヘウォンは。娘のような感覚になるのでしょう。
「2人の間に何があったんだ」
と、ジャンウ。
「明日にでも式を挙げそうな雰囲気だ。」
と、ヒンドル。
ええ~っですよ、ジャンウ。
しかし、ウンソプ、ジャンウにはヘウォンへの想いを正直に話して来たようですね、今まで。
ヘウォンに片思いすることになったエピソードなんぞも打ち明けてたようです。
ある意味、私はほっとしました。
ウンソプがジャンウのような友人を持っていた事、心の内の一端を話せる相手だということに。
ウンソプとヘウォンは、高校生の時の出会いが初めてではありませんでした。
もっと昔、幼い頃に出会っていたのです。
小さな出会いが何度かありました。山で会った時は、ウンソプはヘウォンを男の子だと思いましたし。ペンションでも会ってます。
そんな出会いの度、ウンソプは心惹かれたのでしょう。
ヘウォンは、ウンソプが随分前から自分を想ってくれていたことを知りました。
嬉しく思いました。そんなウンソプが突然消えてしまったらどうしよう・・・と言う不安も初めて芽生えました。
ジャンウたちと別れて帰ろうとしたとき、知り合いが大慌てでウンソプを呼びに来ました。
父が喧嘩をしているというのです。
ウンソプ父はその日市場の人と会食をしていました。
会食に行く前、ウンソプ母が頼んだのです。もう山で遭難者が出た時にウンソプを呼ぶようなことはしないでくれと言ってくれと。
その理由も話しました。
例の女性の幻覚を見たとウンソプが言ったことです。
で、ウンソプ父は、市場の人に、もう息子を駆り出すようなことはしないでほしいと言ったわけです。
すると、ウンソプなら山に慣れているし、助けられる人が行くのが良いと相手は怒り出しました。
大げんかです。
ウンソプに何かあったら、誰が助けるんだウチの息子を使いっぱしりにするなと、ウンソプ父。
“ウチの息子”と、相手は嘲ったように言いました。どこの馬の骨とも分からないヤツを・・・と。
その瞬間、我慢できなくなったウンソプ父が相手を殴りつけました。
この時、ウンソプとヘウォンが駆け付け、話を聞いてしまったのです。
ウンソプはそう言われる事に慣れているようでした。ただ、自分のことで喧嘩をするのは見ていられません。
止めに入りました。
ヘウォンは、思ってもみなかった事実に驚き、言葉も出ません。
ウンソプ母は、息子に言いました。お父さんを責めないで・・・と。
自分が頼んだ事なんだとね。
「責めないよ。」
と、ウンソプは言いました。
結局、ウンソプは父を送っていくことに。
ヘウォンは一人、残りました。
そこに、ジャンウが来合わせました。
ジャンウはウンソプがやってきた時の事を話してくれました。小学生のころだと。
狼が連れて来た子だと、陰口をたたく同級生もいました。
ウンソプの実父は山で暮らしていたんだそうです。
だから、山に詳しいんだ・・・とジャンウ。実父がどうなったのかは知らないと。
もしかしたら、山にあった“疑問が叶う場所”の墓が、そうなのかもしれないと、ヘウォンは思いました。
本当に信頼できる人間はいないとウンソプに教えた人でした。
でも今は違います。
ウンソプの周りには両親やフィなど、彼を愛し、彼を信頼している人がたくさんいます。勿論、ウンソプもそれを知っています。
山での実父との暮らしは、ある日突然終わりました。
父が消えたのです。幸せが突然消えてしまいました。
一人山を下り、呆然と座り込んでいるところを、今の父に発見されたのです。
母も実の息子のように彼を受け入れ、愛してくれました。時には、実の娘であるフィ以上に。
ウンソプは、その幸せがすぐに崩れるかもしれないと不安になりました。
すぐに崩れなかったことで、余計に不安を感じるようになったウンソプ。全ての幸せを恐れるようになっていったのです。
そんなウンソプの気持ちを、ヘウォンは知りました。理解しました。
実父の教えは間違っていたとヘウォンは思いました。
ウンソプの元に走りました。
「あなたが間違ってるわ、ウンソプ。」
そう言ってウンソプを抱きしめました。
自分もウンソプも同じように寒かったんだ・・・。これからは私があなたを抱きしめる。あなたも力いっぱい私を抱きしめて。一瞬で消えない様に、溶けてしまわないように。あなたが私を、私があなたを、いつまでも温かくいられるように。
ウンソプもヘウォンを優しく抱きしめました。
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